第21話:心強い味方!シャルル。
いつもご覧下さりありがとうございます。
10月31日 6:50 投稿について、お休みとなる旨を事前告知出来ず申し訳ございません。
話数の下1桁と日付の下1桁を合わせて投稿していましたので、その調整でお休みにしていました。
本日11/1現在、44話までをタイマー投稿セットしております。
このようにかなり先まで予約状況でして、10/31がお休みになることをすっかり忘れてしまっており、楽しみにして下さっておりました皆様、本当に申し訳ございませんでした。
11月24日までは毎日投稿となっております。
今後も変わらずお楽しみ頂ければ嬉しいです。
慧依琉:えいる
その後もシャルルからは沢山の話がもたらされた。まずは、ダンテのことだ。
「俺はダンテとも職務上、付き合いがあるからな。今日は共にダンテの馬車で帰ってきたと聞いたが、
そのあとルルとは遭遇していないんだろうな?」
「いえ、しっかりと見つかりました。」
「それで?何かされたのか?」
ララは首を横にふり、「いいえ。何もなかったです。」と答えた。シャルルは不思議に思い、
「ルルはああ見えてもダンテにはメロメロなんだ。ただそばにいるだけでヤキモチを焼いて相手を傷つけるからな、何もないなんて考えられないな。」
「テストが終わった日に街に出る話をしました。」
「あぁ、なるほど。ダンテとデート出来るのだからそりゃ大喜びか。わかりやすいやつめ。」
その時のシャルルの顔を見てララは〝ルルの事がキライだと言いながらもこんな表情をするなんて、やっぱり血のつながりって大きいのね………………。〟と思っていた。
「そうだ、ララ。ダンテは誰かと一緒じゃなかったか?」
シャルルがそう言った時、ララはドキッとした。
ルシアン様。ほんの一瞬お会いしただけなのに思い出したその瞬間、体中の血が逆流するかのようにざわついた。
「ルシアン・ファモアーゼ侯爵子息様に会いました。」
「何か話したのか?」
「……………?いえ?ただ、挨拶をした程度です。」
「そうか………………。」
シャルルはそう言ってから少し黙ってしまった。
〝ララは気付いていないようだな。ルシアンがこの前ララがルルの代わりにデートした相手だということを…。まぁ、あいつが魔法で変身してるから気付く方が凄いことだが。〟
と、一安心していた。
「そうか、勉強の邪魔して悪かったな。俺はもう自室へ行くから。明日の朝、また朝食を運んでやるから。」
「はい、いつもありがとうございます。シャルル。」
シャルルはコクンと頷いてそして続き扉を閉めて自室へと戻った。ララは扉の鍵を締め、テーブルセットに着席して夕食を食べることにした。零さないように、汚さないように…。
そして使い終わった食器はシャルル専用の給湯室で洗って所定の場所にしまっておいた。
〝シャルルがいなかったら私、ご飯を食べることも出来ていなかったかもしれないわね。ひょっとして使い捨てされてたのかも………………。怖いわ。〟
平民の間では上位貴族は自分たちの都合の悪い平民を簡単に殺してしまうという噂がある。平民は人間扱いされないからだ。ララはここの人間なのに、奴隷扱いなのだ。気にくわなければそういう状況にいつなってもおかしくはないのだ。改めて気を引き締めていかないといけないと思った。
シャルルがいくらララをかばったところで、その上の立場の人間が〝NO〟と言えばそれまでだ。
シャルルから聞かされていた父からの条件は〝役に立つ事を証明すること〟だ。ララはまず目の前のテストで高得点を取って上位に入ることで実力を示そうと考えた。
ここはあの湿気で暗い地下室なんかじゃない。この家で四番目に高い地位の方のためのお部屋。それを使わせて頂いてるのだから、ちゃんとその気持ちに、いえ、それ以上に応えなくてはいけない!
そう考えていた。
そして再び机に向かって夜遅くまで教科書とノートの往復をするララだった。
そういう日が三日ほど経った朝、とうとうテスト最終日だ。ルルは宣言通り、テスト期間だけは大人しくしていてララはすんなりと勉強に励むことが出来た。
学園に着いて馬車から降りたララ。〝今日もいいお天気ね。〟と空を見上げていた。
「ルル様~~!」
馬車を降りて少しするとルル呼びをしてくる声。これが学園での毎朝の日課になっていた。
〝シャーリーだわ。本当にルルを慕っているのね。〟
そんなシャーリーを騙しているのが少し心苦しかった。でも、そんな日も今日でお終い。テストの間だけの入れ替わりなのだ。今日バレなければ無事ララは任務完了なのだ。あとは結果を待つのみ。
「お待ちしていましたわ。今日でテストも終わりですわね。ルル様は帰られたらダンテ様とお出かけですものね、羨ましいですわ。」
「あら。シャーリーにも婚約者がいたはずでは?」
「ご存知でしたのね!でもね、ルル様のように思いあっているわけではなくてお家のための婚約ですから月に一度、決められた日にしか会わないのでクラスメイトよりも遠い存在ですのよ…。」
シャーリーはそう言いながら少し寂し気な表情をしていた。
〝そうよね、女の子ってみんなお相手様のことを好きになってしまうわよね…。〟
恋愛経験のないララがなぜこう思うのかというと、ララは子爵家にいる頃、巷で流行っていた恋愛小説も読んでいたからだ、16歳になれば舞踏会でデビュタントもあるし、あと3年…。まだまだ子供扱いだ。
ご覧下さりありがとうございます。とうとう実兄であるシャルルをララの味方につけることが出来ました。この邸の中で一人でもララが心を許せる相手が出来ていけばいいですね。




