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『6話 勇者オリオン視点』

『6話 勇者オリオン視点』


 あははははははははは、やっと追放できたな。

 ロメーロを追放したのは正解だ、ざまあみろだ。


 俺は器用貧乏のロメーロがいなくなるや、そう叫んだ。

 俺の破滅の団パーティーに必要ない人間は追放だ。


 ロメーロの起用貧乏スキルてのは、最初は体力も回復するし、疲れにくくなり、貴重なスキルとして扱っていた。


 テントをはったり、水を確保したりもする好きにしてもあったからだ。

 だが破滅の団がSランクになった時点で、必要ないと判断する。


 ボーデンも同じ考えで、


「ロメーロを追放していい、パーティーが強くなる前に加入させたのを、自分が成長させたと言っているのだから、追放だ」


 俺も同じ考えだよ。

 ボーデンは賢者であり俺と同じく前衛で戦い続けたから、わかる。

 ロメーロが単なる補助しかしていないとな。

 

 するとタンク役のクランクからも、


「あいつは体を張っていない、いつも楽をしている。器用貧乏なのをいいことに、楽していたから不満だった。オリオンが追放したのは良かったよ」


 わかるよ、クランク。

 クランクは俺の前に行き、体を張るタンカー役。

 タンカーは常に魔物と一番近い距離で防御役をする。


 最も危険だが、絶対に必要な人材でもあり、どこのパーティーでもタンカーは引く手あまただ。


 だからクランクは絶対に必要な人材となる。


 そのことから、最も危険性が高いから、辞める人間も多い。

 しかしクランクは俺と一緒に頑張ったのだ。


 それをロメーロはわかっていないし、一番後ろで補助しかしなかった。


 回復薬を用意したり、水を用意したり、テントをはったりだ。

 クランクも怒るのは当然だし、今まで怒るのを良く我慢してたな。


「私の回復魔法にまかせて、自分は後ろで休憩中とか、ふざけすぎだった。仲間だから文句は言わなかったけど、いい加減にしてと思っていたのよ」


 僧侶のハニーはもう完全に怒り爆発していた。

 ギルド内だから大人しくしているかと思ったが、一番切れていたふしもある。


 僧侶は性格が穏やかで優しく、献身的な人がなると言われる。

 ハニーはもちろんそれにピッタリと当てはまる性格である。


 そのハニーが切れていたのだから、いかにロメーロに腹を立てていたのかを物語っているよな。


 しかし聖女のリアンだけはテンション低いな。

 リアンは、ロメーロが出ていくのは賛成よと、ひと言くらいしか言わない。


 それに怒っているという感じはしない。

 なぜかはわからないが、リアンにはリアンの考えがあるのだろう。


 リアンはロメーロのことを今までも気にしていたのはあった。

 やけにロメーロを観察していたりとか。


 それがなぜなのかは、わからないがリアンが俺のパーティーにいてくれたら、それでいいのさ。


 なぜならリアンは世界でも稀な大聖女である。

 レアの度合いが強いし、リアンがいるからSランクパーティーにもなれているところがある。


 それだけリアンは我がパーティーに必要不可欠な人材となり、ロメーロとは根本的に違うのだ。


 邪魔なのはロメーロで、必要なのはリアンだ。

 リアンの聖女職種はレアであるし、他に誰もいない代わりのできない職種である。


 僧侶ハニーは俺に好意を抱いているのは確かだ。

 ハニーはいずれは俺の女になるだろう、それは確信している。


 それと聖女リアンもだ。

 勇者として魔王を討伐するのは国も世界も望んでいる。


 俺はその重大な任務部隊を抱えているわけで、いつかは世界の英雄として伝説になる男だ。


 ふふふふふふ、そうなったらハニーはもちろんのこと、聖女のリアンも俺の女になるだろう。


 いや必ず女にするさ。

 今はツンとしているが、逆にリアンから女にしてくれと求婚してきたりしてな。


 あんがい、女ってのは権威煮弱いからな。

 伝説化したら俺に求婚する女が、溢れかえるだろうな。


 ロメーロと出会ってからここまで一気にSランクにまでなった俺は誰も止められないのさ。


 役に立たないロメーロを追放し、後はやることは、強大な敵を打つことだ。


 そのためにもクエスト依頼をするのもいい。

 魔王への道が少しずつ見えてきているので、魔王に関する情報を集めるクエストをしたい。


 魔王を討伐する準備は整いつつる。

 破滅の団はもう戦える戦力は持っているのだからな。


 賢者のボーデンは、魔王に関して知識が深い。

 ボーデンからの話では、俺達の進む道は間違いではないと。

 この進む先に魔王がいて、必ず魔王へたどり着けるという。


 魔王はこの世界最強の敵だ。

 過去にも何度も世界を恐怖におとしいれた、悪の化身だ。


 魔王に支配されないために国王は勇者の資格を与える。

 勇者資格は本当に優れた、卓越した俺のような人間にだけ与えられる資格だ。


 国王から与えられた時から俺の運命は魔王と戦うと決められていたのだ。


 あれ、変だな?

 俺が魔王との戦いの話を、みんなにしているところなのに、聖女リアンだけは聞いていないよな。


 どうして俺の話を聞かないのだ?


 リアンはそっぽを向いていて、俺の話ではなく別のことを考えているみたいだ。


 リアン?

 どうした、何かあったか?


 リアンは本当に勇者が必要だと言った。

 そうだろう、そうだろう、リアンはわかっているな。


 魔王を倒すには、心の強い者が必要で、その人物はわかっていますと。


 あははははは、リアンよ、それは俺のことだろ。

 わかっているよ、オリオンだと言いたいけど、恥ずかしいのだな。


 聖女も普段は強がっているが本心は、かよわい女の子なんだな。

 俺に守って欲しいのだな。


 言わなくてもわかっているよリアン、なぜなら俺が勇者だからだ。

 リアンの言う人物は世界に俺しかいない。


 さぁ、クエストをしよう、みんな準備を頼む。

 魔王に少しずつ近づけるダンジョンにな。


 このダンジョンでさらに、俺の評価を高めよう!

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