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【完結】助けた女の子が実は皇子だなんて誰が思いますか?!  作者: 慧依琉:えいる


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第55話:舞踏会二日目!すぐに打ち解けた二人



ガタゴト、ガタゴト………………。相変わらず静かに揺れる馬車の中。ルシアンが言った言葉の意味を考えるララ。どう考えても「永遠に会えなくなった」の意味は一つしか思いつかない。突然の出来事でルシアンに対して何て言葉を返そうかと考えているララ。

そしてルシアンは目の前にいるララを見つめながらかつて自身に優しく接してくれたララを思い出していた。本当にそっくりだが自分を大切にしてくれたララはもうこの世にいないんだと痛感しながら………………。



「………………。」


しばらく二人は見つめあっていたが、ちょうどその時、馬車は王宮に着いたようで止まった。そして御者が沈黙する二人に対して声を掛けて来た。


「失礼します。王宮に到着致しました。扉を開けてもよろしいでしょうか。」



その一言で二人は〝ハッ〟とした。


「ああ、構わない。頼むよ。」ルシアンは扉に向かって御者にそう答えた。


そしてララの方を見て


「すまない、ララ嬢。変な話をしてしまったね。だけど気にしないで欲しい。あなたはあなただから。」


そう言ってルシアンは優しく微笑んだ。

ララは静かに頷いた。



扉が御者によって開かれた。


「さぁ、行くよ。今夜も君が一番注目を集めるんだろうね。僕の傍を離れないでね。」


ルシアンはそう言って先に馬車から降りた。外からは令嬢達の声が聞こえる。



「きゃぁー。ルシアン様よ!どなたといらっしゃったのかしら!」


「きっとお母様じゃない?まだ婚約者がいないんだし………………。。」



そんな声を浴びながらルシアンは馬車の中にいる人物へと手を差し伸べた。


ゆっくりと馬車から降りるララを見て周りはざわついた!



「え…!あのひとは昨日の……………!」


ララが馬車から降りて皆の注目をさらった。ララはお辞儀をしてその場にいる人たちに挨拶をした。

そしてルシアンのエスコートで中央ホールのある大広間へと向かう。


その場にいた者たちが口々にララを羨ましがっていた。

しかしララはクレハトール侯爵家。ルシアンはファモアーゼ侯爵家。家門同士もつり合いが取れているため、下位貴族の令嬢達はただひたすら羨ましがっていた。同等、もしくは上位クラスの令嬢達は「どうして?」という気持ちが強かったようだ。

それもそのはず。ララはずっと療養のために帝都から離れた場所で暮らしていたと聞いているのに、それなのに誰も寄せ付けないと有名なルシアンにエスコートされていたからだ。


大広間の扉前に門番がいたので、ルシアンは挨拶をした。


「ファモアーゼ侯爵家のルシアンとクレハトール侯爵家のララ嬢だ。よろしく頼む。」


「はっ。承知致しました。」


そう言って門番は二人に対してお辞儀をした。

そして深呼吸をしてから声を張り上げて入場のお知らせを発した。


「ご入場のお知らせを致します!ルシアン・ファモアーゼ侯爵子息様とララ・クレハトール侯爵令嬢様がご入場されます。」


そして扉が開かれて二人は中央ホールに向けて歩みを進めた。



「皆さんこちらを注目されてますね。きっとララ嬢が美しいからですね。」


ルシアンはララの方を見てそう言った。


「そんなはずはありませんわ。きっとルシアン様が素敵だからです。」


二人は自然とそんな会話が出来るほどに馬車の中で打ち解けていた。


「おっ、あそこにシャルルがいるね。行こうか?」


「あら、本当。お兄様は別にどうでもいいのですが、リアンヌ嬢にはご挨拶しておきたいですわ。ふふ。」


「じゃぁ、決まりだね。」


そう言ってルシアンはララの手を取ってシャルルのいる方へと向かった。




「よっ!シャルル。」そう言ってルシアンはシャルルに声をかけた。


「あぁ、君か。さっきから会場がざわついていると思ったら君だったのか…。」


「こんばんは、リアンヌ嬢。」


「こんばんわ。ララ嬢。」



遠目にもこの四人が集まっているのがわかる。会場の半数以上の視線をこの四人で集めているようなものだ。非常にモテる男性陣二人に、リアンヌ嬢もララも美しい女性だから、この場所だけが違う場所のようにも思えるほど空気感から洗練されているようだった。


「あぁ…私もあの輪の中に入りたいですわ。」「私もですわ。」


そういう令嬢の声が多かった。


「ララ嬢、舞踏会が終了すればきっとお茶会の申し込みが殺到しますよ。」


「お茶会ですか?」


リアンヌは静かに頷いた。



「これだけ今回の舞踏会で目立っていますから、しかも皆さまシャルル様やルシアン様にお近づきになりたいと思っている方が大勢いらっしゃいますから…。」


「そうなんですね、私もデビュタントを済ませたからには社交界での活動を行わなければならないのですね。」


「そうですね。全てに出席する事は不可能ですからその中から厳選されると良いですよ。何でしたら厳選する時にお手伝いしましょうか?」


リアンヌがそう申し出てくれた。ララにっては非常に有難い。


「お願いしても?私、まだ招待状を頂いた事がなくて…。」


「ええ、いつでも呼んで下さい。ララ嬢の為でしたら最優先でお伺いしますわ。」


そう言って二人も話が盛り上がっていた。やはり、シャルルが大切にしているだけの人物である。ララはリアンヌにすぐに打ち解けてしまった。





ご覧下さりありがとうございます。次回はいよいよルシアンとのファーストダンスですね。

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