表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

30/50

『28話 王都に帰る』

『28話 王都に帰る』



 俺はエルフ国皇女のアスカとダンジョンを出る。

 アスカは魔法を解かれて嬉しそうであり、俺も来たかいはあるというもの。


 アスカ皇女の今後のことを考えるのが大事だろう。

 エルフ国の国王も、さぞかし心配しているはずだからだ。


「アスカ皇女、もうグールマスターは倒したのだから、国に帰るのがいいだろ?」


「ええと、私は、帰りません。ロメーロ様と一緒にいる。それと皇女てのは要りません、今後はアスカとお呼び下さいませ」


「はぁ?」


 俺は思わず言ってしまう程に、アスカ皇女の発言が意外だった。

 アスカと呼べと。

 呼ぶのは構わないが。


「私はエルフ国王に会いません。ロメーロ様の行くところに……行きます!」


「いや、それはマズいだろ。心配しているし、エルフ国の第一皇女なわけで、俺が拉致したとなるだろう」


「ああ、そうか、ロメーロ様に連れ去られるなら、むしろ歓迎ですわ!」


「何を言っているのだ。俺は王都に帰るつもりだが、来るか?」


「はい、行きます!」


 おれはアスカを連れ去るつもりはないのだが、なぜかアスカの方が俺について来るのである。


 困った者だなと考えていても始まらないので、アスカを王都に連れて行くことにした。


 王都からも『器用富豪』スキルの瞬間移動を使い来たので、帰りも瞬間移動する。


 瞬間移動スキルは俺一人でなくても可能となり、アスカも一緒になる。


 アスカは俺の器用富豪スキルを何度も見ているから、戸惑うことはないと考えていい。


 グールマスターとの戦いを見ているから瞬間移動くらいなら大丈夫だろう。


「アスカ、これからカイザール国の王都に移動する」


「アスカも移動します。馬車もないですから、徒歩ですよね。構いませんアスカは、ロメーロ様と歩きます!」


「徒歩ではなく、瞬間移動だからな」


「えっ、瞬間、移動?」


「そうだ。心配しなくていい。そのままにしてろ」


「はい?」


「スキル、瞬間移動」


 アスカは、やや困っている感はあったものの、そのまま器用富豪スキルを使用し、一瞬で王都にまで移動した。


 移動て言っても、実際にはおれもアスカも動きは一切なく、場所だけ移動となる。


「ほら、着いたぞ王都だ」


「ええっ、ちょっとロメーロ様。これは何でしょうか、ワタシ夢を見ているのでしようか?」


「夢とは違う。現実の王都だ。見てみろ、王都だろ」


「あああああああああ、本当にダンジョンの辺りから、王都に来ちゃったああああああああああああああ!」


 大丈夫かと思ったのだが、瞬間移動スキルは、それまでのスキルよりも衝撃的だったらしく、アスカは取り乱していた。

「面白かった!」と思ったら


下にある【☆☆☆☆☆】から、作品への応援お願いいたします。


面白かったら【★★★★★】を!


よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ