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少年少女、太陽は夜こそ眩しく。

作者: 灰色硝子

冷たい床の上で、冷たい膝を抱えている。

指でなぞるにも満たない一日をなぞって、今朝見た夢にも及ばない。

平坦な喜怒哀楽を並べてみれば、感情のテトリスで虚無になれるらしい。


戦争も拷問も知らない時代に、誰しもが安っぽい絶望を抱えて

誰のが一番って競い合うけど、それが平和というものかもね。


「ネットに真実なんて無いって、ネットで見たから間違いないよ」


『自分が死ぬのは重い話だけど、誰かが死ぬのは「へえ…」って感じ』


「君はいつも死にたいっていうけどさ

それ多分、脳内物質の働きかけってだけだよ」


けっきょく「死にたい」の正体を

「別の環境で生きたい」だって悟った僕は

生きたい世界が雲の上だから、諦めてただ眠ることにしたよ。


「みんな死ぬのが生き物の定めだから、安心して眠りなよ」

なんて、不器用に励ましてくれるあの子に恋をした。


こんなにふざけた世界だからこそ笑うことが出来るんだって

"通り越して"生きるしかない僕たち、色々と…。


「希望」の果てにはいつでも憎悪があるとして

「絶望」の果てにあるものくらいは平穏だと良いね。





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― 新着の感想 ―
[一言] 感慨深いものを感じました。 なるほどな、と考えさせられました。 いい作品ですね。ありがとう。
2021/06/13 15:52 退会済み
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