終わりに:読者反応(総合ポイント)とかランキングとか「いいね」とか
この作品は、タイトルに執筆裏話とあるように、全37話で完結しているアクション小説「ゲームに侵食された世界で、今日も俺は空を飛ぶ」の設定集になります。本編を読まれていない方は、先ずはそちらへ。単行本一冊程度なのでサクサク読めると思います。
さて、設定&裏話も本パートで最後になります。最後は読者からの反応、評価、ブックマーク、いいね、について語って行こうと思います。なぜ、この三つなのかというと、評価は2~10ポイント、ブックマークは2ポイントの総合ポイントとなるからです。総合ポイントが多ければ、検索に一致する可能性も上がってきますからね。なろうは作品が星の数ほどあるので、人の目に留まらなくては、そもそも読んですら貰えない、という悲しい現実があります。
せっかく書くのだから、誰かに読んで貰いたい、それは投稿者なら誰でも持つ感情でしょう。
本作は全37話を毎日決まった時間に投稿する形にしました。毎日投稿した方がランキングに載りやすい、というエッセイがいくつも見うけられたからです。ランキングに載れば、読んで貰える可能性がでてきますからね。それなら、僅かでも期待できるなら、試してみようと決めました。
ちなみに、なろうのランキングシステムは、日間、週間、月間、四半期、年間という期間で計測をしています。総合ランキングは魔窟で、本作のような作品は食い込むことは夢物語ですが、ジャンル別、本作でいうとアクションのところだと、なんと! ブックマークの2ポイントを得るだけでも、日間ランキングに載ることができます。10ポイントまでいけば週間ランキングにも載れるのです。月間なら32ポイント、四半期では94ポイント、年間では356ポイントといったところです。今あげたポイントは2022年10月5日時点なので、ある程度の変動はありますが、総合ランキングに比べれば、掲載されるハードルはかなり低いことがわかるでしょう。
では、実際、総合ポイントと評価点の時系列変化を見てみましょう。
このグラフのように、合計37日間、毎日連続投稿を行い、それなりのペースで総合ポイント、評価点を得ることになりました。上記で説明したようにほぼ最初から日間ランキングには乗り始めて、投稿を終えて完結指定にしてから一週間程度でポイントが100、25%程度の上昇を確認できました。完結ブースト効果もあったとみて良いでしょう。
昔はブックマーク数の上限が低かったので、完結するとブックマークを削除されるといった現象が見られたそうですが、今では4000件にまで拡張されたせいか、ブックマーク引き剥がし現象に遭うことは避けられたようですね。昔はブックマーク引き剥がしを嫌って、完結指定をしない作家の方もいたそうですが、それも遠い過去のようです。良いことです。
総合ポイントと評価点の差分がブックマークになります。ざっくり四割程度でしょうか。評価は最低でも2、最高では10ポイントとブックマークの5倍のポイントを獲得できるので、評価人数に比べると、総合ポイントに占める割合はとても大きなものになる訳です。
本作では、2022年10月5日時点で、ブックマークは130件=260ポイント、評価人数は41件=362ポイントといった状況です。時折、ブックマークなり評価をしてくれる方がいるとほんのり総合ポイントが増える感じですが、その伸びはだいぶ緩やかになってきました。いずれはスコッパーの方にでも見つけて貰えない限り、無数の作品の中に埋もれていくでしょう。
総合ランキングの上位作品群を見ると、評価ポイントが全体の四割程度を占めるというのは全体に見られる傾向でしたが、その評価ポイントの平均が4.7±0.2くらいとかなり高めでした。大抵の人が最高評価を入れてるってことですね。流石、人気作品群ですね。
ちなみにPV、ユニークPVは計測はされてますが、それが検索に影響を及ぼすことはないので、あまり気にしても仕方ないかなーと思ってます。あぁ読みに来てる人はいるんだな、とは思いますが、ちら見して、何も言わずに立ち去って行った(評価、ブックマーク、いいね、感想といったアクションを行わない)人数が多い、というのは、想像してもあまり良いイメージは持てませんから。
さて、次は「いいね」について、その推移を見てみましょう。
見ての通り、連載中には「いいね」を押す人は多くとも、完結してしまうと、押す人は僅か、という現実が見て取れます。「いいね」はブックマークや評価と違い、一人で各パートごとに気軽に押せる利点があります。誰からも反応がない=評価、ブックマーク、感想がない、という時でも、「いいね」を貰えると、あ、読んでる人いるんだな、と思えるので執筆者としては嬉しいものです。
まぁ、「いいね」の件数は投稿者以外には確認できないし、総合ポイントと違って検索にも寄与はしませんが、執筆意欲を増す、という効能はあるので、気軽に押して貰えればと思います。
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設定&裏話も2022年9月24日から本パート投稿の10月8日まで毎日投稿してみました。本編とは異なる設定や裏話なので、そもそも新規読者獲得の恩恵は低そうだなぁ、とは予想してましたが、やはり試して、エビデンスは欲しいと思いました。
結果はまぁ、予想通り。わざわざ設定や裏話を見に来るような方なら、ブックマークや評価済ってところなのだと思います。総合ポイントへの恩恵はありませんでした。残念っ。
設定&裏話は、軽く考えていたものの、実際に書いてみると、本編とは別の意味で手間がかかるもので、結局、投稿が半年も遅れることになりました。本当は本編投稿完了から一ヶ月後くらいには書き終えるつもりだったんですが。第三者にわかるように資料を纏めて書いていくのが予想以上に面倒でしたね。自分用のメモはそのままでは第三者に見せられるものではなく、結構、取っ散らかった感じで、設定内容のグルーピングに苦労することになりました。
とりとめのない話になりましたが、連日投稿と完結効果、評価点とブックマークの比率、「いいね」の押される傾向など、色々と執筆者なら興味を持つ話題に触れられたかと思います。何かの参考にして貰えれば幸いです。では、また別の機会にお会いしましょう。
本作もこのパートで終了です。お付き合いありがとうございました。




