『46話 古城9』
『46話 古城9』
「ヒュドラか。スライムとは違うな。そうなると危険度は格段に上がる。アスティたちは今は楽勝ムードだが、厳しくなるかもだ」
「見てくださいロメーロ様。街の戦いに変化がありそうです、圧勝していたのに」
「やはりな、たぶんスキュラだろう」
「スキュラとは?」
「見ればわかるが、危険なのでアスカは街の人を避難させてくれ。俺は支援から離れて前線に向かう。そろそろ俺の出番がないと厳しくなるからだ」
「避難させます」
アスカに避難作業をお願いして、俺は戦いのある地点の方に向かうとし、支援作業は終わりにした。
ある程度の支援はしたから、次にスキュラの対応だろう。
前線に行くとやはりスキュラがいた。
「スキュラだ、スキュラだ、何匹もいるぞ!」
「強いぞ、スライムとは違い、強いぞ!」
俺の到着やいなやスキュラの攻勢が起きたようで、スライムサンダーの時とは戦況は返還していた。
スキュラは上半身は女で、下半身は魚かタコみたいな特殊な形をした魔物。
ただし変な形だからと油断は禁物で、神眼鑑定をしたところ、Bランク相当に値する力はある。
スライムサンダーのDランクとBランクでは、力はまるで違ってきて、逆に押される場面が出てきたわけだ。
見ると冒険者パーティーにもケガ人のが出ていて、苦戦していて、アスティが司令している。
「アスティ、スキュラは何匹くらいいるのだ」
「ロメーロか。お前の力は借りないぞ。別にお前なしでも勝てる相手だからな。まだお前を信用してない。勇者パーティーを追放された奴を信用するか!」
「そうか。追放されたのはそんなに悪いか。まあいい、それならアスティだけでやれ。俺は俺でやる」
「そうしろ」
アスティに話しかけると、まだ俺を信用していないらしく、必要ないと言うので、俺はアスティとは別行動となる。
あまり近くにいると、激論になりそうだし、少し離れるのがいいだろう。
アスティから距離を取り、独自に動くとして、俺は一緒にいるのも独自にするのも、どちらにも対応はできる。
しかしアスティが偉そうにしている間にもスキュラが攻めてきて、騎士団の盾を貫くし、吹き飛ばされてもいて、苦戦していた。
「アスティさん、こっちにも応援頼む!」
「わかった、援軍を送る!」
「アスティ、こっちは全滅するぞ!」
「それなら援軍を追加しろ!」
「だめですアスティ、援軍の数が足りません。騎士団の数はもう足りません!」
「なんだと、スキュラは何匹いるのだ?」
「はい!スキュラは確認したのは、10匹です」
「10匹のスキュラに押されるのかよ」
「面白かった!」
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