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『44話 古城7』

『44話 古城7』



 街の人はスライムサンダーに制圧されてから、ケガはそのまま放置されていた。

 街の冒険者や回復術士がいたのかもしれないが、スライムサンダーとの戦いに敗れてしまったため、街の人は治癒出来なかったと思われた。


「ロメーロ様の回復スキルで、皆さんに笑顔が戻ってます!」


「良かった。俺は戦いではなく街の人に貢献する役割であるから、笑顔はホッとする」


「私も手伝います」


 アスカには人々の中でケガをしている人を探してもらい、外傷回復スキルをしていたので、アスカの助けもあった。


「アスカに手助けしてもらい助かる。俺には出来ないことをしてくれた。アスカが居なかったら、回復した人は少なかっただろう」


「そ、そんなにロメーロ様に褒められるて、嬉しい!」


「ほらまだ苦しんでいる人も多い、アスカの力がいるぞ」


「はい!」


 アスカの手助けも、いや俺の方が助けられているか、かなりの人のケガを回復させられ、補助的な支援に徹した。


「お腹空いたな〜、何か食べたいよ〜〜〜〜」


「我慢しなさい、今は騎士団とか来てくれて、戦ってくれてるのよ。もう少ししたら、食料も増える」


「嫌だ〜〜〜我慢出来ない〜〜〜〜〜よ!」


 アスカの近くにいた親子の会話だった。

 親子は子供がとても腹が減っているらしく子供が泣きそうで、母親は困っていた。


 スライムサンダーによって制圧されていた間は、ろくに食べ物を食べれずにいたのだろう。


 やっとスライムを倒して開放されると空腹が襲ってきているのだな。


 魔物に制圧されていたら、生きているだけでも大変である。


「ロメーロ様、スライムから助けだした人の中には、空腹の人も多そうです。元気がない人がいるの」


「そうだろな。魔物は人の空腹を気にする奴らじゃないからな。でも大丈夫だ、俺の器用富豪スキルがある」


「ええっ、器用富豪スキルはご飯も作れるの?」


「ご飯を作るのもあるが、今はまだ戦闘中だし、作る時間もない。別のスキルを使う」


「はい」


「スキル、一定時間空腹停止」





おやつ 器用貧乏 Fランク

一定時間空腹停止 器用富豪 SSSランク



 器用富豪スキルで、空腹を一定時間止めるのを選択し、発動してみると、人々の中から、


「あれ、何か空腹感がなくなったみたい!」


「私もだ、さっきまで空腹だったのに、なぜかしら?」


 スキルを使用した人々は、空腹感がなくなり、元気がなかったのだが、少し元気になった声を聞いた。


 一定時間というのは、俺も試してみたところ、ダンジョンの中にはいり、食事が不可になっていた時に役に立ったのは覚えていて、オリオンらにパーティー全員を空腹から開放していたのだ。


 しかしオリオンはそのことに気づいていなかったのなら残念である。


 何時間もの間、食事なしでダンジョンを進んだのは、俺の器用富豪スキルの恩恵だったのに、なぜ俺を追放したのかだ。


「ロメーロ様、みんな空腹感はなくなったみたいです、良かったですが、ただ私は少し空腹みたいですが」


「アスカ、後でご飯は食べれるから、我慢しろ」


「ええ〜〜」

「面白かった!」


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