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異世界入試  作者: リバーシ
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プロローグ

 矢谷はその夜眠れなかった。明日を境に自分の運命が大きく変わるかもしれない。いや、絶対に変えてみせる。そう考えると興奮冷めやまず、目を閉じても眠りにつけない。

 遠足の前の日に眠れなくなるタイプの人間ではなく、どちらかというと冷静沈着、論理的に思考するタイプだと思う。良く言えばクール、悪く言えば暗く、感情がない。クラスでは目立って発言などする方ではなく、友達が皆無というわけではないものの、ひっそりと生きてきた人間である。そんな自分を彼は全く嫌いなわけではないものの、変えたいといつも思ってきた。変えたい。きっかけさえもらえれば。だがそんなきっかけなどあるようでないもので、ただなんとなく日常の雑事に追われるまま、同じような日々を送ってきたのだった。


 だが、そんな自分とは今日でおさらばである。明日から行われる入試で絶対に合格し、晴れて異世界入りを果たすのだ。自分は絶対に合格できる。そして異世界に行けば何かが変わる。異世界入試の存在を知ったときから、高校生になれば彼女ができる、といった類の根拠のない自信が彼にはあった。

 異世界入試の前夜、矢谷は例になくワクワクし、なかなか寝付けなかった。



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