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親戚付き合いは得意?

作者: KEN


僕の両親は『父が5人弟妹』に『母は兄姉弟が6人』と、かなり多い兄弟姉妹なので、僕の親戚になる人数も半端じゃない多人数です、だから「親戚が苦手」だなんて事は言っていられません・・・


と言うよりも、僕は幼い頃より親戚からは、かなり可愛がってもらえたので


『大得意』


としか言いようがありません。



特に母方の親戚は女性ばかりだったし、母が下から二番目の娘とあって僕は親戚の中で一番の年下になるので、親戚のお姉ちゃん達からは物凄く可愛がってもらえたし、母方の長女の息子さん、従兄弟のお兄ちゃんは僕と15才以上も年齢が離れている、地元では怖い者知らずの暴れん坊で有名だったらしいなH兄ちゃんにもめちゃくちゃ可愛がってもらえて、このH兄ちゃんはかなりのプレイボーイで会うたんびに違う女性を連れていたのをよく覚えていて、僕はH兄ちゃんの彼女にもよく可愛がってもらい、彼女さんと一緒にお風呂に入ったりもして、H兄ちゃんに焼き餅を妬かしたりもしていました。



子供時代の僕はとにかく親戚中のみんなから可愛がってもらえていたので、悪ガキ時代だった十代後半の頃も四十路になった今も、親戚のみんなから


「ケンちゃん!ケンちゃん!」


と呼ばれて親しい付き合いをさせてもらっています。



そんな感じで年上のお姉ちゃんに可愛がってもらう子供時代を過ごしたせいなのかな?


思春期を迎えた年頃になると、どうも女性に合わすのが苦手で・・・


そのまま女心を全く理解しないまま成人を迎えたので、ろくな恋愛経験も無かったのですが、そんな僕にも二十歳を過ぎた頃、やっと念願の彼女が出来たのは天にも昇るぐらいに嬉しい思いでした。



だから念願のラブラブデートを過ごす時間は言葉に出来ないぐらいに楽しくて嬉しくて幸せなひと時だったのに、買い物に付き合うデートだけはどうしても苦手、洋服にしろインテリアやアクセサリーの小物にしろ、あまりにもあれこれと悩んで選ぶ彼女の行動がどうにもこうにも理解ができずに、心の中ではいつも


「そんなもんどっちでもええやないか・・・俺には興味が無いし早く買って他に行こうや・・・」


と、いつもイライラが募るばかり・・・


だってですね、僕なんて欲しい物なら細かい事を気にせずに何でも即決で購入を決めるのに、女性の買い物時における優柔不断さ?


と表現すれば女性は気を悪くすると思うのですが、とにかく彼女との買い物デートに嫌気がさしている時期に


『買い物時における女性の心理』


を理解できる、自分にも思い当たる出来事に気付きました。



それは僕がレンタルDVD店でR18指定DVDを借りる時や、激安中古DVD店で成人指定DVDを購入する際、彼女が洋服や小物の買い物をする時間に引けを取らない時間をかけて、ゆっくりと吟味している自分に気付いたからなんです。


おそらく、女性の買い物に付き合ってイライラとする男性は多いと思うのですが、そんな時は自分自身が、成人向けDVDを借りる時や購入する時の心境を思い出して下さい、そうすれば彼女の買い物時における心境も理解が出来てイライラも少しは解消できるはずだと思います・・・



な~んて偉そうな講釈を垂れた僕ですが、あれやこやと時間を掛けて悩んで悩んで選んだR18指定DVD数枚をレジに持って行くと、たまたま彼女がアルバイトを始めたばかりのお店だったので、その夜に彼女に問い詰められ訳の解らない言い訳をしながら、コントみたいに情けない修羅場を経験した事もあるってのは、話を面白くする為の単なる作り話ですが。



その他にも女性の買い物時における心理で理解できなかったのが


『カタログによる通信販売』


で、実物を手に取ってもいないのに、カタログに載っている写真だけを眺めて、実際の買い物みたいに悩んでいる彼女を見ているとこれまた理解不能、でもこの疑問も僕自身が通信販売でDVDを購入した際に、充分過ぎる程に理解が出来ました。



この通販での買い物、実物を目の前にせず成人向けカタログ雑誌に載っている写真を見ながら「あれやこれや」と選ぶ楽しさは


『女性がカタログショピングを楽しむ』


のと同じ心境なんでしょうね、この時の僕は散々に吟味をしながら色んな妄想を膨らませ


『待ち続ける熟女』


なる題名の作品を注文しました。



数日後、僕宛てに明らかにDVDと解る郵便物が届いたので、ワクワクドキドキしながら梱包を開けると、待ちに待ったDVDその物、喜び勇んでワクワクドキドキも絶頂に再生して見ると・・







テレビ画面の向こうには、露わわな姿をした僕の彼女が出演していました・・・







なんて、ありがちなオチならわざわざここに書いて紹介する必要もありません。



期待に胸を膨らませながら再生した画面には・・・


公園のベンチに1人の中年男が腰掛けて、誰かを待ち続けるシーンが永遠と・・・


DVDデッキの調子が悪くて早送りもできずに


「誰が誰を待ち続ける内容なんや?」


とイライラして見ていると、やっと女優さんが登場してきたので


「待ってました!」


とばかりに顔を近付けてしげしげと眺めれば、この女優さんが熟女と表現して良いのかどうかも解らない熟女女優さん、特殊メイクアップ並みに厚化粧を施した顔を見た瞬間には、思わずテレビの画面を壊しそうになりながらも、値段が値段だけに我慢をして見ていると、何か聞き覚えのある喘ぎ声だったので、スロー再生でじっくりと女優さんの顔を観察すると・・・












昔から僕をよく可愛がってくれている従兄弟のH兄ちゃんでしたΣ(゜д゜;)



信じるか信じないかは・・・



あなた次第です・・・

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