表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

14/50

『12話 謎のダンジョン6』

『12話 謎のダンジョン6』



「ほほほ、良くぞわかったな。私が倒すのは魔力を使うのだ。それは嫌だ、魔力を使って勇者を倒しても、老いてしまうだろ。それじゃ意味ないのだよ。魔力を浪費せずに勇者、賢者もいるらしいからな。そいつらを食す予定だった」


「残念だな。勇者も賢者も来る間に俺が来て。ただエルフ国のアスカ皇女はどこだ?」


 アスカ皇女の名前は俺は知らなかったが、エルフ国が大国なのは知っているし、当然に動く。


 エルフ国の皇女に手を出すとは、最悪なアンデッドだな。

 こういう考えを持つアンデッドは、早く始末するに限るし、俺より先に来た冒険者らもいたのだろう。


 そこは可愛そうなことをした、俺が先に来てたら犠牲にならなかったのだ。

 エルフ国は人族の国にと国境を重なっていて、貿易もしていると聞く。


 交戦はなく、友好な関係なはずだ。

 よく皇女を連れ出せたなと思うも、本人をまだ見てないので、嘘かもしれない。


 こいつを信じるのは危険だし、アンデッドを信じる俺じゃない。

 直接見るまでは、嘘と思うのが正解である。


「見たいか、どうせ私に食されるのに、いちいち注文が多い奴だ。見せてやろう、さあ見るがいいアスカ皇女を!」


 グールがアスカ皇女の名前を呼んだ。

 どこから来るかと思っていたら、別のグールが2匹現れた。


 2匹のグールがアスカ皇女を連れて来たのだった。

 アスカ皇女は拘束されているし、口はふさがれていて、話すのは無理だ。


 見たところエルフ族なのは間違いないな。

 嘘ではなかったらしい。

 縄で体を詰めつけられていて、胸がやけに持ち上げられているのはグールマスターの趣味か。


 髪は金髪で耳が長いのはエルフの特徴だ。

 苦しそうにしていて、グールを嫌がっているのは、エルフ族は高貴な種族と言われているし、アンデッド種を嫌いなのが顔を見たら伺える。


 グールの手下はヨダレを流してアスカ皇女を見ていて、離れた俺も不快である。


「アスカ皇女から手を離せ。不潔だろ。グールが触るのは不潔だ」


「何を言う、我らアンデッドのグールはオーク種族よりも清潔だぞ。奴らは人族の女の子を裸にしたりして樂しむからな。グールはそんなはしたない行為はいない。聖女が来ると言ったらヨダレを流していたからだ」


「お前も流しているぞ」


「いかん、お前を食すと考えたら、ヨダレが少し出ただけだ。老けたくないものだ」


「グールもオークも俺から見たら同じだ。どちらも不潔である。自分で清潔だと思うなら脳みそが腐っているのだ。それよりもアスカ皇女は俺が助ける。いいな?」


 こんなバカなグールを相手している暇はないのは、息をしていても臭いし、息苦しいからで、アスカ皇女も同じだろう。


 自分を清潔だと思うグールの脳みそは腐っているだろうな。


「私を倒すと言うのか冒険者よ。いくらお前が強くてもだ、先にオークキング、ジェネラル、ダークらと戦闘して死闘したのだ。もう戦える状態ではないのは必死だ。今のお前に勝ち目はないくくく」


「勝ち目はない?」


「本当は魔力を使うのは嫌だが、老けたくないからな、だが殺すしかないな。グールマスターの実力を知るがいい。オークキングをも従える魔力をな。シャドウストーカーをくらえ!」


「やっと攻撃してきたか。それでシャドウストーカーか」


 グールマスターからの攻撃。

 魔法であるが闇属性だろうと思うのは、グールがアンデッドだからだ。


 シャドウストーカーを見る前に俺もスキルを使用する。


「スキル、攻撃力1000倍上昇」


「スキル、防御力1000倍上昇」


「スキル、魔法防御力1000倍上昇」


「スキル、状態異常魔法無効」


「スキル、速度1000倍上昇」


「スキル、即死魔法無効」


 まぁ最初はこれだけしておげはいいとして、いきなりグールマスターの魔法で即死はなくしておく。


 闇属性魔法には即死魔法があるので、これは防いでおく。

 シャドウストーカー魔法は直ぐに姿を現したのは、単に俺に攻撃してくる魔法ではなく、複数の影が現れた。


 影は人の姿にも見えるが、そいつ影が攻撃してきて、どうやらグールが直接攻撃してくるのでなく影に攻撃させるようだ。


 影は剣を持っていて、何体いるか、数えると5匹はいる。

 5体が同時に迫ってきて剣で切りつけてくる。


「シャドウクロウ!」


「シャドウクロウ!」


 影であるが神眼鑑定をしてみると、おっとこいつは危険な影だった。


 闇属性魔法から発生したのだが、一匹の戦闘力はAランク冒険者並みだった。

 それが5匹いるわけだ、普通にAランクパーティーなら壊滅するな。


「ひゃはああああああ!」


「ひゃはははははは!」


「ひゃははははははは!」


「影がしゃべるのか?」


 シャドウクロウとかいう剣で攻撃してきたので、


「ぎゃああああああああ!」


バシっ!

バシっ!

バシっ!


 Aランク冒険者レベルの影を3匹だけ切った。

 攻撃力が1000倍だからな。

 俺を舐めたろ。


「バカな! 私のシャドウストーカーを簡単に切った!」


「驚いたかグールマスターよ。軽く切っただけだ。次は残りの2匹だ」


「面白かった!」と思ったら


下にある【☆☆☆☆☆】から、作品への応援お願いいたします。


面白かったら【★★★★★】を!


よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ