表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
クズな男がスキな理由  作者: あおぽん
2/3

EP.1 1人暮らしは最高だけど最低

 駅名さんと別れた21歳春。

 私は社会人2年目になりました。

 昔から夢見ていた1人暮らし。

 別れてすぐ、環境をガラッと変えたくなったということもあって、試しに物件を見に行ったのね。

 そしたらすぐに良い物件と出逢ってしまい、2週間後には引っ越しをするという異例の速さで1人で暮らしが始まりました。

 誰もが憧れる1人暮らし。

 私は今、1人暮らし歴5年目を迎えておりますが、そんな私から言えること。

 1人暮らしは最高だけど最低ですよ。

 本当にしたいと思っている人がいるのならしっかりしている人にしかお勧めしません。

 え?どういうこと!?家事が大変だから!?と思ったそこのあなた。

 そういう意味ではありません。

 私は家事がスキで得意です。

 実家にいた頃は洗濯機のスイッチを押した覚えがないくらい何もしなかった私。

 私のお母さん家事が出来過ぎさんだから、マジで何も出来なかった。

 1人で暮らしてみて家事は少しずつ出来るようになり、スキだということも分かった。

 ストレス発散にもなるし、趣味が料理を作ることにもなった。

 ここまで聞くと私って1人暮らし向いていそうじゃない?

 でも、私は全く向いていません。

 これは人によりけりだと思いますが...。     

 私は簡単に人をあげてしまうのです。

 それが女友達なら別に良いよね。

 毎日女子会?毎日パーティー?

 すればいいよね。

 違うんよ...。

 男なんよ...。

 簡単に男を呼べてしまうのよ...。

 私は本当にドアホだから、自分の家はラ⚪︎ホのようなものだと思っていた。

 家具の色味は淡いピンク,グレー,白を基調としているけど、その色が特別スキな訳ではない。

 どうしてその色味を選んだかって?

 ムードが高まるからだよ。

 照明の色味にも拘っていて、電気屋でしばらく電球と睨めっこしたこともある。

 どんな色味を選んだかって?

 ムードが高まるちょっと暗めの暖色。

 私はちょくちょくカーテンとかシーツを変えているんだけど、何故変えるかって全てはエチエチな雰囲気の為。

 男を呼び込む家を創り上げたのです。

 しっかりしている人からしたら意味が分からないコンセプトでしょう。

 私には生活能力があったけど、そういう能力がなかった!!(?)

 男を簡単に家に入れないという概念がなかった!!

 1人暮らしを考えている人は、どれだけ自分が真っ当なのか自問自答した方が良いぞ。(偉そう)

 このご時世簡単に人を家にあげることは危ないからね。

 私のようなちゃらんぽらんは例え家事が出来ようとも、すぐに男を呼んでしまい、ラ⚪︎ホ代わりに家を使うよ。

 こうして文字で表現すると、とんでもない女に見えて恥ずかしい。(今更何を言う)

 まぁでも、1人暮らしはどんな人も経験してみるべきだとは思うよ。

 実家で暮らしていると至れり尽くせりじゃない?

 私の家族なんだから私のお世話してくれて当たり前とか思っちゃうよね。

 少なくとも私はそうだった。(最低)

 でも、1人で暮らしてその考えがどれだけ愚かだったか身に沁みて分かったの。

 1人分でも家事はどれだけの労力なのか、ましてやそれが家族分となるとどれだけ大変か。

 洗濯は1人なら2日に1回でも大丈夫だけど、家族だとそうはいかない。

 食事は1人なら今日は疲れてるからいーや!と思えるけど、家族だとそうはいかない。

 掃除は1人なら誰が来る訳でもないしいーや!と思えるけど、家族だとそうはいかない。

 1日サボっただけで、1日手を抜いただけで、生活が成り立たない。

 どうよ?やばくない?

 私はそれを分かっているようで分かっていなかったの。 

 家事をしてもらって当たり前?

 そんな訳なかった。

 愛情がないと成し遂げられない偉業だった。

 1人で暮らして実家のありがたみがよーく分かったの。

 私はいつか結婚がしたい。

 だから、せめて1人分くらいは出来るようになりたかった。

 自分のことくらい自分でやれるようになって、いつかは人の為に尽くせるようになりたい!

 今は何とか生活出来ているし、大分余裕を持つことも出来るようになった。

 これが1人暮らしの最高点。

 私はね、男の人を呼び込まない素敵女子だったら、ただの女子力高い子になれるの。

 でも、そんな素敵女子にはなれなかったって訳。

 ゴキブリはホイホイ入れないけど、男の人はホイホイ家にあげてしまうのよ。

 それがいけないしそこがいけないのは分かっている。

 でも仕方ないよね?

 楽しいんだもん。


 

 

 

 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ