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狐の万事屋  作者: zeillight(零狐)
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依頼5件目「迷いの竹林の黒い影」

今回も遅くなりましたね。

なにやら同級生の小説書け苦情が凄くて急ピッチで書きました故に誤字とかしてるかもww

アドバイスや感想お願いします!

地霊殿の二匹を書くのかなりむずい…w

現世には入った人々を惑わし出られなくしてしまう場所がある。

「樹海」と言って方位磁針を狂わせてしまうなんとも恐ろしい場所。

しかし幻想郷にはそれよりも恐ろしい場所がある。それは、人々はもちろん感覚が研ぎ澄まされた妖怪でさえ迷ってしまう「迷いの竹林」だ。

地上はもちろんのこと空もその効力が及んでおり方向感覚がおかしくなってしまう。


零狐は紅魔館の大図書館に保管されている『迷所ガイド〜行ってはいけない場所50選〜』を閉じて考える様に唸った。

「ふむ。一応調べても大まかな情報はこれだけか…さてどうあの二匹を探すか。」

「だめだぜ!攻略するなんて無理じゃないか?あの竹林!」

魔理沙が本を後ろに放り投げた。

ゴッ…と鈍い音がした。

下にいた小悪魔の頭に放り投げられた本が直撃したのだ。

小悪魔は頭を押さえ蹲り、小悪魔の持っていた本が床に散乱していた。

「痛…ッア…!ちょっと魔理沙さん!投げないでくださいよ!」

「ぷっ…あははははは!いや、ごっごめん!あははは…はぁ。」

魔理沙はお腹をかかえ笑っていた。

そんな時、本棚の横から顔を出して小悪魔の足元を一冊取ったのはフランドールスカーレットだった。

「ねぇ魔理沙、これ読んで?」

唐突に現れて頼みごとをするフランに魔理沙は驚きつつも読んでやることにしたようだ。

「なになに?動物図鑑?えーと…。」

魔理沙がそこで何かに気づいた。

「おい零狐!これ見ろ!」

零狐は魔理沙の尋常じゃない様子に走って魔理沙の元に行った。

「これは…パチュリーちょっと借りてくぞ、大丈夫だ。俺は魔理沙みたいに物は返さない何てことはないからな」


迷いの竹林にて。

空は既に黒く染まり始めていた。

「準備できたか?魔理沙。」

「あぁ完璧だ。」

そういって魔理沙の手に握られていたのは、マタタビとずっしりとした動物図鑑から書き写したメモだった。一方、零狐の両手には…。


縄で拘束されている八雲 紫がいた。

「はぁ」と溜息をついて落ち着いているようすを見せた紫は零狐に言った。

「もう、手伝ってあげるから縄解いてくれない?能力使うこともできないんだけど。」

紫は縛られた腕をプラプラと振った。

零狐は「分け前1部やるから意義なしだろ」

と言って今回の攻略を説明し始めた。

「まず紫に協力してもらって竹林の中にスキマを張り巡らせる。スキマに入った先には今俺達がいるここに繋がる。」

「それでこのマタタビで地霊の猫をおびき寄せるんだな?」

零狐は頷きながら説明を続ける。

「相方の猫が独りでスキマに向かっていったらあの鳥は付いて来るはずだからな。」


その頃の永遠亭。

「あれ、姫どこか出掛けるの?」

永遠亭から出ようとしている輝夜に声をかけたのは幸運の素兎「因幡 てゐ」で、暇な様子だった。

「いや、たまには外に出て空でも眺めようかなって思ってね。」

「ふーん。」とだけ言ったかと思えば、てゐは言葉を続けた。

「最近、手下の兎達が『竹林に新手の妖怪がいる』って騒いでさ、得体が知れないから一応気を付けてね。」

輝夜はそれを聞いて「ん。分かった。」とだけ言った。

輝夜の心中はてゐの言った妖怪に対して好奇心を感じつつも『危険かもしれない』と不安を抱いていた。


てゐは永遠亭から歩いて出ていく輝夜を後ろから見ていた。

いつも見慣れている永遠亭の竹林への出口の筈なのに、その時は何故か竹林が輝夜を暗い世界に誘っているように見えた。


約1時間が経ち、辺りは真っ暗だった。

零狐が立てた策に解決の兆しは無かった。

「おかしいぜ…なんで2人ともスキマからでてこない?猫も鳥も暗闇の中は別段大丈夫って書いてあるんだかなぁ…。」

零狐は溜息をついて紫と魔理沙に言った。

「仕方ない。最後の手段だが、まずこの縄を俺がつけて…」

魔理沙が慌てた様子で話を遮る。

「ちょ、ちょっと待て!スキマに入って探すのか?暗闇じゃ周りなんて簡単に見えないし…!光で照らしてもそこまで遠くまで見渡せないぞ。」

「はぁ…最後まで話を聞け。」

零狐は呆れた様な仕草をみせて策の説明を再開した。


『あーあー…。おーい零狐。魔理沙だぜ聞こえるか?』

零狐は迷いの竹林内にて歩いていた。

事前に連絡の為に渡した狐火から伝わる魔理沙の声は竹林に少し響きつつも零狐側の狐火に到達していた。

「あぁ、聞こえるぞ魔理沙。こっちの準備は大丈夫だ。」

『…ザ、ザザッ…じゃあ作戦開s…ザーッ』

魔理沙側の狐火からの音声は風に掻き消されて一部聞き取れなかったが、作戦開始された事は分かった。


何故なら、竹林の上空に何発もの魔法弾か放たれたからだ。

夜の闇を掻き消すかの様に上空に破裂する光を見上げながら竹林のほぼ中心に立つ零狐。

聴覚と嗅覚に神経を集中させた。

(まず、竹林の周りに魔法弾をばら撒いて竹林の中心へと段々範囲を狭める。)



魔理沙は上空にて魔法弾をばら撒いていた。

(唯でさえ迷って普通の精神状態じゃないあのペット達は、魔法弾から逃げようと中心に逃げるはずだぜ。)


(中心にいれば必ず二匹と会うからな。永遠亭連中には後で謝ればいいか。さてそろそろ中心より少し手前くらいだから出てきてもいいはずだな。)

零狐がそうこう考えている内に魔法弾は中心より少し前で止んだ。

その時だった。

すぐ近くで何かの雄叫びが聞こえた。

その直後、地霊の二匹と思われる悲鳴と共に眩い光と轟音が鳴り響いた。


零狐はすぐにその方向に走り出した。


輝夜は竹林を歩いていたら魔法弾が飛んできた事に驚き逃げている最中だった。

「あぁもう!?避けるの大変ね。この弾幕…私はあまり避けるの得意じゃないのに!」

しかしある程度逃げ回った所、魔法弾はすぐに止んだ。

なんだったのかと考えながら、輝夜は歩く。

暫くすると開けた場所が見えて何やら地霊殿の見覚えのある二匹がいた。

「こんな所でなにしてるのかしら。」

その時、輝夜は何か二匹が後ずさっているのに気づき近づいていった。

ちょうど月明かりが射していて辺りは明るい様子だった。

ついに辺りの状況が明らかになった。

四足歩行の黒い怪物が二匹に近付き発達した右腕を振りあげている最中だった。

(まずい…あれじゃ間に合うかどうか…!)

一か八かで輝夜は二匹の場所まで加速した。


右腕が振り下ろされる。


零狐side。

零狐は開けた場所に出た。

そこには予想通りに二匹はいた。

しかし(ry ※二匹が後ずさるやつ。

(この距離なら…間に合う!助けられる!)

直感した零狐は脚に力を込めて走り出した


怪物の右腕が振り下ろされる。


次の瞬間。

零狐と輝夜、二人の声が響く。


「「スペルカード…」」


「防符『火鼠』!!!」

「神宝『サラマンダーシールド』…!」


轟音と粉塵が舞う中、4人の影が見えた。

二匹は倒れて気絶していた。


煙が晴れた所には炎の様な色のシールドと炎の丸い様な盾が張られていた。少しひびが入っているが防ぎきったようだ。

「輝夜、サラマンダーシールドを使って二人を守ってくれないか?」

輝夜は状況を一瞬で読み取りサラマンダーシールドを2枚張った。

三枚のサラマンダーシールドにより鉄壁の如く硬くなった。


零狐は黒い怪物と対峙した。

腕が発達しており頭が四方にX時に別れており口の粘膜と異臭が漂う。

黒い怪物に零狐は刀を振り抜き切っ先を向けた。

「地霊殿の主、古明地さとりの依頼により火焔猫燐、及び霊烏路空の護衛又、連行を仇なすお前を切り伏せる!覚悟しろ!」


黒い怪物が雄叫びを上げたのを合図に戦いの火蓋は切られた。

月明かりが狐と黒い怪物を照らしていた…。


続く







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