表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結】助けた女の子が実は皇子だなんて誰が思いますか?!  作者: 慧依琉:えいる


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

47/108

第47話:ララ、絶体絶命!ピンチを救うのは…?!



広間中央部に来た、今日デビュタントの人たち。それぞれのパートナーを連れてスタンバイをする。最初のダンスの為の曲が流れるのを皆じっと待っているのだった。


この日の為に覚えたダンス。ステップ。手に汗を握りながら曲が始まるのを待つ。勿論ララも同じだった。


演奏家たちが楽器を構え、最初の一音が聞こえ、すぐに曲が始まった。すると自然とシャルルの誘導でララも遅れずにダンスに突入する事が出来た。

〝練習通り、軽やかに~〟


「ハハハ。そんなに身構えずに俺を信頼して安心してダンスを〝楽しみ〟な!」


シャルルはそう言ってララに声を掛ける。


〝そうか、失敗しようが今日は楽しむことが大切なのね!〟


ララはシャルルに向かってにこっとほほ笑んだ。そしてガチガチになっていた動きが急に滑らかになった。


「ハハハ、そうこなくっちゃ!」


そう言ってシャルルもどんどんノってきた。

見ていた周りの人たちもどの組よりもララ達を見ていた。それは「楽しそうに踊っていたからだ」

全員、今日失敗しないようにだけ考えて慎重に踊っているから余計にふたりのダンスが目立っていたのだった。


〝そうだララ。それでこそお前だ。もっとお前の存在を見せつけてやれ。今後誰にもぞんざいに扱われなくて済むようにな、〟


それはシャルルから今まで苦労してきたララへのプレゼントだった。ルルの身代わりではなく、ララとしての人生を今後歩むための大掛かりなお披露目だった。これについては侯爵は関わっていない。今侯爵はララを認めているが、またいつ前のように扱うかわからないからシャルルの独断で彼女を誰もが放置できない状態にしたのだった。



曲が終わり、全員でお辞儀をしてそれぞれバラバラに離れていった。

用意されている飲み物を取りに行く者。お菓子や軽食を取りに行く者など様々だった。



「お兄様、ありがとう。おかげで楽しくデビューする事が出来ました。」


「あぁ。いい思い出になってよかったよ。」


「私ちょっと暑くなったので外の風をあたりにテラスへ行ってきますね。」


「あ、俺も付き添うか?」


「いいえ、少しですし、今の間に休憩なさってて下さい。」


「わかった。」



そう言ってララはテラスへと向かった。中央部では踊りたい人間がダンスをしている。この時点ではララはもう注目されていなかった。



テラスへと出たララはその先に庭園があることに気付いてふらりとその先へと足を踏み入れた。


ダンスを終えたあとだから余計に風が心地いい。綺麗なドレスに素敵な場所での素敵な時間。何もかもララにとっては夢のような時間なのだ。

〝この庭園も見事ね!流石王家だわ。〟そう思いながらふらりふらりと歩いていた。


すると数人の男性から声を掛けられた。


「令嬢………………。」


ララはビックリして固まってしまった。〝そうだ、夜の庭園は出逢いの場とも呼ばれていたんだった、誤解されてもおかしくないわ。私ったら………………。〟


「今日の主役が……。随分積極的なお方ですね。それとも未熟ゆえのことでしょうか?」


「私共が介抱して差し上げますよ。」


そう言ってララに近付いてくる。



「いえ…………!結構ですわ。」


ララはその場をあとにしようとした。が、男たちはついてくる。



「そんなつれない。」


「そうですよ、ここがどういう場かご存知なのでしょう?」



男たちはララにそう言いながら追いかけて来る。ララも歩を早めながら拒絶の言葉を発する。


「いいえ、迷ってしまっただけですわ!」


しかし相手は男。しかも三人だ。すぐに追いつかれてララの腕を掴まれてしまった。


「おやおや、恥ずかしがって。そういう事にしておいてあげましょう。」


「さあ、あちらで楽しくお話しましょうか。」


男たちがそう言って強引にララを連れて行こうとした時



「待ちなさい!」


そう言ってララの前に一人の男性が立ちはだかった!



「誰だ?!ここでのルールは男ならわかっているはずだが?」


男の一人がそう言った。


「あぁ、わかっている。だが、それは女性側の了承があってのことだ。彼女はどう見ても嫌がっているだろ?!」


ララの目の前にいる男性はそう言ってララを庇ってくれている。


「なにぃっ!」


男たちの一人がそう言って男性に向かって殴りかけようとした時、他の男が言った。


「待てっ!そいつはダメだ。退去するぞっ!」


「はぁ?!」


「いいからっ!早く行くぞ!!」


そう言って男たちはその場を去って行った。



ララは恐怖で足が動かない様子だった。


ララを助けた男性がそっとララの方に振り向くとその人物はララもよく知っている人物だった。


〝ファモアーゼ侯爵子息様!何度かお会いしたから忘れていないわ………………。〟




そう、ララとしてルシアンこと、シアンに会うのは久しぶりだった。が、二人ともお互いがララとシアンだということはまだ知らない………………。






ご覧下さりありがとうございます。ようやく二人が近付いてきました。本当にどうやって再会させようかと悩みました。少し前まで思い描いていた状況とはガラリと変わってしまいましたが、これからお互いの詳細を明かしていくのにまだまだ時間がかかりそうです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ