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【完結】助けた女の子が実は皇子だなんて誰が思いますか?!  作者: 慧依琉:えいる


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第37話:思いがけない二度目の再会!でも本人達はそれに気付かない!!




ファモアーゼ侯爵家主催の支援プログラムでの発表会の為にシャルルは時間が許す限りララに付き添って特訓を始めた。そして真剣なシャルルのために、ララも必死でついて行った。


ところがそんな二人を見て面白くない人物が一人。ルルだ。


〝どうしてお兄様はアイツをあんなに可愛がるの!?私の相手なんかアイツが現れてからほとんどしてくれないのに!!〟


どうにかしてシャルルの目を盗んでララを虐める事が出来ないかと考えていた。



そんなある日、ルルは我儘を言って学園を休むと言い出した。

その日は教授から渡されていたテキストを提出しなければならない日だった。


「仕方がない、ララ、今日はルルの代わりに学園へ行ってくれるか?このテキストをコントリア教授に渡して欲しい。」


そう言ってコントリア教授のスケッチと教授室への地図をララに渡した。


「はい、ついでに授業も受けてくればいいんですね?」


「そうだ。さすがに欠席すると卒業に響いてくる。」


そうしてララは急いで支度をして学園へと向かった。



その間、シャルルはルルの部屋を訪ねて我儘を責めた。


「ルル、自分のすべき事を放置するなんて、令嬢として失格だぞ!?」


「そんな事言っても、お兄様はずっとアイツばかりに構っているじゃありませんか?」


「それとこれは違うだろ?」


「違いません!私、アイツにお兄様を取られて精神的にまいっているんです。」


そう言って泣き真似をしだした。今までならそれでルルをなだめてきたが、そういう態度がルルを余計に我儘にさせたという事をシャルルは理解していたのだ。



「泣き真似は駄目だ。今までのように何でも許していたら、お前は駄目な人間になってしまう。だから今日は許さない。明日からは自分で行かないとお前の居場所がなくなってしまっても知らないぞ!?」


「何を言ってるんですの?アイツは私の身代わりをしているんですのよ?私の居場所がなくなるはずがありませんわ。」


ルルはケロっとした様子でそう言った。しかし、シャルルが言っている意味はそうじゃなかった。



「わかった、お前が勉強嫌いな事は知っているが、本当に教養が足りないな。今日はこの〝淑女のための基本〟をもう一度隅々まで読んで頭の中に叩き込むんだな、ちなみにアイツはそれを一晩で覚えたぞ?しかもあと5冊はあったかな?」


「なんですの?アイツと比べないで欲しいですわ。」


ルルはララを引き合いに出すと食いついてきた。とにかく、ルルをララのレベルに上げるしかないのだ。



「アイーダ!」


「はい、シャルル様。」


「今日はルルは外出禁止。この教本を読み終えて覚えるまでは他の事は禁止だ。もちろん、ティータイムもだ。」


「はい、シャルル様。」


「えっ!?待って!ティータイムも禁止ですって?酷いわ!」


「父上に掛け合っても無駄だから。全てはお前の為だからな。」


「そ…!そんなっつ!」


ルルはその場にしゃがみ込んでしまった。

しかしシャルルはお構いなしでその場を後にした。



ルルはまたもや指を噛んでいた…。自身の行動を制限されたからだ。


〝悔しいわ!全てアイツが来てからおかしくなってしまったわ。〟


ルルの怒りの矛先はいつだってララだった。




そんなララは無事、教授にテキストを返却する事も出来て、授業も終わり、馬車待合まで歩いていた。そんな時にダンテに声を掛けられた。


「ルル嬢っ!」


振り向くとダンテだった。


「あ…、ダンテ様。」


そしてその隣にはルシアンが一緒にいた。


「あ、ファモアーゼ侯爵子息様、ごきげんよう。」


そう言ってカーテシーをした。



ダンテは不思議そうな顔をした。ララは「………………?」と、どうしてそういう顔をしているのかわからなかった。

そしてルシアンの方を見ると更に読み取れない表情をしていた。


〝え…?私、何か間違った事をしたのかしら…?〟


そう思っているとルシアンがララに向かって言葉を発した。



「あぁ、すまない。君から私に声を掛けてくるとは思わなくて驚いてしまったんだ。」


〝え~~っ?ルルってばファモアーゼ侯爵子息に声を掛けずに無視していたの?!〟


ララはどうすべきか悩んだ…。


「だから言っただろう?彼女はそんな子じゃないって!たまたま機嫌が悪い日に当たったんだよ。」


ダンテがルシアンにそう言ってその場はそれで治まった。


「そ…、そうなの、ごめんなさい。」


ララはダンテに合わせてみた。が、ルシアンはジーっとララを見ていた。


〝この人の瞳を見ているとシアンの事を思い出すのよね…。〟ララはそう思っていた。


一方、ルシアンはというと


〝不思議だ。今日の彼女からはいつもの威嚇をするようなオーラを感じない。逆にララのような包み込む温かさを感じる…。ララ…君を失って初めて気付くものが沢山あるよ…。〟


目の前にはララによく似た容姿のクレハトール令嬢。彼女を銀髪に変えて瞳の色が青色ならララそのものなのに、と、ルシアンは思っていた。







ご覧下さりありがとうございます。ルルの我儘で急遽学園に行くこととなったララでしたが、意外な所でルシアンに遭遇。本人達は気付いていないが、再会してから2度目の再会になります。

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