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童話幼女が舞う夜に  作者: 亜蜜絵乃
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第1話「赤ずきん」



『お前は既に人では無い。

お前は一つの《モノガタリ》一つの世界となった。

幸せも、不幸も、絶望も、希望も、全てを背負い、戦い続けよ、それがお前の喰らいし宿命。

逃げる事は許されない、何があろうと吐き出してはならない。

運命に立ち向かう事は許されない。

お前が立ち向かう事を許されているのは、目の前の《影》のみ。

童話の名を冠する幼き子よ。

運命に抗うな、流れに身を任せ続ければ、終わりは必ず訪れる。

お前の喰らいし世界、たった一人で深林へと足を踏み入れ、目的の家まで辿り着いた賢き子、

そしてその幼きも賢い子を狡猾に騙し、己の養分にしようとした恐ろしき狼、

この二者の交わる世界、お前はどう使いこなそう、

さあ、目覚めよ、

《赤ずきん》』


そんな声が、頭の中に直接流れ込んでくる。


ーーーわからない、何が何だか、わからない。


わたしはただ、誰かを救いたかっただけなのに。どうしてこんなにも、


ーーー心の底から、殺意が溢れてくるのだろうか。


ーーーどうして?なんだろう……。



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