表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

24/50

『22話 勇者オリオン 視点』

『22話 勇者オリオン 視点』



「リアン、また撤退は無理だ。撤退したら、Sランクは降格させられるぞ」


「そうだよ、ハーピーごときに撤退なんて恥ずかしくて嫌です!」


「リアンも戦えば何とかなる!」


「無理ですと言ってるでしょ。相手のハーピーは私達の戦える魔物じゃないの。ロメーロが居たから楽に倒せただけのこと。オリオン、早く撤退しないと全員死ぬわよ」


 リアンは撤退を求めるも、俺は嫌だった。

 せっかくSランクにまでなったのを降格させられるのが。


 ハニーがもっと回復させないからじゃないのか?

 回復魔法のヒールアップが出来れば、状況は変わる。


「ハニーよ、ヒールアップをしろ。クランクとボーデンと俺にだ。早くしろ!」


「ヒールアップは失敗する。今の私には無理だわ」


「ちえっ、お前がちゃんとヒールしないから、こうなるのだろうが!」


「なんですって、オリオンもう一度言ってみなさいよ」


「言ってやるよ、ハニーがしっかりヒールしないから、苦戦してるのだろ。お前が悪い、わかったか!」


 俺が僧侶のハニーにムカついて言ったらハニーは、


「冗談言わないでよオリオン。なぜ私ばかり言うのかな。それならもっとダメなのもいるわよ、そこの役立たずの賢者が」


「なんだよハニー、俺に言ってるのか? 賢者様に向かって言ったなら、仲間のハニーでも許さねえけど」


「攻撃魔法できないくせに、よく言うわよ。今のボーデンなんて怖くもない」


「やめろよ、ケンカは!」


 ハニーとボーデンがケンカになり、さらに俺もケンカ口調だったのも含めて、重症のクランクがやめろと。


 クランクは特にハニーを落ち着かせようとしていた。


「うるせえよクランク。もとはと言えば、オマエこそ、盾役をさずにハーピーを好き放題にさせているのだからな。本来ならハーピーに押されているのは、クランクのせいでもあるんだぜ」


「ボーデンよ、賢者らしからぬアホな説明ありがとう。今からお前を守る必要ねえとわかったよ!」


「痛いいいいいいいいい!」


「ハニー!」


 今までハニーは後方で補助していたから平気ではあったが、ついにハニーまで攻められる。


 パーティーの内部では喧嘩が始まり、ハーピーを倒すどころではない。

 仲間意識も薄まり、連携も無理だ。


 いつもなら攻守にわたり、いい関係だったのが、一体どこにいったのか?

 ハーピーごときに撤退かよ!

 もう撤退しかないのは、リアンの言うとおりになった。


 俺的には最悪の選択でも、ハニーとボーとクランクの関係なくを見たら、これ以上ダンジョンに残るのは危険だよな。


 しかも傷も多く大量発生の流血もあり、撤退しかなくなるとリアンに、


「リアンの言ったのを受け入れる今はな。撤退する」


「ロメーロが居ないのが撤退の決めてなのよ」

「面白かった!」と思ったら


下にある【☆☆☆☆☆】から、作品への応援お願いいたします。


面白かったら【★★★★★】を!


よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ