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【400字詰め小説】送ってやる言葉

学生生活で現在「ぼっち」の方に贈ります。

 

 「卒業生、起立」




 〝グスッ・・・ズズッ〟




 柔らかな春の日差しに包まれた卒業式の日。


 在校生の席で私は、目を真っ赤に腫らし、鼻水が出るのを必死に抑えています。

 皆さんは、私が卒業生の誰かと別れるのを、涙を流して悲しんでいる――と思っていることでしょう。


 ――でも違います! 




 これは花粉症です。




 今日は天気が良く、絶好の花粉日和です。くしゃみはそれ程ではありませんが、鼻水が止まらないのと、目が痒くて擦っているため涙目になっています。


 ――ぶっちゃけ卒業生の中に親しい人などいません。


 基本的に貴方たちとは、卒業したら『赤の他人』です。

 将来的に私の進学や就職先で、万が一再会してもそれは『新しい出会い』です。

 間違っても「何だ後輩じゃん」とか言って先輩面しないでください、迷惑です。


 たまたま同じ地域だからここにいます。

 この卒業式は、先生の指示で()()()()ここにいます。



 さようなら、()()()()()()()()()――




 これが私の「送辞(ホンネ)」です。


最後までお読みいただきありがとうございました。


今回は「卒業式」をテーマにしたので先輩・・・という形でしたが、同級生も基本的に同じ考えです。

あなたはその学校に、たまたま同じ地域に住んでいるという理由で集められただけです。友達が1人もいなくたって何にも恥ずかしいこともないし、困ることもありません。もともと価値観が違う人たちの集まりです。


私は高校を卒業してから30年以上たちますが、当時の同級生とは全く連絡を取っていません。同窓会も誘われていませんし、そもそも興味がありません。

それより今現在、自分に関係がある友人を大事にしています。


最後に今、「友達ができない」「将来も友達ができるか不安だ」という方がいたらアラフィフのオッサンからちょっとしたアドバイスを贈ります。


友達というのは「虫」と一緒です。

こちらから捕まえようとすると逃げていきます。

でも、自分自身が光り輝けば、向こうから自然と寄ってきます。


友達探す前に、「自分磨き」をして輝いてみてください。


以上、私からの「送辞」でした(笑)。




P.S 現在友達いっぱいるよ~というリア充の方は無視して結構ですよ!


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