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第6章: 王国への到着

エルフの村を出て約一ヶ月が過ぎた。俺、タケルとリリィ、そしてアリスは旅を続け、数々の困難を乗り越えてきた。道中、様々な風景や人々に出会い、俺たちの絆はさらに深まっていった。


「もうすぐ王国に着くよ。」アリスが前方を指差した。遠くに壮大な城が見え、その周りには美しい庭園と堅固な城壁が広がっている。


「本当に大きいね…」リリィは目を輝かせながら言った。「こんなに立派な場所があるなんて、想像もしていなかった。」


「王国は多くの人々が集まる場所だから、こうした建物があるのは当然だ。」俺は頷きながら、心の中に期待と不安が入り混じっていた。


ついに城の門に到着すると、守衛が俺たちを見つめてきた。


アリスが前に出て、自信を持って答えた。「私は国王の娘、アリスです。国王の命令で、こちらに参りました。」


すると、守衛は一瞬驚いた様子を見せ、すぐに態度を改めた。「アリス様、どうぞ、お進みください。」


城内に足を踏み入れると、豪華な装飾と広々とした空間に圧倒された。大理石の床に、金色の装飾が施された柱が並んでいる。リリィは目を輝かせながら、周囲を見回していた。


「すごい…まるで夢の中にいるみたい。」リリィは感嘆の声を漏らした。


「この王国には多くの歴史があるんだ。いろんな物語が詰まっている。」俺は彼女に微笑んだ。


しばらく進むと、王の間に到着した。大きな扉が開かれると、堂々とした国王が待っていた。彼は威厳のある姿勢で、俺たちを見つめている。


「よく来た、タケル。」国王は低い声で言った。


次に、アリスに目を向けて言った。「アリス、よくぞ無事で戻った。」


俺は緊張しながらも、国王の前に立ち上がった。


国王は頷き、真剣な表情で俺を見つめた。「魔物の脅威は深刻だ。私たちの国も影響を受けている。君たちの協力が必要だ。」


その言葉に、俺は決意を新たにした。「必ずお手伝いします。」


アリスはその様子を見て微笑んだ。「私たちは共に戦います。どんな困難があっても、協力し合って乗り越えましょう。」


国王は深く頷いた。「それでは、タケルとリリィ、君たちには王宮に滞在してもらおう。ここで情報を集め、準備を整えるのが良いだろう。」


リリィは驚いた表情を浮かべた。「本当に王宮に滞在できるのですか?」


「もちろんだ。君たちの力が必要なのだから。」国王は優しく微笑んだ。


さらに、国王は続けた。「エルフの村の現状についても聞いている。復興の支援を行い、エルフの村との安全保障を結ぶつもりだ。これにより、互いに協力し合い、魔物の脅威に立ち向かうことができるだろう。」


その言葉に、俺たちは驚きと感謝の気持ちでいっぱいになった。


「ありがとうございます、国王様!」リリィは目を輝かせながら言った。


こうして、俺たちは王国に到着し、国王のはからいで王宮に滞在することになった。新たな冒険の幕が開け、魔物の脅威を取り除くために全力を尽くす決意を胸に抱いて。


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