表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結】助けた女の子が実は皇子だなんて誰が思いますか?!  作者: 慧依琉:えいる


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

39/108

第39話:ドキドキ!初めての支援プログラム発表会参加




ファモアーゼ侯爵家主催支援プログラムの発表会は一つの議題だけでかなり白熱し、中々進まなかった。


ララは隣に座っているダンテの手に指先でツンツンと突いてみた。ダンテはそれに気付いてララを見る。


「どうしたの?」


「もしかして、このまま私の発表がないまま終了しそうですか?」


「んー、そうだね、その可能性が高くなってきたね。」


「よかったぁ…。皆様とても素敵な議題ばかりで私なんて足元にも及ばなくて発表するのが恥ずかしかったんです…。」


ララが安堵した表情でそう言うとダンテは一瞬ニコっと笑ってから優しい眼差しをララに向けた。


「あんな快挙を成し遂げた君なのに?」


そう言ってララの髪にそっと口づけをした。ララは初めてのことでびっくりした!


「………………!!」


思わず席を立ちそうになったが、〝今はルルだった…!〟と思い出してそのまま耐えた。


多少、ダンテに気を許しはしているものの、本当の婚約者でもなく、恋人でもないのだ。その驚きは相当なものだっただろう。


〝そうか…、身代わりをするっていうことはこういう事も含まれてしまうのか…。と、いうことは本当に口づけしなきゃならない事も?〟


ララはドキドキした。決して嫌ではない。だが、許したいと思えるほどでもないのだ。困った。



ララがそう物思いにふけっているとダンテはクスクスと笑い出した。


「ルル嬢、よっぽど緊張していたようですね。今日のあなたはいつもと違ってまた新鮮でもっとあなたの事を知りたいと思いました。」


ダンテの言葉にララは思った。


〝そりゃ他人ですから…。アハハ…。どうしよう…。〟



ルルに話したら喜ぶのか、責められるのか…。




二人でいちゃいちゃしているように見えたのだろう。


「えー、議題が白熱している中、皆さまに残念なお知らせがございます。予定しておりました時刻が迫ってまいりましたので本日はここまでとさせて頂きます。また次の機会がありましたらぜひともご参加下さると嬉しいです。皆様、お疲れさまでした。」


ルシアンがそう挨拶をした。


残念がる者がほとんどだった。


ララは自分が発表しなくて済んだ事にホッとした。これでアノ問題に関しては何とかなると…。



「さぁ、ルル嬢。それでは主催者様に挨拶をして我等も帰るとしましょうか。」


ダンテはそう言ってルルに手を差し出した。ララはその手を取って立ち上がり、ダンテのエスコートを受けてそのまま主催者の元に向かった。




ルシアンは会場の片づけの指示を出しつつ、来客への対応に追われていた。


ダンテはその様子を見て、


「忙しそうだから、ちょっとここで待とうか。」


「そうですね。お手間を取らせるのも…。」


そう言ったララの方を向いてダンテが言った。



「そう言えば…。今日のルル嬢はいつもに比べて大人しく控えめですね。やはりかなり緊張していたのでしょうか。」


─────ドキッ!


「え…、そ、そうね。とても緊張していたわ。そんなに変だったかしら…?」


「んー、変というか、さっきも言った通り、新たな一面を見たという、新鮮な気持ちですよ。」


そう言ってダンテは笑った。


〝………………。良かった。バレてなさそう。でも、こんなのいつバレてもおかしくないわ。〟


ララは思った。頻繁に入れ替わるとそれはそれでリスクが伴う。早く役目から解放して欲しい。しかし今のララは13歳だ。大人認定の16歳までまだ3年ある。この年齢だと街中で雇ってもらったとしても生活出来るほど収入はない。だからララにとってもルルが卒業するまでが重要となっているのだった。



ダンテと二人でルシアンの方を見ているとルシアンがこっちを見た。そして対応していた人物に挨拶をしてからこっちに向いて歩いてきた。


「すまん、待たせてるね。」


「いや、君をずっと見ていて楽しかったよ。」


「また、そんな事を言う!」


ダンテはルシアンを揶揄っている。ルシアンも何だか嬉しそうだ。


「ふふっ。」思わずララは笑みがこぼれた。



これにはルシアンが一番驚いた。


「君が俺の前で笑うのなんて初めて見たよ。今日はなんて日だ…!」


ルシアンがそんな事を言うものだからララは凄く焦った。〝ルルっては、普段この方に対してどんな対応をしているのよ?!それならそうと情報をくれなきゃバレてしまうでしょ?!〟


「そ、そうかしら…?そういう時もありましてよ?それに第一ダンテ様とご一緒ですから。」と、


ルルがいかにも言いそうな言葉で誤魔化そうとした。


「そーいうこと!」


ダンテがルシアンに対してそう言ったので、その場は何とか収まった。



〝どうしてルルはファモアーゼ侯爵子息様のことをよく思っていないのかしら…。私からすればシアンを思いださせるようなシアン色の瞳に優しい雰囲気なのに…。ルルの事だって特別苛立ってる様子もなくて、どちらかというと、ルルからファモアーゼ侯爵子息様に喧嘩腰になってるように感じるわ…。〟



ララは邸に戻ってすぐにシャルルにルルとファモアーゼ侯爵子息の間の事を聞かねばならないと思った。







ご覧下さりありがとうございます。緊張で挑んだ支援プログラムの発表会でしたが、場が白熱してくれたお陰でララの発言の場が回ってこずに済みました。これで、何とか必要以上に注目されることなく、済みそうです。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ