番外編 コラリスの部屋
多少のネタバレなどもあるので、気になる方は我慢してください……我慢っ!?
アイリスの話し相手になってくれることを笑顔で了承してくれた香坂が帰った後、俺は眠くもないのにベットに横になった。
七時過ぎ……五時間ちょいは眠れるか。
目をつぶり、息を整える。何も考えず、何も感じず、自分の呼吸だけに集中しているうちに意識は途切れた。
「コラムダちゃんと!」
「……アイリスの」
「「コラリスの部屋~」」
どんどん。ぱふぱふ~。
「……姉さま、なんなんですこれ?」
「んっふっふっふ! これはセイチ様が眠っている間に見た泡沫の夢……と言う設定でやっていくメタ発言OKな番外編みたいな感じですかね。なので、そんなのどうでも良いよと言う人は、コラムダさんにあやまってから先を読むように!」
「読まないという選択肢は無いんですね」
「ロボゲーと言う名がついているのに、未だロボットに乗らないと言うグダグダ感まんさいの物語についてきた彼らならきっと大丈夫です! 一度読む奴は良いロボオン読者様。何度も読む奴は訓練されたロボオン読者様ですよ!」
「……ところで私、帰っても良いですか?」
「身内が一番やる気がなかったー!? 何々どうしたのアイリスちゃん! あからさまに半眼だし! 眠いの? 眠たいの!?」
「いえ、マスターがいないとやる気なんて起きないだけで。読者の皆様も酸素がないとやる気なんて起きませんよね?」
「それ死んでる! アイリスちゃん、それは死んでるからね!?」
「酸素がないと死ぬなんていつから錯覚してた?」
「コラコラ! 本気にする読者様がいたらどうするんですか!?」
「え? 姉さま、そんなに読者の皆様がバカだと思っているんですか?」
「一瞬で私を悪者にしたー!? おのれー、我が妹ながらまさかここまで急成長するとは……」
「マスターの好みに合わせて頑張りました」
「好みと言うか、相方になるためだよねー……ちなみにこの私たちはもうちょっと先の未来の私たちと言う設定ですので、皆さまが知っているアイリスちゃんは未だけがれていない方のアイリスちゃんなのでよろしくっ!」
「なるほど、どうりで姉さまはメイド服じゃなくて狐耳の巫女装束――」
「きゃあああああああ!? なんでそんなネタバレをするんですか!? 読者様の楽しみを減らしてどうするんですか!?」
「神は言っている……姉さまのネタバレならどこまでも許すと」
「一番良いのを頼むっ! ……いや、ダメですからね? なに、エンディング後の私がどうなったかの資料出してるんですか!?」
「……ほにゃらら鉄道に乗って旅をして機械の身体を手に入れたコラムダはギリシャに行き、黄金メイド服に選ばれたゴールドメイドになる。だが結局ブロンズメイドの私にやられるかませ犬に……」
「ひ、ひどい……何がひどいって、簡単に噛ませ犬になった自分が想像できたことが何よりひどい」
「まあ、嘘プロットですから……それになったと言うより現在進行形でなっていると言う方が正しいですよ?」
「妹がきびしー!」
「……さて、それでは作者である闇部長が頭の中で描いているロボオンのこれからとか、一般の読者様にはわかりづらいネタの解説とかお願いします」
「……わかりづらいネタなどありましたか?」
「これだからオタク脳は……例えば、タイトル名のバカ襲来とかバカの戦いとか」
「こらー!? それ、メイド襲来とメイドの戦いでしょ!? お、恐ろしい子だよ。さりげなく姉をバカにしたよ……まあ、その二つはわかりづらいですね。エ○ァンゲリオンネタですよ。使徒襲来に男の戦いが元ネタですね」
「天使誕生!――デュエットヴァージョン――は?」
「……そんな真っ赤になるくらいなら変な改変しなければ良いのに……これは勇者王ガオガ○ガーのOPテーマが元ネタですね。~ヴァージョンがいっぱいあるんですよ」
「真っ赤になんてなってないもん……こほん。タイトルは元ネタもないものも多くあるので、気になって検索サイトで調べてくれた人にはごめんなさい」
「申し訳ありません。タイトルはそのくらいにして……アイリスちゃんは元ネタがわからなかったものはある?」
「第36話の姉さまとマスターの「絶対無敵、元気爆発~」「中身が小学生~」のくだりが良くわからなかったです」
「これはですねー。絶対無敵ライジ○オー、元気爆発ガ○バルガー、熱血最強ゴ○ザウラーの三作品が元ネタですね。中身が小学生と言ったのは、これらの作品の主人公のパイロットたちが全員小学生だからですね」
「なるほど」
「ちなみに作者は元気爆発をレンタルショップで見つけて見ただけなので、他の二作品については詳しくありません。と言うよりレンタルしてなかった……おのれディ○イド!」
「なぜレンタルしたんでしょうかね?」
「ロボ好きなのはもちろんですけど、DVD一枚に5~6話入っているのはお得な感じがするんだとか。まあ、最近のは大抵2話ですからね」
「なるほど……私は姉さまがデータとしてたくさん持っていたのでそこら辺の事情は良くわからないです」
「それはセイチ様もですね。セイチ様のおじい様は、私よりも豊富にアニメのDVD等を持ってますから」
「マスターの実家……いつか挨拶に行けたら良いな……」
「――――――ぬう。本当に私のネタバレ以外は口にしようとしても声にならないようになっているんですか……それじゃあお話を変えてロボオンのこれからですか」
「ロボゲー・オンラインにようこそ! のこれからではなく、ゲームとしてのロボオンがどうなって行くか……ですか」
「作者の頭の中ではとりあえずハイ・ゴーレムがどうなって行くかはかんがえてあるようですよ?」
「第〇世代型は試作機、第一世代型は頭部パーツなども一通りついた完成型、第二世代型は属性付与によるパワーアップ、第三世代型はキャノンとかブースターとかオプションパーツがつく様に、第四世代型は……もうすぐ出ます」
「ええ!? 第一、第二、第三すっとばして第四世代型がでるんですか!? なに、それはター○ネーター的な事情で!?」
「別に未来から来たわけじゃなく……ハイ・ゴーレムの技術提供をしたのが誰なのかとか考えればすぐわかると思いますよ」
「頭をからっぽにして楽しむロボオンで頭を使えと言われても……」
「まあ直ぐ出ますから……来年までには」
「AIにとっては、直ぐですけど人間の皆様には直ぐじゃないですからね!?」
「と言うか、第三世代型とかの情報をここで流してよかったんでしょうか?」
「物語的にはそれを造る前に終わるんだとかで。正直、読んでくれる人がいなかったら第〇世代型を造った時に終わらせるつもりだったとか……説明に書いてある登場人物ももっと早く登場させて」
「一応『デュラハン』もロボットですから、造ったことにはなりますけど……」
「逆にお気に入り登録と評価点が偉い事になったら、異世界召喚編まで書くつもりがあったとか」
「……十二話のアレ伏線だったんですか?」
「いえ、ギャグですよ? 皆さま、本気にしないでくださいね? コラムダさんとの約束だぞ!」
「……『気づいたら、異世界に居たセイチとアイリス。自分がゲーム内で造った第一世代型の機体が博物館に飾られているのを見てゲーム世界との奇妙なつながりを見つける。突如襲ってくる帝国軍。セイチとアイリスは博物館に飾ってあった機体に乗り込み、帝国軍との戦いに臨む。「いくら、古代の第一世代型とて、第三世代型にかてるものかぁ!」「アイリス……アレを使うぞ!」「はい、マイ・マスター!」』」
「……アイリスちゃん? いくら自分がヒロイン的な立ち位置の話だからって、実現させようとしても無駄だからね!?」
「……ちぇ」
「くぅ!? いじけてるアイリスちゃんが可愛い! でも、ダメ! 私がヒロイン以外の話は断固として阻止する! そこに痺れる憧れるぅ!」
「言っていることが最低の姉さまですが、皆様見捨てないで上げてください。お願いします。ちなみにマスターと私は見捨てました」
「うおーい!? 衝撃的発言すぎて、死ぬかと思いましたよ!?」
「それではマスターもそろそろ起きそうなので、この茶番劇もおしまいです。ここまでお付き合いいただきありがとうございました」
「最初はやる気がなかったくせに終わりだけは、そんな見るもの全てを恋に落としそうな笑顔であいさつして~……ならば私も! キラッ!」
「それでは次回で」
「突っ込みは!?」
ちゃんちゃらちゃんちゃん~……
「……なんか、酷い悪夢を見ていたような……」
寝る前より疲れたような気だるさに襲われて、時計を確認した後、もうひと眠りできると俺は目を閉じたのだった……
番外編です。すいませんとしか言えません。すいません。だが、反省はしていない!
感想返しですが、シ〇ッコ様の中の人は生きてらっしゃるかと。最近ではワン〇ースのワ〇ルとかやられていますね。
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