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【完結】助けた女の子が実は皇子だなんて誰が思いますか?!  作者: 慧依琉:えいる


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第15話:ルルの口から聞いた信じられない事実



そしてシャルルは思った。


〝なんだ…。昨日はお互いに代役同志でのデートだったのか。はは…。〟


そして目の前で昨日の出来事を口裏を合わすかのようにすり合わせを行う二人をただぼーっと見ていた。

何だかいつものルシアンとは違うルシアンが目の前にいた。今までだって何人かの女性とデートだってしてるだろうに、あのはしゃぎようは何だ?!シャルルはその様子を見て少しイラっとしていた。


シャルルにも婚約者はいる。ビステア公爵家の息女、リアンヌ(17歳)だ。お互い、家同志の話し合いにより、決まった相手だった。ダンテのように、好きな女との婚約ではないのだ。だからシャルルは時々ダンテが羨ましく思えた。シャルルには思い人がいたからだ。



〝ちぇ。つまらないな。〟


シャルルは静かに執務室を出て行った。



〝ルルからララを守ってはやったが、ずっと続けていられるとは思っていない。あの女は危険だ。ルルのような美しい容姿に加えて従順な性格だ。そのまま外に出したらすぐに誰かに拾われてしまうだろう。色んな意味で…。〟



シャルルは考えた。それなら自分の手元に置いて外向きはルルに合わせて保護するのはどうか…。と。流石にルルも自分がララを虐めていると思えばそれ以上に手を出さないだろう。それにどうやらルシアンはララに興味がありそうだ。それなら親友の為にも匿うのが一番だ。




シャルルがそんな事を考えているとは露ほども知らないララ。綺麗すぎる部屋のどこを掃除すればよいのか困り果てていた。取敢えず一通りの掃除をすることにした。何もしないわけにはいかないだろう。


ふと、手を止めた時にシアンは大丈夫なのだろうかと不安になった。同じ階級の侯爵家へと連れられて行ったシアン。彼女もこんな風に利用価値があって連れて行かれたのだろうか……………。確かめたいけど一人で外出はさせてもらえない。逃げないように監視されているからだ。



〝シャルルにも部屋から出ないように言われてるし…。どうしたものか。〟


そう思案していた時、いきなり部屋に入ってきた人物がいた。-そう、ルルだ。この時間帯にシャルルがいない事をしっているからこその横暴ぶりだ。


〝ルル?〟




ララが戸惑っているとルルがララの方までやってきた。


「あなた、何お兄様に取り入ってるの?一応半分は血が繋がっているのだから気持ち悪いことしないでくれる?しかも私と同じ顔をして…。」


「……………?何のことですか?私はただ、皆様方に言われるがまま、下働きをしているまでです。」


「ハ!強情な子ね!あなたは私たちの奴隷なんだから言う事を聞くのは当たり前でしょ?!おかしな子ね!」


「同じ親から生まれたのだから私たちは姉妹でしょ?どうして最初から私をそんな風に見れるの?」


ララのその反論にルルは噴き出してしまった。


「アハハハハ…。姉妹ですって?ふざけないで!私はずっとここ、侯爵家で育ってきたの。あなたは子爵家。わかる?元々格が違うのよ!そんなこともわからないなんてどうかしているわ!」


「そんなの…!」


ララは黙ってしまった。どんなに言い返してもここでの自分の発言はすベてなかったことになる。ただの空気扱いだ。病弱だというルルの代わりをするためだけに呼び戻された、ただそれだけの人間だ。赤子の自分を簡単に捨てることが出来た人間たちの集まりだ。反抗しようものなら、この秘密を永遠に闇に葬りさることさえ簡単なのだ。


ララはぞっとした。


〝悔しいけど、逆らっていいことなんて一つも考えつかない…。〟



そんなどん底の表情をしたララを見てルルは追い打ちをかけた。


「あぁ、そう言えばその子爵家も酷いわね。あなたのこと、病気で亡くなったって言ってお墓まで立てたんだから。まぁ、これであなたも戻る所が完全になくなったのだから、私たちに盾突くことは辞めることね。くすっ。」



「何ですって?病死扱いでお墓まで?!」


「そりゃそうでしょ?誰かに聞かれても困るのは子爵家ですもの。あなたの存在を今後疑われないようにするにはそうするでしょうね。ここでも、役に立たないとわかればどうなることやら…。ふふふ。」


「そ…んな…。」



「まぁ、せいぜい頑張りなさい。」


そう言ってルルは持って来ていたティーカップを頭上に掲げ、ララの頭からお茶をかけていった。



ドボドボドボ………………。


熱くはなかったが、ララはお茶でベトベトになり、床のカーペットにもこぼれて染まっていく。



「あら、大変!手が滑ったわ。ちょどいいところにいるわね。キチンと元通りにしておきなさい!」


そう言ってルルは笑いながらシャルルの部屋を後にした。



〝信じられない………………。兄の部屋なのに汚すだなんて…。〟


ララは怒りに震えながら自身を拭いて、カーペットが染みになりかけていたのを懸命に拭いた。

〝こんなに綺麗に使われている方なのに…!〟


シャルルらしいモダンな部屋によく似合ったカーペットだ。どちらかというと特殊な柄なので買い替えようと思ってもすぐには似たような物ですら手に入らないだろう。もしかすると1点物の可能性も…。ララはゾッとした。そして精一杯汚れを落とすためにゴシゴシとこすっていた。







ご覧下さりありがとうございます。ルルは本当に性格が悪いです。侯爵家という上位貴族であり、そこで一人娘として大切に育てられたが為に我儘になってしまいました。それなににララが現れて兄を取られるとでも思ったのか、執拗に攻撃をしてきます。

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