超番外編 ロボゲー・アナザーラインへようこそ! 1
コラ「コラリスの部屋が乗っ取られましたよ!?」
リス「なんでも、1000pt突破したんで異世界編をちょこっととか……うふふふ」
コラ「な、なんですとー!? ディフェンスに定評のある池――コラムダさんがアイリスちゃんがヒロインっぽい話を許してしまうなんてー!?」
リス「まあ、遅いエイプリルフールだと思って読んでください。それでは」
「はあー……ほんと、どうするかなぁ……」
――こっちの世界へ来てしまって、早一ヶ月……帰還の方法なんて欠片も見つからずに……と言うか見つける時間を取ることも出来ずに俺とアイリスは日々を過ごしていた。
そもそもどうしてこうなった? ロボゲー・オンラインの大型アップデート――新大陸の追加と、第五世代型ハイ・ゴーレムの追加を楽しみにしていた冬休み。
どうもそこら辺の記憶から曖昧で、気づいたら俺たちはここ『ゼロ・ガイア』の大地へと来ていた。
そう、ロボゲー・オンラインと似たような異世界だ。そっくりと言えないのは、ここが俺たちが冒険していた時代より五百年ほど未来の世界らしいと言うことだ。
俺たちプレイヤーの目的である所のハイ・ゴーレムを世界中に広めると言うことに成功した世界らしく、第0世代型ならばあっちこっちで見かける。
どうやら一般市民でも買えて、整備などの手間があまりかからない、コストパフォーマンスに優れた第0世代型が流行ったようだ。無論、モンスター退治などをなりわいにする人間は、第二世代型を買うのを夢見て冒険者ギルドで依頼を受けて金を稼ぐ毎日らしいが。
これで、俺が装備していた武器、防具に第4世代型ハイ・ゴーレムもあれば俺TUEEEEも出来ただろうが、初期装備のジャージにスポーツサンダルで、ゴーレム無しと言うどうしろと言う状態で荒野に放り出されたのは忘れられない思い出だ。
救いはアイリスも一緒だったと言うことか。アイリスも最初は混乱していた。まあ、自分の本体である自分のデータが入っている筺体が感じ取れなく、精霊AIの身体が本体となっていたのだから。
まあ、それでも直ぐに落ち着いて、サーチをしてくれて、街へと俺を導いてくれたけど。
その途中、孤児院の子供たちが院長先生の薬代を稼ぐために街の外に出て、モンスターに襲われている所に遭遇――装備は最弱だったが、ロボオン世界で鍛えたスキルlvだけは引き継いでいたので、格闘スキルで何とか助けられた。
その後、お礼に孤児院で住まわせてもらえることになった俺は、ギルドに登録して、院長先生の薬代を稼ぐ日々を送った。
ロボオンのワープシステムがあれば、俺が草原へと向かって自力で薬の材料を集めることも出来たんだろうが、ワープシステムなんて便利なものは見つからなかった。
俺の装備に比例して強くなるアイリスの装備も当たり前のように弱体化し、さすがに格闘スキルと魔法スキルだけで遠出をする気にはなれなかった。
そもそもハイ・ゴーレムを世界に広める必要があったのは、人間以外のものが巨大化するという現象がこの世界で起こったからだ。
モンスターだけにとどまらず、植物や、大地にまでその影響は広がり、その恩得? を受けられなかった人類は滅亡の一途をたどった。
食糧が巨大化したと言えば、食糧不足の国は助かったと思いがちだろうが、それを運び出す力も人類には無かったのだ。
その時異世界から降臨した歌姫のハイ・ゴーレム製作技術によって、人類は巨大化出来なかったが、ハイ・ゴーレムと言う強大な身体を得て、何とかゼロ・ガイアで生活を続けることができた……という結末を目指す? と言うのがロボオンだった。
巨大化の影響を抑える歌姫の結界が残された始まりの遺跡周辺は、ハイ・ゴーレム無しでもそこそこ旅できるだろうが、ここから草原へと歩いて行くにはきついものがある。ロボオンと言うVRMMOの世界でなら挑戦してもいいが、現実で無茶をしたくは無かった。
平和ボケした日本人のサガなのだろうか、10パーセントでも死ぬ確率があるのなら無茶をしたくないと言うのが、セイチでは無く草壁 千一の本音らしい。我ながら情けない。
まあ、院長先生の身体が悪ければ無茶もしたが、そこまで悪いものじゃ無かったと言うのもある。俺と言う男手と薬のおかげで一か月前と比べモノにならないくらいに元気になられた。
院長先生? 普通におばあちゃんですが? これが薄命の美少女だと想像したキミ考えが甘いぜ。異世界は甘くない。いや本当に美少女だとしても困ったもんだけど。
さて――本当にどうするかな……ハイ・ゴーレムを造ろうにもハンガーが無ければ造ることはできない。
造れる装備も、あれほどまでにパワーアップしたマイ・ルームの設備なしじゃあ、最高級品はさすがに無理だしな……まあ、この一ヶ月で鉄の軽装備をランクA+で造り上げて火の加護も中で付けられたのを装備しているけど。
ゲームと同じくカード化する世界のため、大量に素材を集めて装備品を作って売れば金儲けになりそうだし、それで国のハンガー借りてハイ・ゴーレムを造るかな……売っている第0世代型デュラハンはステータスを確認したけど、Cランクが一番いいみたいな感じでちょっと手が伸びない。
そんなことを石造りの孤児院の屋根の上で考えていたら、ドォン――と遠くの方から音が聞こえた。何だか身体の奥まで響く嫌な音が。
ガシャン、ガシャン、ガシャン――ハイ・ゴーレムの歩く音がする。そしてそれに負けじとそのパイロットが叫んだ。
「帝国軍がせめてきたぞぉおおおおおおおお!! せ、戦争だぁ!!」
は?
後二回くらい続くと思います。本編を期待していたかたすいません……さらにコラリスの部屋もその後に入っていたり……
お気に入り登録、感想、評価ありがとうございます。いや、なんだか急に増えてうれしい限りです。感想がえしはコラリスの部屋までお待ちください。
それでは次回で。




