表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結】助けた女の子が実は皇子だなんて誰が思いますか?!  作者: 慧依琉:えいる


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

92/108

第92話:元側妃ドロシアと元第一皇子パドルの極刑が決まった!



王宮の中のララに与えられた部屋の中、今はララとルシアンの二人っきりだ。そしてルシアンはララに静かに事の経緯を話出した。


「僕に毒を盛った件で証人を捕獲したという話はこの前したよね?それで側妃の影はきっとその侍女の始末を依頼されているはずなのでその人物をマークしていたんだ。きっと少しでも早く、目立たないようにやってくるはずだから、それなら昨夜だと思ってね。その予測がそのまま的中し、君の兄君の力も借りて影を逮捕する事が出来たんだ。」


ララは真剣にルシアンの話を聞いていた。


「そして捉えていた証人とは取引をして証言してもらうことになって、その足で陛下の元に行き、二人の証言を見せたんだ。」


「うん、………………?見せた……?」


「そう、見せたんだ。」


「えっ?どうやって?」


「ララ、忘れてない?僕は魔法を使えるんだよ?」


「あっ!」


「ふふっ。」


ルシアンはララのコロコロと変わる表情を見て思わず笑みがこぼれた。



「さて、それでだ。ようやく陛下は僕の言い分を理解してくれ、側妃を逮捕するように命じた。もちろん、側妃の行動の元凶である第一皇子のパドルへも逮捕命令が出た。二人は今、王室の地下牢で厳重に監視されているよ。」


「そうだったんですね………。これでルシアン様のお命は狙われることはなくなったのでしょうか………?」


ルシアンは考えこんでから答えた。


「んー、全く安全になったとはまだ言えないかな、きっと側妃の影は他にもいるだろうから、命令をそのまま追従するだろうしな…。」


ララは険しい表情になった。


「側妃様が捕まったとしてもまだ安全でないだなんて………!」


「でも、奴らの狙いはパドルを王位に就ける事だが、それは叶わなくなったからな、今回の件で彼は皇子という立場を剥奪されたのだから……………。」


「パドル様が…。」


そう弱く呟いたララの言葉にルシアンはヤキモチを焼いて


「ララはパドルとそのまま婚姻してもよかったの?」


と思わず言ってしまった。


「……………っ!ごめん、そんなつもりじゃなかったんだが……………。」


「もう、ルシアン様?私はただ、パドル様自身は王位なんて興味ないって、ただ好きな方と一緒になりたいんだと言っていた、あの方は側妃様の被害者でもあるんですよ?それなのにヤキモチですか?」


「すまない、その通りヤキモチだ、これは…。」


顔を真っ赤にしながらララに顔向け出来ないといった仕草をするルシアン。

そんなルシアンを見てララは〝なんだかかわいい〟と思ってしまった。

ルシアンは普段はあまり感情を表に出さない。まして、他の令嬢の前では無表情で〝氷の貴公子〟とさえ呼ばれるくらいだ。それがララの前でだけ表情が豊かになり、更に今、今までに見せたことがないくらい、まるで子供のような表情を見せるのだ…。


「ヤキモチだなんて…。嬉しいですわ。ふふっ。」


ルシアンはそう言って笑うララがとても眩しくていつの間にか、ルシアン自身もつられてほほ笑んでいた。


こんな穏やかな時間はあのララと出会ってからの一年間のようだった。


「あぁ…。本当に君が生きていてくれてよかったよ…。」


ルシアンは心の底からそう思ってララを抱きしめた。抱きしめられたララは驚きながらも不思議と安心していた。


「私も…、あの時の女の子があなたでよかった…。」


そう答えていた。そして二人の顔がゆっくりと近付いていき、そっと口付けを交わした。






その後、側妃とパドルに対しての刑罰が公表された。

二人とも極刑を与えられた。



そのビラが町中にも配られてマリーは愕然とする。


「そ…んな…っ!」


酒場のマスターも「あいつはそんな大それたことを考えるような奴じゃねぇのにな、黒幕は側妃なのに可哀そうな奴だ。」と言っていた。そう言うのはマスターだけではんかった。酒場の常連客は皆、口を揃えてパドルの人柄をよく知っているので残念がって同じことを言っていた。


マリーは何かを決意したかのように涙を拭って立ち上がった。


そして王宮までやって来て、ルシアンに面会したいと申し出た。


「え…。パドルの恋人が来てるって?僕に面会を?」


「はい、殿下。」


「…………………………。」


ルシアンは黙って考えた。断る事も出来る。彼女の目的はわかっているからだ。だが、そうはせずに会う事を決意する。それはララが言っていたあの一言がきっかけだった。


「わかった。会おう。すぐに行くから応接室へ通しておいてくれ。」


「わかりました、殿下。」



執務室で業務をしていたルシアンは手を止めてササッと人に会うための服を羽織り、応接室へと出向いて行った。


そして部屋に入った途端、マリーが立ち上がり、ルシアンに駆け寄った!



「第二皇子殿下!お願いですっ!彼を、パドをどうか釈放して下さいっ‼」


その様子から彼女の必死さは伝わってきた。


「落ち着いて下さい。少しお話をしましょう。」


そう言ってしがみついてきた彼女の手をそっと離し、ソファに着席するようにと促した。






ご覧下さりありがとうございます。今回、ララも経緯を知ることになりました。そしてパドルの処刑が決まり、それを知ったマリーは意を決して王宮を訪ねました。さて、今後の二人の恋の行方は…………?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ