第一話 「これは完全にフィクションであり、実在の人物や団体とは一切関係ありません」
あたりは暗い
目が段々慣れてきたようにすこしづつ見えてきた
なにもみえない暗さではない
路地裏のようなところ
電柱のようなのが見える
その電柱の元にゴミ箱のようなのもみえる
そのそばに人影のようなのが横たわって見える
身長は・・・
遠くからなにか声のようなのが聞こえてきた
首に痛みが走る
この痛みで意識が戻るがまだ朦朧としていてる
「久々に夢をみたかも・・・
最初は暗くて見えなかったけど誰か倒れていたような、なんか見覚えある夢だったような、なんだか怖い夢だったような逃げたいようなそんな夢だったような・・・」
目覚ましが鳴る
「何回目の目覚まし時計のスヌーズだろ・・・」
テレビの電源がつきニュースが映っている
テレビから時刻を知らせるアナウンスが聞こえてくる
「え?もうこんな時間!?あーもう!いつものように二度寝?している!!
はやく起きて支度しないと!」
布団のなかでもぞもぞしている
「いっつも起きると頭に血が巡っていないような状態だしふらふらするし、もー低血圧いやだよーねむいよーいきたくないよー・・・」
布団のなかでもぞもぞしている
「よし、あと5秒したら起きよう。5、4,3,2,1・・・1・・・1・・・」
布団のなかでもぞもぞしている
テレビから時刻を知らせるアナウンスが聞こえてくる
「!」
うつぶせになる
そのままひれふすような格好になる
すこししてから正座になる
そのままぼーっとしている
「はぁ・・・頑張って起きるか・・・」
ベッドからふらふらっと立ち上がる
よろつく
倒れないように机に手を置こうとする
積んであった書類やら本やらに手をおいてしまう
それらを豪快に落としてしまう
それらを拾い頭をあげた瞬間机に頭をぶつける
更に追い打ちをかけるように机の上のボトル等が落ちる
「ぐぬぬ・・・これがマーフィーの法則というやつか・・・。おかげで目が覚めたわ」
落ちてるものを見る
「良い機会って事にして・・・、よし、帰ってきたら片付けよう・・・」
落ちてるボトルのみ拾う
バッグ内のポケットに収納する
浴室へ行く
シャワーを浴びる
「今日は入学式。ああー緊張するー行きたくないなーでも早くバレーボールやりたいなー・・・」
学校へ行く
「やっと終わったー。待ちに待ったバレー部にやっと入部できるー」
体育館に向かう
目の前には高身長の女子生徒
その女子生徒も体育館に向かっている
「あの人もバレー部かな?背高いなーあれだけ背が有れば何でもできていいなー自分だったら・・・」
身長測るように見る
その後ろ姿を見ながら歩いていると
「ねえねえ、もしかしてもしかしてバレー部入る?」
と後ろから声が聞こえてきた
「いや、自分に声かけてきたとは限らない。間違えて振り返って違う人に声かけていたのを私に声かけてきたと思い振り返って違ったら恥ずかしすぎる・・・昔手を私にふっているのかと思って手ふり返したら後ろの人に手をふっているだけだったという苦い思い出があるのだから今回もきっとそうだ聞こえてないふりしよう・・・」
窓の外の景色を見ながら何か考え事しているような感じを醸し出す
「おーい、聞こえてる?」
右側から覗き込むように
アイ「同じクラスのアイだよー!」
と満面の笑みで目をみて話してきた
「!」
とっさに視線をそらす
「あ・・・アイさん、ど、どうも・・・」
と視線そらしたままアイに会釈
アイ「もしかしてバレー部入る?」
真っ直ぐな視線を送る
「う、うん・・・。」
視線そらしたまま発言した
アイ「良かったー!一緒にいこ!!いやー、一人だと心細かったんだよねー!!」
アイへ少し目を目向けるとアイは体育館の方を見ながら満面の笑顔で嬉しそうにしている
これがアイとの出会いだった
体育館に向かう途中
アイ「ねーねーやりたいポジションある?私は見ての通り背が小さいからリベロだよー!でも鉄壁の守備職人ってかっちょいいよねー!!」
アイがそう言いながら素早く守備っぽい動きをしている
「アタッカー、オポジットやりたい!!いっぱい打ちたい!!私ならブロッカーが飛んだ後ろや二枚のブロッカー飛んで誰もいない真ん中のネットすれすれにフェイント落として点取りフェイント7割ぐらいにしてアイツ、フェイントしかしてこないぞと思わせてスパイク思いっきり打ちたい!それで点取れたら気持ちいいだろうなー!・・・って色々話したいなーでも変に思われるかもしれないし恥ずかしいなー・・・」
アイ「なーにぶつぶついってんのー?おもしろいねー!」
とアイがまたしても近くでのぞきこみながらしゃべりかける
アイがさらに顔みながら喋る
「あれ?目の下のクマ・・・」
アイの発言中にかぶせるように
「え?!あ、え、えっと、、、リ、リベロかっこいいですよねー!特にブロッカーと被らないところにポジショニングして難なくレシーブとかかっこいいです!」
とそのレシーブの動きを模倣しているかのような動きをしながら発言した
それを聞いたアイが笑顔で
アイ「お!分かってますねー!お主ツウですなぁ!」
間髪入れず
「派手な動きもかっこいいですけどその難なくAパスで返すとか最高ですよね!」
とお喋りしていると体育館に着いた
体育館に到着するとさっき前をあるいていた高身長の女子生徒がいた
アイがその女子生徒に近づくとその女子生徒が振り向く
少し距離があるが顔が見える
アイがその子にしゃべりかけている
そばに行く
よりその女子生徒の顔が良く見える
「大きな眼と顔のパーツ配置や形が左右均等で端正な整っている顔立ち・・・」
アイ「おーい、私の時はまったく顔合わせてくれなかったのに、なーに見とれてるの」
とアイが笑いながら喋る
「頭、顔と体のバランスも美しい。長い手足、非常にバランスの良いモデルのような理想的なプロポーション。驚異的なウィングスパン。近くにいると更に背が高く見える・・・」
つま先から頭の先まで見ようと見上げようとした時、首に僅かな痛みが出た