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【完結】助けた女の子が実は皇子だなんて誰が思いますか?!  作者: 慧依琉:えいる


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第81話:明らかになるルルの策略




ララはルルが怖かった。今の二人の立場で入れ替わりをするということは、以前入れ替わりをした事以上にリスクが伴うからだ。それは今回、「王族」が関わっているということだ。もし、ばれたらただではすまない。そんなハイリスクな提案を受け入れるわけにはいかない。


「ダメ!駄目よ!それだけはだめ!リスクが高すぎる!」


「何で?やってみないとわからないわよ?現に昨日だって…あ、」


ルルはそう言って口ごもった…。その事に気付いたララはルルに聞き返す。


「え?昨日?」


「いや…何でもな…」


「昨日って言った!?もう既に私のふりして王宮に来たってこと!?」


ララはルルが勝手に自分のフリをして王宮に来た事に驚き激怒した。

そんなララを見てルルも観念し、悪びれも無く白状した。


「もう、バレちゃったから言うけど、私酷く困窮してるの!ダンテとはもう婚姻しないわ!あんたは第一皇子と婚姻なんて無理なんでしょ?だったら私と変わってよ!」


「何言ってるの?」


戸惑うララに対してルルは続ける。


「私知ってるんだから…。あんたが第二皇子、元ファモアーゼ侯爵子息と特別な仲だということ。二人でどっかに逃げればいいじゃん、それで全て解決よ!」


「はぁ────、」


ララはルルの言うことに呆れながらルルに向かって言う。


「そもそも、ルル。あなたお腹に子供がいるんでしょ?無理よ。絶対にバレるわ。」


ララのその一言にルルは「クスッ」と笑って


「ああ、あの男、あんたに手を出さないって宣言したんでしょ?別にいいわよ。あっちだって世継ぎは必要なんだし?ウィンウィンじゃない?」


ララはルルのその言葉に呆れながらも不覚にも〝世継ぎ〟の件には〝成程な〟と少し思ってしまった。が、それは王族を騙す事になる。それがどんな大罪か…。


「そんなに上手くいくわけないじゃない。王族をたばかった罪で間違いなく死罪よ?!」


「じゃあいいわ。あんたはこのままじっとしてたらいい。私が勝手にあんたの姉としてあの皇子に近付いて直接交渉してくるわ!」


そう言ってルルは勝手に部屋を出て行った。



「ルルっ!」と手を伸ばしルルを引き留めようとララはしたがルルの素早さには勝てなかった。〝妊婦なんでしょ?なんて速さ…!〟




ルルはその後スタスタと歩いてパドルの執務室に向かって歩いた。


執務室前に辿り着くとルルは勢いよくノックした。


コン!コン!コン!!


「誰だ?」


中から男性の声がする。〝皇子様!〟


「皇子様、ララの姉のルル・クレハトールと申します。」


ルルはドキドキしながら執務室の前で返事を待った。


「………………。」


返事はこない。


「第一皇子様?」


ルルが不安そうにそう声をかけると執務室の扉が「ガチャッ」と開いた。



中から出てきたのはパドルだった。



「────皇子様!」


「僕は君を呼んだ覚えはないが?!」


ルルの顔を見てそう言った。



「まあ!あなた様の婚約者であるララの姉なのですよ?とりあえずお話させて頂けませんか?皇子様にとっても悪い話ではないと思ってます。」


そう言ってルルはニッコリと笑った。



パドルは怪しいと思いつつもララにそっくりなのでルル本人である事は間違いなさそうだと判断し、ルルを部屋に入れた。




「まあ!皇子様の執務室ってこんなに素敵なんですね!」


ルルは父の書斎に比べて明るく広い部屋に驚いた。


「さっさと用件を言え。」


パドルの声は冷たい。それもそのはず。パドルからしてみればルルは充分怪しいのだから…。



「では、単刀直入に言いますが、ララではなく私と婚姻なさいません?」


「はあっ?!」


パドルは突拍子もない提案を言い出したルルに驚いた!


「出来る訳ないでしょ!父上も母上も〝ララ嬢〟であることを望まれてるんだ。」


「だから、私が髪を染めてでもララになりすまして皇子様は私に触れずに世継ぎを公表出来るんです。」


「益々意味がわからないのだが?!」


パドルの顔付きがイライラを示し始めた。


「私、今妊娠してますの。だから皆さんを騙す形にはなりますが、私に触れなくても世継ぎを公表出来ますよ?」


「ハッ!何を馬鹿な!君は自分がどんなに愚かな事を言ってるのかわかっているのか?」


「ええ、きっと皇子様はララとの婚姻を望んではいらっしゃらなかったでしょう。無理やり婚姻させられる。では、その仕返しを込めて私になさいませんか?」


パドルは愚かな事だと思いながらも段々ルルの言う事が成功すれば様々な事から逃れる事が出来ると思い始めた。


「……………………。」


黙ってしまったパドルを見てルルは〝これほ脈アリね〟と思った。


「少し……、考えさせてくれ…。」


パドルがそう口を開いた。


「ええ、分かりました。こんな馬鹿げた話と思われるでしょうがきっとお役に立てると思いますわ。」


ルルはパドルにそう言って執務室を出た。






ご覧くださりありがとうございます。今回ルルの無謀な計画が明らかになりました。彼女はそれを隠そうとはせずに堂々とパドルにすらもちかけます。さて、パドルの返事は?


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