記憶が戻るまで
「No.064前えこい」
「はい」
「これの片付けをしておけ」
「はい」
ここは帝国孤児院だ、儂は戦争孤児だ元々いた村が所属している国が帝国との戦争に負け、親は死に僕はこうして帝国孤児院にいる、敵国の孤児を拾ってくれるなんて優しい国だなと思う
「ねぇねぇアルト何してるの?」
「ミーナか、魔物の死骸の片付けだよ」
この孤児院では定期的に魔物を園児に倒させている魔物を倒すとポイントが溜まって10歳になると現れる技能を強化出来るから将来生きていくのに役に立つ
「アルト、ミーナ、何をしているんだい」
「あ、ライト、アルトが魔物の片付けをしているのを手伝おうとしてるの、ライトも手伝おうよ」
「うん、良いよ」
「ありがと」
ガチャガチャぐちゃぐちゃベチャベチャ
「ライトくーんこっちも手伝って」
「え、でも」
「良いよ行ってきても」
「ごめんね、行ってくる」
「行ってらっしゃ〜い」
あいつほんとにモテるな
「あいつ人気者だな」
「そうだねアルト」( ˆᴗˆ )
「じゃあ続きをするとするかのう」
「うん!」
掃除めんどくさいのう
儂達第十二期孤児は8歳になった8歳になると年下の子達の世話をさせられる
「さぁこっちおいでお昼寝の時間だよ」
キャッキャキャッキャ
「ちょっと待ってよーお願いだからー」
「昼寝の時間じゃこっちにこんか」
え〜 もっと遊びたい〜
「こっちに来たら本読んであげるのに」
ほんとに? ほんとに? わぁーい
「じゃあおいで」
「ライト子供に言うこと聞いてもらうの上手いよね」
「儂らには出来ん芸当じゃな、他の所もある程度差はあるとは言えだいたい苦労してるからのう」
「ライトのおかげでうちの所は大分楽出来てるからね」
【こっちに来い】【はい】
「今の奴らは」
「第十期孤児の人達だね、何か嫌な感じだね、大人達はいつも何か僕達のことを観察してるみたいで何か不気味な感じだね」
「ライト子供は?」
「今はぐっすり寝てるよ」
「ライトさっきの感想だが確かに優しいのにどこが他人行儀じゃな」
「ねぇねぇ2人ともあの人達がどこに行くかついて行ってみようよ」
「アルトお前は行くのか」
「お前が行くなら儂も行くよ」
「じゃあ行こうよ」
「分かった」
「じゃあ行くよ、おー! あれ〜?ノリ悪いぞ〜じゃあもう1回」
「おー!」
「「お〜」」
ふんふふーん〜♪
「楽しそうじゃな」
「そうだね」
「あ、いたいたこっちにいるよ」
「そうだね、行こうか」
「部屋に入って行くよ」
「静かにバレたら一大事じゃからな」
「うん」
「行くぞ」
部屋の中の声
【さぁこっちに来い】
【はい】
【お前ら例のあれを取り付けろ】
【は!】カチャカチャ
なんじゃあれは首輪か?
【これは何ですか?】
【お前が知る必要はないさて今からお前らを洗礼にかける、それじゃあ生きて帰ってくることを祈ってるよ】クックック
【【ちょっと】】ドン!!
【【うわぁー!】】
当たりを光が包み消えた時には第十期孤児の姿は無かった
どういう事じゃなんじゃあれは、消えた?
ほとんど何の説明もなしに
【処分も終わったしお前ら休憩しても良い】
【は!】
いかん隠れなければ
「隠れろ」さっ
【めんどくさいよな処分って】
【そうだね使えない強化魔法になんか適性があるのが悪いのさ】
【五月蝿いぞ孤児に聞こえたらどうするんだ】
【はーい】カツカツカツカツ
「なんだったんだ今の」
「分からんのう」
「あの人たちどうなっちゃうの?」
「さぁ分からんのう洗礼って言ってたけど外に行くと処分と言ったなんなんじゃほんとに」
今までの幸せな時間にくらい影が刺していく
夜1人の時
なんじゃ強化魔法に適性があるのが悪い?
それにあの首輪本で見た服従の首輪みたいじゃ、それに洗礼の事を処分と言っていた、ここでは強化魔法に適性があると処分されるのか?
「アルトちょっといい?」
ミーナだ
「どうしたんじゃミーナ?」
「怖いの突然人が消えちゃってそれに、処分って」
「大丈夫じゃよ大丈夫じゃ、お主はそんな事にはならんから」
「うっうん」グスングスン
「泣くなミーナ何時もの元気はどこに行ったんじゃ?ほら元気を出さんか」
ほんとにこれはどうにかせんとなと言っても子供のワシらに何かできるわけでも無いしどうしようかのう?
「アルト今日一緒に寝ても良い?」
「良いよ、ほれこっちに来て布団に入りなさい」
「うん、アルトって暖かいねこれならよく…眠れ…そう…zzZ」
「寝たか、本当に寝るのが早いのう、さてワシも寝るとするかのう」
…zzZ
まだまだ未熟者ですがこれからも呼んでください