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狐の万事屋  作者: zeillight(零狐)
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依頼4件目 「地霊の鳥と猫」

はいどうも零狐です!

やっぱり、定期的に書かないと読者数が安定しないね…。

反省してます。すいません。

まだまだ続くので気長にまってくださいね!

朝7時頃。

朝日が眩しく、万事屋の二階の零狐の部屋にも光が差し込んでいた。

「んー…良く寝た。」

ゆっくりと起きた零狐は準備をして下の階に降りた。その時だった。

零狐の背後から何者かが鋭利な物を突きつけた。背中に刃物が食いこむ。

「朝から元気だな霊夢。魔理沙。」

「あ、バレてたの?」

「ちぇー、つまらないな。」

零狐は呆れた顔をして言った。

「雇われた次の日にこんな事する奴、幻想郷中探しても居ないしな。」

霊夢は市団騒動の後、御賽銭を補うため万事屋のメンバーとして働く事にし、零狐に雇われたのだった。

魔理沙は同じ理由だった。

零狐は椅子に座り刀の手入れをし始めた。


そんな万事屋の戸を叩く人物が訪れた。

「どうぞ開いてますよー」

怠けた姿で霊夢がぶっきらぼうに返す。

「いや接客しろよ!」

霊夢の頭に手刀を入れて、魔理沙は謝りながら戸を開ける。

戸の前にいたのは地霊殿の主であり地霊温泉経営者「古明地さとり」だった。


「ん、地霊殿の主が依頼しに来るなんて珍しいな。まぁ入れ。」

零狐はさとりに中に入るように促した。

「ええ。有難う。こほっ。」

椅子に座りお茶を飲むとさとりは用件を話し始める。

どうやら「お空」と「お燐」の事のようだ。

「あの子達が昨日から居なくなってしまって…手紙だけ残して。」

「手紙か…見せてくれ。」

手渡された手紙を読むと、お燐の直筆だった。

「薬を買いに行ったお空が心配なので追いかけます。すぐかえり」

手紙に書かれた文字はここで途切れてしまいその先はなかった。

文字も荒く書かれた物だった。

「相当急いでいたようだな。筆圧も強い。字が荒くて途中で文が途切れている。」

「ええ…ごほごほっ。」

霊夢はさとりの背中を摩った。

「ちょっと大丈夫?これじゃあの鳥が慌てて薬を買いに行く訳だわ。」


「なぁ、薬を買いに行ってるなら別に心配する必要無くないか?」

零狐は手紙を魔理沙の前に突きつけた。

「よく見ろ。字が薄くなり始めてる。つまり今日や昨日書かれた物じゃない。」

「そうだろ?」と零狐は振り向きさとりに確認した。さとりは頷き「一昨日よ」と言った


「まず此処から近辺の薬屋や医者は休みだ。というかすぐそこの里の大体の店が休みだな。」

魔理沙は不思議そうな顔をしていた。

それを見た霊夢は察して説明口調で話し始めた。

「この前の騒動もあったせいね。それに品物を大幅に仕入れる時期だから休みでも仕方ないわ。」

魔理沙は心の中で霊夢に礼を言った。

「じゃ、じゃあその先にある隣の里にあの2人は行って何かに巻き込まれたのか?」

「それも考えにくいな。」

魔理沙はもちろん霊夢も理解出来なかった様子を見兼ねた零狐は、さとりにも説明するように話し始めた。

「まずあのお空の事だ。主人がこんな状態で正しい判断出来る筈がない。そうすると腕のいい医者を探す筈だ。」


「じゃあ幻想郷で腕が良くて薬をくれる奴は誰だ?」

そこまで聞くと、全員分かった様だった。

「永琳の所ね…。」

「何処に行ったか分かった。後は2日間帰って来ない理由だが…」

霊夢は溜息をつきながら答えた。

「あの二人が迷いの竹林を迷わずに永琳の所まで行けるはずがない。迷いの竹林の効力は上空にも及ぶらしいからな飛んでも無理だろう。」


さとりは万事屋をすぐに出ていこうとした。

零狐は立ち上がりさとりに聞いた。

「…何処に行くつもりだ。」

「決まってるわ…迷いの竹林よ。ごほっ…」

零狐はそれを制止するため前に立ちはだかった。さとりは小さく「どいて。」と呟いた。


「その身体じゃ無理だ。俺達が探してくるから大人しくしてろ。それに…俺達万事屋は依頼されたら全力を尽くさなきゃいけない。」

さとりは苦しい表情でか細い声で呟いた。


「分かったわ…二人を、ごほっ。見つけて…頼んだ…わ。」


その時だった。

さとりが零狐に身を任せる様に倒れ込んだ。

「…ったく、普通こんなに無理するかな。霊夢はさとりの面倒を頼む。」

霊夢はさとりを零狐から受け取り上の部屋に運んでいった。

「よし。魔理沙、竹林まで飛ばしてくれ。」

「いや自分で飛べよ…。」

「めんどくs…ごほん。分かった。」

魔理沙は苦笑いをして思った。

(こいつ今めんどくさいって言おうとしたな…。)

二人はそんな会話をしながら万事屋を出発した。お空とお燐を助けに。

人も妖怪をも惑わし迷わせる『迷いの竹林』

に零狐達は向かった…。


続く




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