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【完結】助けた女の子が実は皇子だなんて誰が思いますか?!  作者: 慧依琉:えいる


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第6話:とうとう判明した衝撃の事実!ララを呼び戻した理由も…!




ララは落ち込みそうになったが、大きく深呼吸をして強く頷いて、「クヨクヨしても何も変わらない!」そう自分を奮い立たせていた。

そして部屋にセットされている服を見てまた驚いた。色んな種類のドレスが何着もあつらえられていた。それに伴い靴も。よく見るとアクセサリーもそこに揃えてあった。そして何ともそれらに似つかわしくない地味な紺色のワンピースが一着ハンガーに掛けられていた。その下にはそのワンピースに合わせてなのか、薄汚れた靴があった。


〝これは……………。どういうことだろう?〟


そう思う位キラキラのドレスたちの中に紛れていたのだった。




そしてその中からフォーマルな感じのドレスを1着選んで侍女が来るのを待っていた。


するとサラマンが食事の時間だということで部屋を訪ねてきたのだ。


「お嬢様、お着替えしてから待っているようにと言ったはずですが…………!」


「ごめんなさい。ドレスは選んだのだけど、着替えようとしても一人ではちょっと……………。」


ララがそういうとサラマンは驚いた。


「一人…………?侍女に行くように言ってあったのですが、来てないのですか?!」


「疑われるのでしたら、どうぞ中を確認下さい。」


そう言ってララは扉を大きく開けた。



「……………!わかりました。少しお待ちください。」


そう言ってサラマンは姿を消した。そして待っていると侍女を3人連れてきてララに部屋の中に入るように言った。


「もう時間がありません!早くお嬢様の準備を…!」


侍女たちにそう言ってサラマンは部屋を出た。





サラマンがいなくなったララの部屋では侍女たちが無言で支度をしている。


〝こうもあからさまに敬遠されるとは…。子爵家ではこんなことなかったわ。しかも無言で準備するなんて、本来締め具合はどうか本人に確認するでしょうに…。侯爵家ともなればそれが統一されてて当たり前な事を考えると、これが当主と、この館の総意ということだと思った方がよさそうね。〟


ララはそんな風に考えていた。が、流石侯爵家の侍女たちだ。こちらに確認こそしなかったが、仕上がりは上々だったのだ。



そして一人の侍女がサラマンに声をかけてララはサラマンの案内によって夕食会へに赴く。ララは見るたびに家具も調度品も全て子爵家とはくらべものにならないくらい立派な物ばかりであることに気付いた。そんな家具たちを愛用する家族はどんな人たちなのか、楽しみではあったが、侍女たちの態度や父親の反応からしてあまり期待してはいけないような気がした。そして食堂に着いた時、



「遅くなり、申し訳ございません。」


サラマンが侯爵に謝罪した。


「遅くなり申し訳ございません。」


ララも慌てて謝罪する。何とも言えない空気感が辛い…。侯爵はララをギロリと睨み、


「次からは気を付けるように。」


とだけララに言った。


「はい。侯爵様。」


「座りなさい。」


侯爵がそう言うとサラマンはララを席に案内した。



侯爵、そして侯爵夫人、男の子が二人と女の子が既に席に座っていた。男の子はララよりも少し年上のようだ。そしてもう一人はララよりも小さい、6歳くらいだろうか。

女の子はララによく似ていて年ごろも同じように見える。だが、ララとは違って彼女の髪は綺麗なブロンドだった。しかもストレートのサラサラだ。そんな彼女はララを見てクスクス笑っていた。兄の方は冷めた目で見ていた。


「コホン!」


侯爵が大きく咳払いをした。そして続けて言葉を発した。



「さて、皆集まったところで紹介しよう。昨日、話をしたとおり、ララを家族として正式に迎え入れた。ララはルルと双子だったのだ。」


皆が驚いていた。もちろん、ララ本人も驚いていた!自分に似ているとは思っていたが、まさか双子だったとは…!だったら尚更どうして自分だけが?という思いが強まったのは言うまでもない。


「双子は不吉だということで薄汚い髪色のララを遠縁の子爵家に養子に出していたのだ。そこで今回、身体が弱いルルのためにララを呼び戻すことにした。ララはルルのために学園に通い、ルルの代役を務めるように。それからその汚らしい髪色を染めてルルになりきるようにしなさい。目は…この目薬を朝するように!そうすれば夜まで目の色をルルの色にすることが出来るのだ。」


ララは侯爵が言っている意味が分からなかった…。いや、わかりたくなかったのだ。


〝待って………。待って………。それって、私はルルの代わりとして生きなくちゃならないってこと?!その為に里子に出した私を取り戻したってこと?!何、それ…‼〟


ルルは怒りでわなわなと震えていた。だからと言ってここでは誰も味方なんていない。反抗したところで処罰されるだけだ。ララが生き残るためには自分の気持ちを押し殺してでも侯爵の言う通りにしなくてはならないということを嫌でもわかってしまったのだ。



「さあ、紹介が済んだから部屋に戻りなさい。食事はあとで運ばせよう。」


侯爵は手をサッと挙げてサラマンに合図した。サラマンはそれを見てララの元に行き、


「さあ、お部屋に戻りましょう。立って下さい。」


と、ララの耳元で言ったのだ。








ご覧下さりありがとうございます。とうとう侯爵がどうしてララを呼び戻したのかが判明しました。サラマンが子爵家への仕打ちを持ち掛けた時、このような展開が待ち受けてるとは思いもよらなかっただろう。

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