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【完結】助けた女の子が実は皇子だなんて誰が思いますか?!  作者: 慧依琉:えいる


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第104話:再びルルの企み!




そして翌日の王宮。一台の馬車が到着した。その人物はそのまま宮殿の中に入って行き、陛下との面会を申し込んだ。その人物は女性で、陛下の応接室へ通されてルシアンが来るまでそこで待機することとなった。


「なにっ?!ララが?」


使者からルシアンに連絡が入った。どうやら訪ねてきたのはララだった。ルシアンは執務中にも関わらずにそれらを放り出して執務室を慌てて出て行った。そして応接室の扉を〝バ────ン!〟と開けて


「ララ!考え直してくれたのか?」


と言った。ララは振り向いて


「ルシアン様。昨日はごめんなさい。」


そう言ってルシアンの方へと少しずつ歩いて近付く。


「いや…。あなたが考えを改めてくれたのなら全然かまわないさ。」


そう言ってララの頬に手を当てた。「ルシアン様…。」そいう言ってララは両手でルシアンの手を包んだ。


「それで?今度は何がしたいんだ?ルル嬢。」


「────────!?」


ララ(ルル)は〝バッツ〟と顔を上げて目を見開いてルシアンを見た。



「君も懲りない人だね、そんなに命が惜しくないのかい?」


ルルは額に汗をかきながら


「どうしてあなたは見分けがつくの?」


と、思わず口にしていた。

ルシアンはふっと笑って


「さあ、どうしてだろうな。………纏う雰囲気がそもそも違うし、そもそもララは一度口にしたことを次の日に撤回するような人じゃないのでね。」


ルシアンのその言葉を聞いてルルは深くため息をついて


「どれだけあいつの事を理解してるのよ、ホント、やりにくいわ。いいわ。私をダシにしてアイツを揺さぶってやりなさいよ。」


ルルはもうどうにでもなれという感じでこの国の最高権力者であるルシアンにそう言った。


「本当に命知らずだな。まあ、ララの姉でなければ今頃命はないのだ、ララに感謝すべきだな。」


「あら、私の作戦で上手くいったら私の方に感謝してもらうわよ?」


「……………何が狙いだ?」


「そうね、せめて公爵家復帰かそれに同等にしてもらいたいわ。」


「ダンテか。アイツがそんなことを言ったのか?」


「まさか!あいつったらギルドで満足してるような男よ?公爵家に復帰させて戦場でもどこでもやってよ。」


「本当に冷たい女だな。ララとは大違いだ。」


「で?私の作戦、聞く気あるの?」


「君は立場ってものがわかってないな。まあいい。聞いてやろう。話せ。」


ルルはララを動揺させようとしたらこの方法しかないとルシアンに説明した。



「は?そんな事でララの気持ちを動かす事が出来るというのか?」


「当たり前でしょ?あいつの事だもの、あんたを好きならきっとそう動くでしょ?」


「はぁー、わかった。それで行こう。協力頼む。」


「成功のあかつきには………。」


「わかった。それなりの地位を約束しよう。」


話がまとまり、ルルは応接室を出て行った。残ったルシアンは〝とても癪に障るが仕方ないな。〟と言って執務室へと戻り、溜まっている仕事を着々とこなした。



そしてルルは来た時の馬車に乗り、

「クレハトール侯爵家へやって。」と御者に言った。御者は驚いていたが


「何よ。陛下の使いで行くのだからいいでしょ?」とルルは言った。


その言葉を聞いて御者はまっすぐに侯爵家へと向かった。



侯爵は突然帰ってきたルルを見て驚いた。そして怒りを露わにしてルルに向かって言う。


「お前っ!帰宅許可は出していないが?!」


「あら、お父様、お久しぶりです。今日は陛下の使いとして参りましたの。」


「なに?陛下の…?」


侯爵はララが陛下のプロポーズを断って以来、陛下が邸を訪れなくてこのまま王家との繋がりが永遠に消えてしまうのではないかと不安だった。そんな時にルルが「陛下の使い」としてやってきたのだ。



「取り敢えず、応接室へ。」


ルルは胸を張って侯爵家の玄関を潜った。


〝そうよコレよ、これ。この感覚だわ。やっぱり平民なんてやってられない。〟


そう思いながら侯爵についてスタスタと応接室へと向かった。



応接室に着くと椅子にドサッツと座り、陛下からの書状を侯爵に渡した。



侯爵は恐る恐るその書状を手にし、開いて中を確認した。


「我が婚約者をララ・クレハトール令嬢からルル・クレハール令嬢に変更する」


とだけ書かれていた。侯爵は改ざんされた書状ではないかと封を確かめたが、王家の刻印を押されていたので信じることにした。



「はっ!あれだけララに熱心だったのにコロっとルルに変えるとは!あの男も大したことないのだな。」


そう笑いながら言った。そして秘書のサラマンにララを応接室へと呼ぶように依頼した。



ルルはゴクリと生唾を呑んだ。


そう、ここからが正念場だ。ルルは手に汗を握りながらララが入って来るのを待っていた。〝こんな屈辱、これっきりだわ!〟ルルの表情はそう心に固く誓っているかのようだった。




暫くしてララがやってきた。


「ララでございます。」


そう言って応接室に入って来たララはルルを見て驚いた。


「ルル…?!」


ルルはニッと不敵な笑みを浮かべてそこに座っていた。






ご覧下さりありがとうございます。ルルは一体何を考えているのでしょうか…。

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