閑話:私のお兄ちゃん
私の名前は姫川飛奈
私のお兄ちゃんは最近お姉ちゃんになった。
所謂TS、性転換というやつだ
私はお兄ちゃんがお姉ちゃんになった事に最初ショックを受けたあの大きな背中を見る事がもう出来ないのかと悲しんだ
だけど最近のお兄ちゃんを見ているとそんな事がどうでも良くなってきた
お兄ちゃんはお姉ちゃんになってからというもの良く泣くようになった
昨日もお兄ちゃんは夜に寝ながら泣いていた
やっぱりお兄ちゃんは自分が女の子になった事にショックを受けていたのだろうと私は思った
私はこの時今後何があろうとお兄ちゃんの味方でいようとそう思った
今日もお兄ちゃんは部屋にこもって何かをやっていた、私は少しでも頼ってもらおうと話しかけに行った
「お兄ちゃん、これから出かける?」と私は勇気を出して話しかけたのにお兄ちゃんは
「いや、ゲーム忙しいから行かねーってか1人で行けば?」とpcの画面に釘付けで言ってきた私は少しムカついてお兄ちゃんに「そんなニートみたいな生活して楽しいの?キモいんだけど」と強く言ってしまった
そうしていつものように喧嘩をしてお兄ちゃんに部屋から追い出されてしまった
追い出されたことは悲しいけど喧嘩の原因は私だし仕方ないと考えてまた今日も私はお兄ちゃんの為に頑張ろうと思う
けして私はお兄ちゃんが嫌いな訳ではないただどう話せばいいのかわからなくなるだけだ
だからいつもお兄ちゃんと喧嘩をしてしまう
まぁ今はこんな感じだけど昔は仲が良かった
良くお兄ちゃんと外で遊んだりもしたしおままごともやった
だから私はお兄ちゃんが嫌いではない