盗み聞きと現実
「サランさん処分は終わっかね」
「はい院長全てなんの問題もなく終わりました、例の首輪も付けましたのでもし出てきたら奴隷戦士として何時で運用できます」
「うむ、それはいい事だ、これ以上の飯代をかけたくないからな、それにあの首輪は持ち主が死ぬか壊れるかで手元に戻ってくる仕組み、我々に損はないからな、にしてもあやつらはバカばかりだな」
「ええ、ここの外の事を全く知らないからここがただの孤児院と勘違いしてくれる、特に何の疑問も持たず首輪をはめさしてくれるのですから」
「さて今回はもちゃんと元が取れるといいのですが」
「そうですな早くいい買取先が見つかればいいのですが」
ハッハッハ
扉の前
「えらい事を聞いてもうたのう早くあいつらに知らせなければならんのう」
さて今の話を聞くにここの孤児院はきな臭いな買取先とか言っておったから多分ここに居るのは者は売ることを前提に育てられている胸糞悪いのう普通に逃げても確実に捕まるしどうにか逃げる方法はない可能
「あ、アイク何やってるんだい?」
「ライトか実はのう今すごいことを聞いてしもたんじゃ」
「何それ、この前の消えた人達に関係してるの?」
「そうじゃ、感がいいな、あやつらここの孤児達は売ることを前提に育てていると言っておったんじゃ、それで人が消えた話だがあれはどこかのダンジョンのような所に飛ばされたようだ、あの時はめていた首輪は付けているものを奴隷にする物のようじゃ それで出て来れる実力があるなら商品化、なければそのままダンジョンで野垂れ死に 、なかなかに胸糞悪い話じゃ」
「それ本当?」
「本当じゃ」
「どうするんだこのままだと僕達売られちゃうし、この事をミーナに知らせる?」
「いや辞めておこうミーナに知られると色々勝手に動かれて最悪皆即殺される、計画を立てから決行2日前くらいに知らせるのがよさそうじゃ」
「そうだね、じゃあミーナには秘密にしとこう」
「とりあえず孤児院をどうやって逃げ出すかじゃな」
「そうだねアルト何かいい方法思いつかない?」
「そうじゃな、あヤツらが脱走されることを想定してない事はないじゃろうし多分ここの孤児院の壁の向こうには見張りが居るはずじゃ」
「どうやって見張りをかいくぐるかだね」
「ライトお主いい考えはないか?」
「うーん、隠れてやり過ごすとか?」
「それは儂らの技能次第じゃな3人を隠せる技能を儂ら3人をの内誰かが覚えれば良いのじゃが」
「3人?皆んなで逃げるんじゃないのかい?」
「まさか本気で皆で逃げるなどと思っておらんだろうな?」
「どうして3人だけなの? 皆んなで逃げればいいじゃないか?」
「それは無理じゃ、よぉ考えろいいか?儂らはまだ子供じゃ脱走決行する時でも技能が発現してまだまだ日が浅い頃にやることになるじゃろう、それが壁の外で見張っているその道のプロの目を欺けるとは到底思えん、だから逃げ出すなら儂ら3人だけじゃ」
「それでも「無理じゃ」
「なぜならここに居る孤児全員で脱走したりするとしようそんな事になったらすぐ見つかって殺されてしまう、1人見つかるだけで監視が強化され他の奴も見つかり全員殺されてしまうじゃろう、それを囮に逃げるのもありじゃが出来ればそんなことはしとうないんじゃ、分かったか?」
「……」
「お前が皆を救いたい気持ちはようわかる、じゃがな悲しいかなこれが現実なんじゃ」
「……今日は寝る」
「…そうかライトおやすみ」
ライトのベットの上で
どうして皆を救えないんだ
俺じゃダメなのか?
どうして?
なぜ?
俺達なら出来るだろ
ただあいつの言葉には重みがあった
分かってるそれがただの幻想だなんて
現実はそんな甘くないんだって
けどやらなきゃ売られるやるしかないんだ
今の僕には皆を救うことなんて出来ないけど
救える命は救わないと
何をしょぼくれていたんだ俺は今はあの2人と逃げてそんで力をつけて皆んなを助けるこれでいいじゃないか
アルトが言っていたのはこういう事だったのかな?
まぁそんなことは僕には分からないけどやれる事をしよう
「よし、やるぞ」
「心の整理がすんだようじゃな、これでライトがしっかり戦えるようになればいいんじゃが、まぁなるようになるじゃろう」