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第10話 血濡れ

 何かが私の中から伝えてきた。それは声の様な、感覚の様な、存在の様なモノが私の中にある。それが何かは分からないが、それは私を拒絶した様な感じがした。私はもう一度、血へ意識を向ける。

『拒■』

やはり、私の中から何かが伝わってくる。しかし、同時に拒絶もされている。それでも意識を向けるが、次第に感じ取れなくなった。

「どうした?もう終わりか?」

 マスターが声を掛けてきた。私は腹部の傷が治った事を確認し、剣を握って構えた。だが、このままではただ一方的にやられ続けるしかない。どうにかしてでも、私の中の何かに受け入れられる必要がある。戦いながらも、消えた私の中の存在を探ろうとする。しかし、意識がそれるせいで、戦いに集中出来ない。その隙を突かれ、マスターから強烈な一撃を喰らい、私の身体はまた半分に斬られて吹き飛ぶ。

「グッ!?」

斬られた部位は何処かへと飛んでいき、私は地面を転がっていった。

「動きが鈍くなったな。限界でも近いのか?それとも、何か策でも見付けたか?」

マスターはそう言いながら近付いてくる。私は手をもう一度、血の中へと入れて探る。

『■■』

 またしても、私の中から伝わってきたが、拒絶されてしまった。それでもどうにかして、その存在に近付こうとするが、タイミング悪く傷が治り始め、激痛に意識が向いて消えてしまった。痛みがなくなった時には、私の斬られた部分がくっ付いている。

(どうすればいい……?)

思考を巡らせつつ、私は立ち上がって前を向く。マスターは徐々に走り出して、私との距離を詰める。私は手のひらをマスターへ向け、魔法を唱えた。

「【火よ。火球になりて飛び立て】『イグニート』!」

 火球はマスター目掛けて飛んでいく。そして、火球はマスターへと当たり、煙がマスターの身体を包む。しかし、安堵する間もなく、煙を払い除けてマスターが走ってきた。

「フンッ!」

その勢いのまま、剣を振り下ろしてきた。私は後ろへと飛んで避ける。振り下ろした剣は地面へとぶつかり、地面に衝撃を放ち地面を抉った。土が私へと飛んできたが、腕でそれを防いでもう一度魔法を唱えて放った。

「【火よ。火球になりて飛び立て】『イグニート』!」

再び火球が、マスター目掛けて飛んでいった。しかし、

「無駄だ!」

そうマスターは叫び、剣で火球を斬り裂く。そして、その勢いを殺すことなく、私との距離を詰めて連撃を繰り出した。私はそれを剣で防ごうとするが、一撃一撃が強烈な力で防ぎきれず、やがて剣の刀身が折れた。

「しまっ――」

「『戦技:空刃無塵(クウハムジン)』!」

 次の瞬間、目にも止まらぬ斬撃が襲い、私はまた身体をバラバラに斬られた。耐え難い激痛が私を襲う。動かせない視界の中に、折られた剣が見える。なんとか足掻いてきたが、もう戦う手段がなくなってしまった。……私はそっと目を閉じた。


 暗い中、激痛だけしか感じない。その痛みで、自分の身体がどうなっているのか、そして、どう治っていくのか不思議と分かってしまう。徐々に身体が治っていくのを感じているその時、私の中の存在も感じ取れた気がした。私は最後の賭けと思い、もう一度その存在に意識を向ける。

『■否』

 しかし、またしても拒絶されてしまった。それでも諦めず、私はもっと奥深くへ意識を向ける。すると、不思議な事に気が付いた。私の中の存在と同じモノが、私の中以外から幾つも感じる。

(そういえば、この存在から初めて感じた時、遠い場所からも感じ取れていた。)

ならばと思い、遠くの場所に感じる存在へ意識を向ける。

 それはここよりももっと上。でも、ダンジョンの外まではいかない気がする。手探りをするように、意識をその場所へと向ける。そして分かった。

(あの広間だ。)

それも、あの広い空間の中で、一ヶ所にまとまって溜まっている。それはあの時、ゴブリンから胸に剣を刺されて流れた血溜まりだ。そこから、私の中の存在と同じモノを感じる。私は更に感じ取れる、別の場所へ意識を向き変える。

 広間から下の方向。そこにさっきよりも小さいが、点々と感じ取れる場所を見付けた。そこは、魔物達が何体も居て、戦ったあの場所だ。あそこで傷付きながら戦っていた。その時に流れた血を感じているのだろう。私は更に別の場所へ意識を向ける。

 その場所は私がいる場所から近く、感じ取れる最後の場所。まさにこの部屋の中だ。私は一つ気が付いた事がある。それは、私の身体が斬り離された時、流れた血は治るのと一緒に元に戻っていった。しかし、斬られて傷を負った時に流れた血は、その場に流れ落ちて残ったままだ。それが何を意味しているかは分からないが、その血から同じ様に存在を感じる……というより、『繋がっている』様な気がする。私はその繋がりを辿る様に、私の中の存在へ意識を向けた。

『拒否』

意識を向けた瞬間に拒絶された。しかし、何度も試した時よりも、より明確に感じ取れた。私はそのまま繋がりを辿り、徐々に中の存在へと意識を近付ける。

 そして遂に、私の中の存在を見付けられた。それは血のように赤い液体で、宙に浮かんでその場で流れている。更に近付いてみると、それから波のような拒絶を強く感じる。この場から飛ばされそうな衝撃も感じる。それでも近付くと、次第にその波が消えていき、拒絶されている感覚もなくなる。近付き続けていくと、手が届くまで近付けた。

(何だろう……。この異様さもありながら、とても近しい存在に感じるのは……。)

 私はその存在に手を伸ばした。指先に触れたその時、その存在が手を包み込んだ。暖かさも冷たさも感じない。ただ、触れている事は分かる。するとその時、手を包んでいた存在が、手の中へと吸い込まれていった。そして、手から身体の隅々まで巡り広がり、やがて感じ取れていた存在が消えていった。それと同時に、私の意識は元の場所へと戻った。


『承認』


 私の中からそれが伝わった途端、身体の中に異様さを感じた。まるで身体の中に、何かが蠢いている様な感じがする。その異様さに意識すると、身体に流れている血が、私の身体をどの様に巡っているのかを感じる。そしてそれと同時に、私の身体から出た遠くにある血までも、身体の一部の様に感じ取れる。

 私は起き上がり目を開いた。身体は既に元の状態に治っている。しかし、私の身体を斬り離された時に流れていた血は、私が座っているこの周りに残っていた。目の前を見ると、マスターが攻撃を仕掛けようと走ってきた。その時、私の周りの血との繋がりを明確に感じ取れた。私は地面の血を見た。そして、身体の一部を動かすように意識を送ると、血が少し蠢いて動いた。

(やれる――!)

 私は攻撃を防ごうと手を上に払った時、足元に落ちている血が動いて姿を変えた。血が私の前にそそり立ち、私の前を包む様に血の壁となった。マスターの剣は血の壁に当たり、攻撃を防ぐことが出来た。

「何!?」

マスターは驚きの表情をしていた。私はすかさず手を前へ伸ばした。地面に残っている血で槍が作り出され、マスターに目掛けて槍を突き伸びた。血の槍はマスターの腹部を掠めただけだが、ようやく一撃を喰らわせる事が出来た。マスターは後ろへ飛んで距離を離し、血の壁と槍は元の血の状態に戻って地面に落ちた。私は落ちた血の中に両手を入れた。すると、散らばった血が両手へと集まり、手を伝って私の中へと戻っていく。更に私は、遠くにある血へと意識を送る。血は私の方に向けて動き始めるが流石に遠く、時間が掛かりそうだ。

 地面に残っている血が全て私の中へと戻り、私は立ち上がった。マスターの方を向くと、自分に付けられた傷を触り、手に付いた血を見ていた。そして、私の方へと向き直す。

「ふむ……。どうやら、使える様になったみたいだな。」

そう言って、手に付いた血を払った。

「これで貴方に勝てるかもしれない。」

私は折れた剣を構えた。

「ならば勝ってみせろ。そうじゃなければ楽しめん。」

マスターはそう言って、剣を上に持ってきた。

(何か来る!)

「『戦技:天破斬(テンハザン)』」

 剣を一気に振り下ろすと、巨大な斬撃が地面を抉りながら飛んできた。私は透かさず斬撃を避け、私の中の血を使おうとした。しかし、血は私の身体の中で蠢いているだけで、壁や槍が作れない。私の中に意識を送り、手のひらに血を集めようとするが、手のひらの内側で蠢いているだけで何も起きない。

(もしかして、外に出ていないと使えないの?)

更に意識を送るが、手のひらの内側の血の流れが激しくなった。それを見ていると、これ以上はやらない方がいい、とそう思った。

 そうこうしていると、マスターが一気に近付いてきた。私はそのまま立ち向かった。マスターは私の近くまで来ると剣を振り被った。

「『戦技:連牙斬(レンガザン)』!」

繰り出された連撃が私を襲う。私はなるべく避ける事に専念しつつ、自分の身体を傷つけさせた。しかし思う様に上手くいかず、脇腹を斬られ、左腕は斬り飛ばされた。

「クッ――!」

「どうした!さっきの意気込みは何処にいった!」

私は流れた血に意識を送る。そして、流れた血から幾つもの血の槍をマスター目掛けて飛ばす。マスターはそれらを剣で捌き、後ろへと下がっていった。

(流石にこの力が使える様になっても、勝てる訳じゃない。)

 足元に流れている血を見てみると、ふと昔の事を思い出した。『剣術も魔法も使い方次第で変わる。』村で鍛えられてた時に、私はそう教わった。どこまでこの力がやれるか分からないが、やれるとこまでやるしかない。

 私は折れた剣を、地面に流れ落ちている血に突き刺した。そして意識を送る。

(剣の刀身に血を纏わせて、折れた剣先を作る。)

そう意識を送ると、血が折れた剣先から柄の部分まで纏わり付く。そして、地面から引き抜くと、折れた剣先に少し形が歪だが血の剣が作られていた。その直後に左腕に激痛が走る。左腕の方を向くと、血の糸が斬り飛ばされた腕と繋がり合い、元に戻ろうと手繰り寄せている。強い激痛が襲うも、やがて元の状態に治っていく。脇腹もいつの間にか治っていた。

(まだやれる!)

 私は左手にベッタリと血を付け、前へ向き直す。目の前には幾つもの血の槍がそびえ立ち、その奥にマスターが立っている。私はマスター目掛けて前へと走り出した。マスターは迎え撃とうと剣を構えた。私は目の前にそびえている幾つもの血の槍を、元の状態に戻してもう一度、今度は一本の大きな槍を私の前に作り出し、マスターへ速く突き飛ばした。

<キィィィィンッ!>

 剣と槍が擦れる音が響く。マスターは剣で槍を防ぎ、槍は左へと逸れていく。私は目の前の血の槍の上を走る。そして、近付いてマスターへ剣を振りかぶって飛び掛かる。

「ハアァァ!」

しかし、マスターは直ぐ様、左手で剣を持つ右腕を掴んだ。握られるのと同時に、右腕から<ボキッ!ボキッ!>と骨が折れる音が響く。

「アアアアッ!」

私は痛みに堪らず叫ぶ。

「予想以上に厄介な力だな。だが、少しずつ分かってきた。その力は血が外になければ使えない。そして、使える力はその量に依存する。つまり、出血さえ起こさなければ、お前はその力を存分に使えない!」

マスターはそう言って、更に左手に力を入れてきた。治りかけている腕の骨が更に折れていき、私はまた叫んでしまう。マスターの言う通り、私の力は血が出てなければ使えない。ただ、私も分かった事があるなら、血が少しだけでもそこにあれば、その分だけ使える。私は左手を握り締めた。

「吸血鬼どもとは少し、力の使い方が違うようだな。ともあれ、後はお前を殺す方法でも考えるとしよう。」

 マスターがそう言い終わった瞬間、私は左手を、右腕を握っているマスターの左手へ持っていく。マスターはそれに気付いたが既に遅く、左手に付けた血をナイフの刀身へと形を変え、マスターの左手へと突き刺した。マスターの硬そうな皮膚を容易く刺せ、その傷口から血が流れ落ちていった。そのままもう一度突き刺そうと抜くと、突然身体が上へと浮かび上がった。しかし次の瞬間、地面目掛けて身体を叩き付けられた。

「――ッ!」

 激しい衝撃と激痛が身体を巡る。視界は暗く、身体を動かす事も息もする事も出来ない。身体の上から衝撃で飛んだであろう石が降り、身体の下に血が広がるのを感じる。右腕を離された瞬間に自分の身を守ろうと、マスターが居ると思う方向に目掛けて、血の槍を幾つか飛ばした。すると、少し奥の方から着地した音が聞こえた。

(避けられたか……?)

身体が徐々に治り始め、身体を起こす。すると突然、流れた血を取り込んだのと同時に、身体の中に異物が入り込んだのを感じた。次の瞬間、頭の中に激痛が走り、見覚えのない記憶と私とは別の感情が頭に流れる。頭の中がとても痛いが、何処かでこの感覚を受けた覚えがある。

 記憶には戦場で一人、人を斬り、戦いを喜んでいる記憶。向かってくる人々を、自らの力と技術で、全力を掛けて迎え撃っている。その手には、ここに来るまで見たことがない剣を持っている。そう、今まさに目の前のマスターが持っている剣だ。大きさは明らかに違うが、その異様さや剣の装飾は一致している。戦場を駆け巡り、やがて勝利を納め、味方から称賛されているが、まだ不満そうな感情が伝わる。更なる戦いを求め、新たな戦場を駆け巡り、自らの力と技術を高め、人々を殺していく。それを繰り返していく内に記憶はうっすらし始め、やがて見えなくなった。

 記憶が流れ終わった後にハッキリ分かった。今の記憶はマスターの昔の記憶なのだと。治る時に感じた異物は私の血ではなく、マスターの傷口から流れ落ちた血が私の血と混ざり合い、私の中に入ったせいだ。そして、その見た記憶はまるで、自分が実際に経験した事がある様な感じがし、『それをやることが出来る』、と私はそう不思議と確信した。

(やってみるしかない。)

目を開けて立ち上がった。少しずつだが、この力も分かってきた。血の槍を元に戻し、私の足元に集める。折れた剣に更に血を纏わせ、より強固に少し長く鋭い血の剣にした。そして、遠くに落ちている血が、近くに感じ取れる。……これは好機かもしれない。

 私は両手で剣を持ち、剣先を右側の後ろ下へ向ける。そして、マスターの方へと走り出す。それと同時に、集めた血から幾つもの槍を飛ばす。

「さぁ!来い!」

マスターは叫びながら、血の槍を避けて剣で捌き、私の方へと近付いてくる。

(このチャンスは一度きり。これを外したら、次はないかもしれない!)

私の手は自然と力が入る。前へ走っているが、不思議とゆっくり歩いている様に感じる。マスターが大きく剣を振り被る。

(今だ!)

「『戦技:砕牙(サイガ)』」

「来い!!」

 マスターが剣を振り下ろす。その瞬間、マスターの死角から細い血の槍が飛び出し、振り下ろしている剣を防いだ。

「何!?」

マスターがその槍の出てきた先を見る。その血は、この部屋の扉の隙間から入り込み、そこに溜まった血を槍に変えて伸ばし防いだ。とはいえ血が十分になく、細い槍は今の一撃でヒビが入っており、今にも折れてしまいそうだ。私はそのまま剣の間合いまで入る。あの記憶通りにやれるのであれば、私にも出来る。私は剣先を、地面にギリギリ当たらない場所まで持ってくる。そして、

「『戦技:弧月一刃(コゲツイチジン)』!!」

 剣を下から上へ斬り上げた。その一撃はマスターの胴を斬り裂き、胴から流れ出た返り血が私の身体を赤く染めた。

「馬鹿な!?」

マスターは私の方へ視線を戻し、防がれていた剣に力を込めた。防いでいた血の槍は折れ、勢いが衰えた剣撃が私の身体を斬り裂く。倒れそうになるもなんとか踏ん張り、剣を持ち直す。

「まだだ!『戦技:連牙斬(レンガザン)』」

剣を素早く三回振る。一撃目は当たるも、二撃、三撃目は防がれる。そして、三撃目が防がれた瞬間、剣を上へ弾かれて胴がガラ空きになった。

(まずい!)

「『戦技:空刃無塵(クウハムジン)』」

目にも止まらない斬撃が襲う直前、血の壁を作り出して防いだ。その隙に体勢を立て直し、剣を持つ右手に力を込めた。攻撃が終わった瞬間に血の壁を元に戻し、勢いを付けて一歩を踏み込み、それと同時に剣を突き出した。

「『戦技:剛波絶衝閃(ゴウハゼッショウセン)』!!」

 剣が前へ衝撃を放ちながら突いた。マスターは透かさず剣で防ぐも、私の勢いを止まる事なく、前へ前へと突き進む。

「ハアアアアァ!!」

「グッ――ッ!」

マスターは徐々に押されていく。しかし、マスターが足を一歩後ろに踏み込むと、私の勢いがなくなり始めた。私は更に力を入れるも、やがて私の勢いが止まってしまった。

「フッ、フハハハハ!良いぞ、実に良い。これを求めていた!この命を掛ける戦いを!!」

マスターが前へ一歩を踏み込み、私の身体は押される。体勢を崩したら一瞬で終わる。しかし、この瞬間にしかチャンスはない。ここで勝たなくてはならない。

「これでも喰らえ!」

 私の後ろから血の巨大な塊が現れ、マスターの顔面へと飛んでいきぶつかった。マスターはふらついたが、直ぐに体勢を立て直そうとする。私は更に追い打ちを掛ける様に、何個もの塊を飛ばしていく。塊はマスターの身体へ次々とぶつかり、後ろへと体勢を崩した。

(ここだ!)

剣をもう一度構える。後ろへ下がったマスターに目掛けて、大きく強く、一歩を踏み込んだ。そして、

「『戦技:剛波絶衝閃(ゴウハゼッショウセン)』!!」

 剣はマスターの胴へと刺さる。そのまま押し込もうとするが、マスターは片手で私の剣を掴み、それ以上刺さらない様に押さえた。しかし、私の勢いは止める事が出来ず、私は前へ前へ雄叫びを上げて押し込んでいく。そして、最後に強く踏み込み、血の塊も更に押し込んでマスターを奥へ吹き飛ばした。吹き飛ばした衝撃で血の剣が折れるも、マスターの身体は壁まで飛び、激突してそのまま倒れた。

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