チャンネル3.アナログ
日曜日の翌朝。
『……ん?』僕は朝、目が覚めた後、洗面所に行き顔を洗う。
そして、顔を洗い終わった後布団を仕舞おうとした時だった『よいしょ…って…』布団の上に『何してるんですか?貞子さん』涙目になっている貞子さんがいた。
『何してるんですかじゃないわよ!!華麗にスルーよ!?隣で金髪の女の子が寝ててスルーよ!?男なら誰でも夢見る展開をスルーよ!?!?』
貞子さんは涙目になり、怒鳴りながら言う。
『気づきませんでした』
『気づきませんでしたって…結構凹むなぁ…』
貞子さんは涙目になりながら言う。
『……』そう言えば、昨日は眠くて前がぼやけてあんま見てなかったけど…貞子さんって美人なんだな。
僕は貞子さんをジーッと見つめる。
貞子さんのスタイルは抜群だ。
髪の毛は金髪のゆるふわウェーブ。
目はちょっとつり目の瞳は髪の色に、似合わず真っ黒である。
『どうしたの?』
貞子さんはこちらに視線を向けながら言う。
『いえ、何でもないです』
僕はいつも通り済ました表情を見せた。
『あ、そう言えばさ!」貞子さんは何かを思い出したかのように人差し指を上に立てながら言う『君の名前まだ聞いてなかったよ!』と。
『あ~…そう言えばそうでしたね』
僕も思い出しかのように言う。
そして、僕は改めて自己紹介をした。
『僕の名前は、亀山 賢瑠です』
『賢瑠君か!そっか~♪』貞子さんは何か嬉しそうだった。
『これからよろしくね!』
貞子さんは僕に満面の笑みを向けた。
ん…?って…まさか…
『えと、あの、もしかして居座る気ですか?』
『うん?』
と、貞子さんは何故か疑問系で答えた。
数秒の沈黙の後、僕こう言った。
『……そうですか』と。
今日この日、僕と貞子さんの同居生活が始まる事となったのだった。