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三途の川  作者: 活呑


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2/9

三途の川で工夫をする

僕は鬼と腹を割って話をすることにした。


「どうしても、向こう岸に行きたいんだ」


「お前についてる手足は飾りか?」

そっけない返事だった。


そういうことだったのか。僕の手を汚せということか。鬼か!……鬼だ。



作戦①を決行した。


川の渡守を襲撃した。積み石で殴りつける。どうせ死人だ。問題ない。

川岸では順番待ちの人たちで騒ぎが起きていた。しかし関係ない。

渡守を撃破し、さぁ、この船は俺のものだ。と思った瞬間、


「とりゃああ」

鬼のドロップキックが飛んできた。さすが、やるぜ…僕は川に落ち、下流へと流れていった。



作戦②を決行した。


泳ぐのだ。

準備運動をする。

ガシっと、手足に何かがつけられた。急激な重量感。

「オモリだ。がんばっていけよ」


鬼の励ましは心に響いた。

体にはもっと響いた。

僕は三途の川を流れなかった。

ただ、ただ、川底に沈んでいた。


川の側では、誰かが今日も石を積んでいた。


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