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第54話 カスタムしてみよう!

『ハイ・ゴーレム・カスタマー』

 個人、またはギルド・メンバーのみでハイ・ゴーレムをDランク以上の性能で造った者に与えられる称号にしてタレント。スキル『カスタマイズ』を習得する。


『カスタマイズ』

 自分で造ったハイ・ゴーレムの性能を全てワンランク・アップすることができる。ギルド・メンバーで造ったハイ・ゴーレムは半ランク・アップすることができる。


『専用機カスタマイズ』

 個人、もしくはギルドで造られたカスタム・ハイ・ゴーレムを専用機に変える。専用機になったハイ・ゴーレムは登録された本人、もしくはその精霊AIしか動かすことはできなくなる。全ての能力を半ランク・アップさせるほかに、技や魔法の魔力消費を二十パーセント抑える。他にも……?


 代償として、登録された本人、制作者以外が修復するときはその難易度が1.5倍になる。完全破壊状態の修復には本人、制作者以外は出来なくなる。

 もし、制作者がゲームを退会した場合は、町の修復工場で修復することが可能になる。専用機から元の状態に戻すことは基本的に不可能。





「うおおお……カスタムと専用機か……」


 説明に目を通した後、カスタム・メニューが追加された。シンプルにカスタム化と専用機化の二つだ。

 なんと男心をくすぐる設定だ……! 頑張って全てDランク以上にして本当に良かった! それに半ランクの差とはいえ、個人で全て作った方が、性能がアップするのも俺的には嬉しい! ……まあ、ここまで来るのに普通のRPG五本分くらいの時間を取られたわけですがね……一日十五時間くらいプレイして今日で……あれ? 今日何曜日だ? ま、いいか……


 アイリスもその説明ウインドウを見ながらわくわくしているようで、


「あ、赤く塗っちゃいますか?」

「まあ、某公国は専用機と言えば色の塗り替えだからなー……」


 苦笑しつつ、その案は却下しておく。

 赤い人の、○クが、実は推進力が1.3倍の指揮官用○クと変わらない性能なのは有名な話。三倍の速度? 今を楽しんでいるアイリスの夢を壊すことはあるまい……


 そもそも色の塗り替えはカスタム化と関係ないし。カスタム化には何のデメリットも無い様なので、ぽちっとダブルクリック――

 コクピット内――いや、デュラハンが光り輝いて――


 まあ、何も変わっていないんですけどね。しかしステータスは――



 第0世代型ハイ・ゴーレム『デュラハン・セイチカスタム』


『筋力。ランクB』


『耐久。ランクB』


『瞬発力。ランクC+』


『俊敏。ランクC+』


『反応。ランクB』


『器用さ。ランクB』


『居住性。ランクB』


『魔力。ランクC』


『消費魔力。ランクC+』



 いえーい! こ、これで専用機化したら……


「ア、アイリス……専用機にしちゃうか?」

「は、はい……」


 ごくりと喉を鳴らしつつ、俺たちは専用機化をダブルクリックした。 



 第0世代型ハイ・ゴーレム『セイチ専用デュラハン・セイチカスタム』


『筋力。ランクB+』


『耐久。ランクB+』


『瞬発力。ランクB』


『俊敏。ランクB』


『反応。ランクB+』


『器用さ。ランクB+』


『居住性。ランクB+』


『魔力。ランクC+』


『消費魔力。ランクB』



 キタァアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!! 魔力以外全てBランク以上!

上にA、A+、S、S+、SS、SS+が残っているとはいえ、高ランク機体なのは間違いなし!


 いやあ……数値だけでも興奮するのに、これで動かしたらどうなる……と、いけないいけない。制御を担当するアイリスもこれが初めてなんだ。最初は転んだりもするだろうし、俺が冷静じゃないとな……でも、デヘヘヘヘ……笑いがこみあげてくる……!


「……と、ともかく移動とか色々やってみようか」

「はい。それにまだ、武器なども装備していませんし」

「あ……それは忘れてたな―……鉄蜘蛛の外殻とか結構使っちゃったっけ?」

「はい。さすがにハイ・ゴーレム用の武器を造るには一体か二体鉄蜘蛛を狩らないといけないと思われます」


「じゃあ、夜になったら行くとして……今は障害物が一番少ない、草原で動かしてみよう!」

「はい、マスター! 私たちが一番うまく、ハイ・ゴーレムを動かせます!」

「よっしゃあ! 親父にもぶたれたことはあるけど行ってみようか!」


 シートベルトをして、横握りの操縦桿を握り締め、俺たちは出撃した。





 三か月前に考えていたプロットでは、個人で造ったハイ・ゴーレムしかカスタム化も専用機化もできない予定でした……が、それだと協力プレイが生産者の間じゃでき辛くなっちゃうなー……と言うことで、今回のような措置に。


 専用〇クについては様々な意見があると思いますけど、あくまでアイリスとセイチが持っている情報だとしてみてください。サラ〇スの上を滑って三倍の速度を出していたのはG〇ェネでしたか? と言うくらいに作者も詳しいわけではないので。


 お気に入り登録、感想、評価ありがとうございます。またお待ちしております。


 そろそろ新キャラの登場の時期になりました。はじめてのロボオンでのイベントも直ぐそこに迫っています。設備を造ったり、ハイ・ゴーレムに乗って行動範囲を広げたり、第一世代型を造り、そして新キャラ、イベントのために第二世代型を造り……そして最終回ですね。


 それでは次回で。

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