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ゲームに侵食された世界で、今日も俺は空を飛ぶ(設定&執筆裏話)  作者: KOBA
第二章:夢幻戦闘領域に出現する敵の紹介
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2-3.エリアボス「フライングマンタ」

この作品は、タイトルに執筆裏話とあるように、全37話で完結しているアクション小説「ゲームに侵食された世界で、今日も俺は空を飛ぶ」の設定集になります。本編を読まれていない方は、先ずはそちらへ。単行本一冊程度なのでサクサク読めると思います。

【フライングマンタ】

形状:空飛ぶ装甲エイとった感じ。垂直尾翼がない全翼機風。

大きさ:3×3のバスケコートに入るくらい。実は巨大ではない。

武器:下部の回転ビーム砲×2と、爆弾倉から落とす大型爆弾。

移動速度:戦乙女ヴァルキリーより速いが、俊敏さはないので軌道は読みやすい。

備考:墜落しきるまでは攻撃能力を失わない。


荒川沿いの浄水場に対して、爆撃をしてくる手強い航空機系のエリアボスとして初登場した。重武装COIN機(地上支援を目的とした低速小型機)といった位置付けだが、高空を飛行していることから、地上を歩くFPS系戦士だと、携帯型対空ミサイルのような専用装備がないと、勝負にならないだろう。携行型対空ミサイルくらいの速度だと、その多くは回転砲塔からの弾幕に撃ち落とされてしまうだろうが……。


全体を覆う装甲はボスらしく強固で、戦乙女ヴァルキリーの対空ホーミングショットをつるべ撃ちされても、大して効いてなかった。回転砲塔からばら撒いてくるエネルギー弾による弾幕も、手数が多く、予測射撃もしてくるので、避けるのは骨の折れる作業となる。

爆弾倉は開くたびに新しくドラム缶サイズの爆弾がセットされているので、弾切れはない。爆弾は自由落下するだけだが、その威力はかなりのモノがあり、戦乙女ヴァルキリーが全力で回避に走っても、爆炎に巻き込まれてダメージを受けるほどだった。勿論、投下が成功してしまえば浄水場は廃墟と化していたことだろう。


フライングマンタの戦い方はある意味シンプルで、重要な地上目標に対しては爆弾で攻撃、それ以外の目標に対しては回転砲塔からの弾幕で攻撃、それを爆撃コースに沿って周回しながら繰り返すだけだ。

本編では毎回、戦乙女ヴァルキリーが射程に踏み込んで撃ち合っていたので、回転砲塔は戦乙女ヴァルキリーだけを狙って弾幕をばら撒いていたが、もし、射程内にご当地戦士がいなければ、飛行コースから見下ろせる市街地に向けて、好き勝手、エネルギー弾をばら撒いていたことだろう。撃ってくるエネルギー弾はボスらしく、ファンファンやテクニカルのソレより強力で射程も長く弾数も多いので、たった1機であっても、放置すれば死屍累々といった惨状に陥ることになる。


クレイフィッシュと違い、回転砲塔を壊したとしても、飛行能力も爆撃能力にも支障がない点も厄介だ。また、クレイフィッシュと違い、耐久力を削り切ったとしても、墜落し終えるまでは、攻撃能力を失わず、回転砲塔からエネルギー弾を撃ってきていた。墜落し、撃破の演出エフェクトが出てやっと戦闘終了である。


<難度による行動の違い>

本編の初登場時は、難度は普通(ノーマル)ということもあって、実はフライングマンタの行動パターンはかなり、戦いやすく制限が加えられていた。浄水場への爆撃を終えると、戦域外の戸田市へと去って行く周回コースを取っていたが、これによって、爆撃を行う際に迎撃を行うことができ、周回行動中は、戦域外ということもあってフライングマンタは戦闘行動を行わないからだ。

おかげで、戦乙女ヴァルキリーは、フライングマンタより速度が遅いにも関わらず、迎撃戦闘を繰り返す、ということが可能となった。

本来、移動力に劣るということは、一度引き剥がされたら追い付けない=迎撃チャンスは1回だけ、なのに、である。

フライングマンタの行動制限がなくなった際の凶悪さは、首都決戦時に現れていた。同戦闘において、フライングマンタは河川の上流から下流にかけて移動しつつ、途中にある河川橋を爆撃していく、という行動パターンを取っていた。コレは迎撃チャンスは1回だけ、仕留め損ねたら、後は追いつくこともできず、延々と河川橋を爆撃され続けてしまうことを意味するのだ。河口まで移動しきったらUターンして、壊し損ねた橋への爆撃を行うことになり、その際に迎撃チャンスも生まれるとは思うが、その段階ではもう23区はボロボロだ。

夜の風(ナイトウィンド)や参謀本部が、首都決戦で、フライングマンタの迎撃に戦乙女ヴァルキリー達を派遣しなかったのは正解だった。


<作者コメント>

強固な装甲、追い付けない移動速度、猛烈な弾幕、落されると大火力な大型爆弾と、それまで自在に空を飛んで我が物顔で戦っていた戦乙女ヴァルキリーに対して、様々な点で優位性を誇る存在として、上手く暴れまわってくれた。戦乙女ヴァルキリーは戦域から外に出れないのに、フライングマンタは北の戸田市方面に向けて飛び去っていき、大きく弧を描いて、再び戦域に侵入してくる、という戦い方によって、敵が戦域外に出現することもある、と示すこともできた。


戦乙女ヴァルキリーは爆弾倉が開いたタイミングで、内部をチャージショットで狙撃して撃破していたが、狙える位置では、二門の回転砲塔からの弾幕に晒されることになるので、かなり難度は高い。

もし、運命ノルンが戦うとしたら、電子身代わり(デコイ)をばら撒いて、弾幕を散らしながら射撃戦という形になるだろうが、運命ノルン戦乙女ヴァルキリーより遅く、機動能力も低いので、いくら情報欺瞞ジャミングがあっても、大苦戦は免れないだろう。

まぁ、戦わないといけない状況になって、フライングマンタの性能を知ってたら、運命ノルンなら、迷うことなく支援依頼を出すとは思う。……単機で避けまくりながら、弱点をチクチク攻撃して撃破する、なんてシューティングゲームのノリで戦えるのは、戦乙女ヴァルキリーくらいなモノだ。

2022年10月6日(木)までは毎日7:05に投稿していきます。

第二章は全8パート、夢幻戦闘領域に出現する敵の紹介です。


<活動報告>

以下の内容で投稿しました。

【雑記】ノイジーマイノリティとサイレントマジョリティ

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