『30話 ギルドに2』
『30話 ギルドに2』
神の袋からオークの魔石を出すと、受付嬢の前に提出するも、複数あるし、禍々しい魔力からか、普通の魔石とは違う空気を感じたらしい。
受付嬢の様子が変だったが、俺は何事もなく提出する。
「その前にお名前を?」
「ロメーロだ」
「ロメーロですね、10個あります。かなりの魔物でしょう」
「お願いする」
通常は受付嬢が魔石の鑑定をするもので、鑑定するスキルは技術を学んであるので、問題なく鑑定する。
鑑定できないと、仕事にならないのもあるからだ。
「はい、鑑定します。お待ちを」
受付嬢は魔石に鑑定スキルをするのをアスカはじっと見ていた。
「これはオーク10匹の魔石ですね。よくお二人でオーク10匹を倒せたものです。素晴らしい、報酬をお出しします!」
「まだだ、魔石はまだある。ほら」
一度に出すには多いから分けて出すことにしたので、最初にオークの魔石を出し、次の間瀬には、オークダーク5匹、オークジェネラル3匹分の魔石を出す。
8個の魔石を提出すると鑑定を始めて、
「まだ、あったのですか、凄いです、またオークですかね、少し違う気もしますが……」
「違う魔物だ」
「こ、こ、これは、恐ろしい魔力を感じます。これだけの魔力を帯びた魔石はめったにないし、見たことないです」
「そうだろうな。かなりレアな魔物だった。鑑定してくれ」
「な、な、な、な、な、魔石はオークダークとオークジェネラル!」
「ロメーロ様、大変です、受付嬢だけでなく、周りも驚いてます!」
「だろうな。こうなるのは想定内だ」
まあオレの倒した魔物からしたら、これくらいの驚きは想定内だが、次の魔石はもっとレアな魔石だ。
「ロメーロ! どこで、この魔石を、ていうか、ギルドは把握してません!」
「近くのダンジョンだ」
「近くに!」
想定よりも驚いていたから、俺も困った。
「ロメーロ様、騒ぎになってます」
「想定内だが、ちょっと騒ぎすぎだろう」
「オークジェネラルは、ギルドで把握している限り、相当にヤバい魔物です、今調べてみたところ、魔王軍の将軍クラスの魔物とあります。こんなオークジェネラルが近くにいたのは、ショックですし、どうやって倒したのですか!」
「3匹いたからな」
「ロメーロ様が一人で倒したのです」
「一人でええええええええ!」
アスカが説明すると受付嬢の対応に、俺の方が驚いてしまつくらいに、驚いていた。
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