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『7話 謎のダンジョン』

『7話 謎のダンジョン』



 全方位結界はそうやすやすと、ヒビがはいる程やわではない。

 ヒビが入ったからには、ここらにAランク冒険者が行方不明なのの原因がありそうではある。


 何も無ければ直ぐに王都に帰る予定だったが、そうもいかなくなったようで、俺はなぜかこうなると見逃すのができない性格だ。


「スキル、全方位探知」


 スキルの全方位方位を使う。

 このスキルは森の中にある強大な魔物の魔力を察知して、方角と距離を知るスキルだ。




探知『器用貧乏』 Fランク

全方位探知『器用富豪』 SSSランク



 以前は探知であって、探知範囲は自分が見て取れる周囲だったので、近い範囲内でしか魔物を察知は出来ない。


 そのため魔物が近くにきて襲ってきたから察知することもしばしばあり、オリオンからは使えないスキルと言われた。


 全方位探知にランクアップしてからは、探知範囲はかなり遠くまで可能だ。


 方角と距離はわかった。

 近くにある、森の中だ。

 全方位探知を把握して解除した。


 次に再び空間移動スキルを使う。


「スキル、空間移動」


 全方位探知スキルで得た不穏な魔力はこれか。

 俺の前にあるのは、ポッカリと開いた穴。

 ダンジョンだった。


 このダンジョンについての情報は俺はいっさいないに等しい。

 ただ危険な魔力のかたまりが俺の全方位探知に影響したのだ。


 ダンジョンは冒険者が探索して、すでに最深部まで知り尽くされたのと、まだ探索途中のもある。


 また全く手をつけられていないダンジョンもあるのは、急にダンジョンが生まれた場合だ。


 このケースは危険なので初級冒険者や自信のない冒険者は近づかないのがいいとされる。


 冒険者パーティーにランク付けがあるように、ダンジョンにも危険性のランクがあるからだ。


 ダンジョンのランクはギルドで管理されてあり、依頼する場合は、ランクが表示されるのが一般的だ。


 ただあまりにも危険なダンジョンは依頼は出さずに、直接Sランク、Aランクパーティーに依頼を頼むのだ。


「さあ、どうかなこのダンジョンは。嫌な予感するが」


 そう言ったのは、ダンジョンから発生する魔力だ。

 これだけの魔力がある限りにおいて、探索済みとなることはない。


 ダンジョンに入ると、中は暗く、まだ誰も手を付けていないのとわかる。


 入り口には騎士団や冒険者が調査したという証が置かれるためだ。


「証がない。つまりは誰も来ていないダンジョンてわけか」


 そうなる。

 俺が最初の訪問者だ。

 歓迎されているのは俺はありがたくない。

 

「スキル、全方位結界」


 結界を出しておく。

 いつでも魔物からの防御は可能だ。


 内部は新しくもあり、古びてもいる。

 途中で崩れ落ちる心配はないのは、ダンジョンの壁にある鋼材の磁力から判断可能だ。


 磁力は世界のどこにも存在していて、ダンジョンには特に多く存在している。


 勇者オリオンらと一緒にダンジョンに入る時は、いつも全方位結界していたし、魔物を近づけるのを遠ざけていたものだ。


 これだけスキルを使うと他にはスキルを使用するのは困難にもなり、オリオンや賢者ボーデンの後方にまわり、後方支援に徹するのがベストとなる。


 まあボーデンもオリオンも、わかっていたとは思うが、俺の『器用富豪』の支援を受けて、膨大な恩恵かあったのを。


 今はオリオンのことはいいか、それよりも、このダンジョンから来る魔力の方だ。


 俺の良くないところは、俺を追放したオリオンやボーデンらのことを憎まずに、心配してしまうところか。


 なぜか自分でも心配しているのはわかっており、忘れようとしても、心配してしまう性格がある。


 俺の駄目な部分かと言われたらそうかもしれない。

 それは置いておいて、俺の前にはヤバそうな奴がいた。


「スキル、神眼鑑定」


 魔物にも魔石がある。

 魔力も魔石から生まれており、血液中にも魔力は存在する。



のぞき見『器用貧乏』 Fランク

神眼鑑定『器用富豪』 SSSランク




 それらを鑑定するのが神眼鑑定で、鑑定する時間は一瞬で鑑定可能だ。

 以前はのぞき見スキルだった。

 あれは魔物のステータスを、ろくに見ることも出来ずに困った。

 弱小魔物の鑑定しか出来ない欠陥スキルだが、進化してからは、魔物のレベル、魔力、ユニークスキル、魔法、種族らも鑑定可能とし、さらにアイテム、魔法、スキルの詳細な情報も鑑定可能と万能スキルになつた。


「オークキングか?」


 鑑定した結果はオークキング。

 見た感じはオークとわかるが、オークの中でもヤバイ部類に入る奴だったのは、訪れる冒険者からしたら最悪だな。


 オークキングはレベルは高ランク冒険者も一撃で終わりにする力を持つのは聞いた話だ。


 すでに俺の訪問を察知している。

 確か、強さのランキングからしたら、魔王の配下の軍勢を束ねる立場か。


 魔王に直接会えるであろう幹部クラスか。

 しかし、いかにして、こいつレベルのオークキングがこのダンジョンにいるのだ?

 それが問題だ。


 王都からこんな近い距離にあるダンジョンにだ。

 げせないな。

 どうにもげせない。


 俺は性格から一度気になると、どうしても気になる性格している。


 このまま引き返すのもありだが、普通の冒険者なら逃げるにして、俺は逆に興味を持った。


 なぜオークキングがいるのか、そして、全方位結界にヒビを入れたわけが、どうも気になった。


 こうなると俺はオークキングと戦いになる面倒な性格なのだ。


 オークキングが先制攻撃だった。

 ダンジョンに来た訪問者は半分以上は、今の一撃で終わるだろう破壊力だ。


 あまりにも危険なので、スキルする。


「スキル、防御力1000倍上昇」


「スキル、攻撃力1000倍上昇」


「スキル、武器3000倍強化」


 『器用富豪』スキルを使うと、俺の防御力を1000倍にしておく。


 1000倍というのは俺のステータスの防御力が1000倍になることだ。


 一定時間ではあるが、解除するまでは維持される。

 初期の俺のステータスは、防御力は低いが、1000倍になるとAランクやSランクなど、カスになる防御力だ。


 攻撃力も1000倍に設定したのは、スライムを倒すのに苦労する初期攻撃力の俺。

 それを勇者を一瞬で超える攻撃力になる。


 さらに、これだけでもオークやオークキングを倒すのに十分ではあるが、なにぶん、俺は慎重な性格もあり、さらにスキルを追加しておき、武器強化だ。


 武器の剣も強化が可能だ。

 3000倍にしておけば、武器屋で安く買った剣も、何回か使ったら折れる剣だが、一定時間は魔剣レベルになるスキルだ。


 これが『器用富豪』の本領発揮だ。

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