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伝えたかった事は その五

作者: ミナミナ


辞表を出してからはすぐに仕事探しを

はじめた

バイトだったから長く務めるつもりは

なかった


辞めた次の日

直属の上司から何度も謝られた

みんなを守れなかった自分が悪いと

言われたけどそれは関係なく

正社員の会社に就きたいからと

急に辞めてすいませんと謝った

本当は一ヶ月前くらいには辞表を提出しなくちゃ大人として駄目なんだろうけどこの会社は無断ですぐに辞める人がとにかく多かった

申し訳なかった事をした


辞めるひと月前くらいに

女部長に呼ばれて少し高い場所から

荷物を下ろしてた

その時に踏み外してコンクリート床に落ちた

上手いこと腕から落ちたから大丈夫だったけど女部長は

大丈夫? あはははは

落ちた! あはは

と、爆笑していたのを見て

これがブラック企業だ!と

世の中で今ニュースで言ってるのが

この会社だと脳裏によぎった


この頃にはこの会社もそろそろ潮時

かなぁと考えてたから丁度よかった

次の仕事は気楽でいい運転の仕事

でも、人が足りないと言われて

すくに事務所で電話の対応

そして倉庫の仕分け

朝早くから遅くまで辛かった


あれからあの子に連絡はしてない

仕事探してるだろうし

しつこいと思われたくないから 


最後の連絡から2か月後くらいに

あの子からメールが来た


仕事決まった!

彼氏できた!

ご飯食べたい!


もうね

なんでいつもイキナリなの・・

悪意はないんだろうけど


まぁ、若いし可愛いから彼氏もすぐにできるだろう

でも、やっぱり少しだけショック


てか、彼氏いるのに独身のおっさんの家に来てもいいのか!?


とりあえず返信して何が食べたいか

聞くと


肉食べたい!


わかりやすい返事だった


あの子の新しい職場は夜中の2時まで営業してるお店だから心配なので迎えに行く

漫画や古着を売ってるお店


そして久しぶりにあの子に会った


車に乗り込むと


やっほー、ひさしぶりー

元気してた?

あたしに会えなくて

さみしかったやろ?

新しい今の職場大丈夫?


元気なテンションで

矢継ぎ早に話しかけてくる


こんな夜中まで仕事してるのに

元気やね

疲れてないのかい


だって、肉だよ にくー♪


どんだけ飢えてんだよ


だって、いつもキャベツとかもやしばっかりやもん

たまに豚コマ入れるくらい


聞きたくなかったけど質問した


彼氏と一緒に住んでいるんやろ?

そんなに節約せないかんの?


うん、でも同居人みたいな感じ

お金ないから無理やり転がり込んだ


後々分かって来たけど

告白されて気に入ったらすぐに同居してお金を節約してるらしい

恋愛感情はその次で好きって言う気持ちよりも先に生活の為の同居


だから、この後彼氏と喧嘩して別れるたびに引っ越しを何度も手伝った

ご飯をいろんな人と行くのは食費を浮かすための事だったらしい

食費が一番お金を削りやすから

一人で住んでる時は1日数百円で済ませてたと言ってた



家に到着


エッチ本とか隠した?


そんなのないし!

(いっぱいあるけど・・)


うちの職場にアダルトコーナーあるから仕事入ればいいやん!

募集してたよ


あれは買うものだから働く場所ではないです


やっぱり買ってるやん!

エロオヤジだー!


うるさいなー

肉食わさんぞ!


ごめーん

はやく作ってよ


肉料理とか煮物やサラダを出す

料理は昔からやってるから得意だった


肉キターやったー!

うまー!うまー!


すごい笑顔で食べてくれてる

やっぱり相手の幸せそうな笑顔が一番好きだ

こっちが元気になれる


その後デザートにショートケーキをいくつか出した


そっちも食べたい!

交換しよう!


口つけてるけど・・


いいよ、はい交換


女性慣れしてない男のドキドキが止まらない





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