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『037ー1話 勇者オリオンと再開』

『037ー1話 勇者オリオンと再開』



 ギルドへの報告も終わり、アスカが助けてくれたし、報酬も得た。


 次のことは考えていないけど、オリオンのことが気にはなっていて、なにしろ俺を追放したので、その後は苦労していると考えられる。


 少しは苦労させるのも大事なことであるものの、俺もオリオンのパーティーにいて、彼らの成長に貢献してきた者として、見に行く必要があるのだ。


 たとえ俺を追放したとしても、それでも彼らを放っておくわけにはいかないのは、親の気持ちにも似た感情か。


 まあ勇者パーティーとして活躍してくれていたら、俺はそれでもいいのたが。


「アスカ、俺は少しばかり用事があるのだ。ギルドで少しの間、待っていてくれないか?」


「用事ですか? 構いませんよ。ギルドでお待ちしてますよ。でもどこに?」


「勇者オリオンのところに」


「ええっ!! オリオンはロメーロ様を追放した人でしょ、なぜ会いに!!」


「やはり気になってな。様子を見に行く」


 アスカからしたらなぜ??だろうな。


 でも俺には必要でもあるのだ。

 オリオンがちゃんと冒険者出来ているかを確認したいのだ。


「大丈夫かな? 酷い人でしょなのでしょ、でもロメーロ様を信頼してますから、どうぞ、行ってください」


「直ぐに帰るさ。器用富豪スキル、瞬間移動、エピック国王王都へ」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



「うわああああああああああああ、どこから来たの?????」


 移動したのは王都。

 カイザール国のギルドから移動してエピック国へ。


 いきなり登場で街の人を驚かす。


「すみませんでした。それで勇者オリオンは知ってますかね、たぶん王都にいるって聞いてるのですが?」


「びっくりしたなああああ、オリオンなら、王都の…………」


 詳しい居場所は教えてもらったので、お礼をいい、移動した。


 オリオンがいるのは王都でもよく行っていた宿屋だ。

 俺も知っている宿屋で、向かった。


 宿屋の店主とも顔なじみのため通してもらい部屋に、


「どうも」


「誰だ?? お前は、ロメーロかよ!! なぜここに!!」


「そう言うなよオリオン。別にパーティーに戻せとか言うことはない」

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