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【完結】助けた女の子が実は皇子だなんて誰が思いますか?!  作者: 慧依琉:えいる


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第12話:シャルルの意図は?!


酷くはないですが、いじめを連想させるシーンがあります。




シャルルの侍女たちの手によって綺麗に磨き上げられ、華やかなドレスで着飾られたララ。そのままシャルルの侍女たちにシャルルの私室へと連れてこられた。


侯爵家はどこまでも広くて大きな部屋が沢山ある。シャルルの部屋はララの部屋の2倍は大きいのだ。まどが二つ、ベランダが一つ。何故か扉が一つ………………。部屋の中は中々モダンな造りになっていた。



「へぇ……………。こんな風にすると本当にルルにそっくりになるんだな。ハン!面白い」


そう言ってシャルルはララの顔に自分の顔を近づけて確認していた。


「……………。」


ララは黙ってシャルルを見ていた。




一通り確認して気が済んだのか、シャルルはララから離れてまるでおどけるかのようにララに言い放った。


「俺、本当は我儘なルルの事がキライだったんだよな。ちょうどいいや。お前、俺専属の給仕をさせてやる。光栄に思え!そうだな、侍女長には俺からそう言っておくから、明日…、いや。今日からここで俺の言うことを聞くんだな。」


そう言うとシャルルは侍女の一人に侍女長にそう伝えるようにと命令を下した。命令を受けた侍女はすぐに侍女長の元に向かった。


「さてと、さっそく茶を入れてくれ。俺の好みの茶を入れるまで何度でもやり直しをさせるからな。」


「シャルル様…、お好みの茶葉はどちらになりますか?」


ララはシャルルに問うがシャルルは答えずに首を横に振る。



「自分で探し当てて見ろ!近ければそう言ってやるから。」



そう言ってシャルルはベットに横になりながら本を読みだした。


ララは共に待機していた侍女に給湯室に案内された。侍女はここまでしてから「頑張りなさい。」とだけ言って持ち場に戻ったようだ。意外にも給湯室はシャルルの部屋の隣にあり、そこにあった茶葉を見て戸惑った。


〝こんなにも茶葉をあつらえてるの?つまり、ブレンドされてるってこと?!〟


とにかくララはまず、ベースとなる茶葉がどれかを知るために一つずつ淹れてはシャルルに出して…、を繰り返した。どれもシャルルは頷かない。ララはシャルルは本当に答えてくれるのだろうか…ルルの事が本当は嫌いだからと、代わりに自分にその鬱憤をあてるために手元に置くつもりなのだとしたら、本当の事を答えるつもりはないのかもしれない、そう思いながらも茶を淹れ続けた。


「あぁ…、これはどことなく近いんじゃないか…。」


シャルルがポツリと零した。


〝その茶葉はアッサム!では、ブレンドにする場合はセイロンやケニアを混ぜるのが一般的ね。〟


そこでアッサムにセイロンを混ぜてみた。反応はイマイチだった。混ぜる分量の問題か?


「違う!これじゃない!近いけど近くない!やり直しだ!」


〝分量の問題じゃなさそう…。ということはケニア?〟次にアッサムの代わりにケニアを混ぜてみた。


するとシャルルはピタリと動きが止まった。


「何か近い感じがするな…。」



〝そうか、ケニアを混ぜるのね!あとは分量の問題…。〟


ララは少しずつケニアの茶葉を増やして淹れてみた。


「ああ。これだ。よし、茶葉はこれで合格にしてやる。これからはこれを出すように!」


「はい、シャルル様。」


「明日、宮廷に出向くから服をチョイスしてくれ。」


「宮廷にはどんなご用で?」


「お前、俺の仕事を知らないのか?」


「申し訳ございません。」


シャルルはララを見てまたもや大きくため息をついて、


「俺はこう見えても皇子殿下の補佐を任されてるんだ!執務が出来るようなものを選んでおけ!俺は夕食に行ってくる。お前、夕食は要らないって聞いてるが?」


「いえ…、要らないのではありません。」


「……………。ここへ運ばすから服を選ぶ合間に食え。」


そう言ってシャルルは部屋を出て行った。何を考えているのかわからない男だ。少なくとも最初に想像していたように、暴力はないし、どちらかというと紳士的なのかもしれない…。ララはそう思った。



そしてシャルル不在の間に宮廷での執務にはどの衣装がいいのか、悩みながら選んでいた。いつの間にか食事が運ばれていた。誰が運んで来たのかすらわからないくらい没頭していたのだった。


〝せっかくだから頂きましょうか…。〟


そう思って食事を給湯室へ持ち込んで食べようとした時、よく見るとパンにはドロが付いていた。スープにもゴミやほこりが入っていた。

〝これは…!誰の仕業なのかしら…。私の分が今日ここに運ばれることを知っている人間の仕業?だとしたらシャルル様の侍女たち………?でも、彼女たちはシャルル様にとても忠実だし…。もしかしてルル?あの子の仕業なのかもしれないわね。ダンテ様とデートした事をかなり根に持っていたから…。食事には罪はないのに…。〟

ララはパンのドロを洗い流して食べることを決意した。スープは…、ごめんなさい。をした。他の侍女たちの食事を見たが、少ないながらも2品はおかずがあったはずだ…。


〝こんなこと、いつまで続くのかしら…。って、始まったばかりなのね。〟


ララはどうにかしてここから出られないかを考え始めた。





ご覧下さりありがとうございます。シャルルの意図がやはり今もわからず戸惑うララ。そんなララをよそにルルからの嫌がらせが密かに続いていきます。

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