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ワタシとコイツの半年間  作者: 荒木空
5/6

残りの時間


 ワタシはコイツの事を噛むことをやめた。


 ワタシのせいで短くなったコイツの命が、少しでも嬉しいものになるように、ワタシはコイツの望むように動くことを頑張った。


 コイツが手を伸ばして来たら、近寄って体を撫でさせた。


 コイツが手をワタシの口許に持ってきたら、必死に舐めた。


 コイツがワタシを抱き上げたら、必死にワタシは体を擦りつけて必死にコイツを舐め続けた。


 片時も離れないようにした。



 獲物は大きい奴らがコイツの為に持ってきた物の、余った部分を食べた。正直全く足りなかったが、それよりもワタシのせいで短くなったコイツの命を、少しでも嬉しいものになるように頑張った。


 ドンドン空が明るい時が短くなってきて、それと一緒に寒くなってきた。

 コイツと会う前は、獲物を見つけて寒いのに備えてたけど、今はそんな事よりコイツの事が大切だ。


 ワタシはコイツの残りの命が嬉しいものになるように頑張った。





 コイツとワタシは違うけど、残されたコイツとの時間を、ワタシはコイツの為に頑張った。

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