少年少女、太陽は夜こそ眩しく。
冷たい床の上で、冷たい膝を抱えている。
指でなぞるにも満たない一日をなぞって、今朝見た夢にも及ばない。
平坦な喜怒哀楽を並べてみれば、感情のテトリスで虚無になれるらしい。
戦争も拷問も知らない時代に、誰しもが安っぽい絶望を抱えて
誰のが一番って競い合うけど、それが平和というものかもね。
「ネットに真実なんて無いって、ネットで見たから間違いないよ」
『自分が死ぬのは重い話だけど、誰かが死ぬのは「へえ…」って感じ』
「君はいつも死にたいっていうけどさ
それ多分、脳内物質の働きかけってだけだよ」
けっきょく「死にたい」の正体を
「別の環境で生きたい」だって悟った僕は
生きたい世界が雲の上だから、諦めてただ眠ることにしたよ。
「みんな死ぬのが生き物の定めだから、安心して眠りなよ」
なんて、不器用に励ましてくれるあの子に恋をした。
こんなにふざけた世界だからこそ笑うことが出来るんだって
"通り越して"生きるしかない僕たち、色々と…。
「希望」の果てにはいつでも憎悪があるとして
「絶望」の果てにあるものくらいは平穏だと良いね。