インフルエンサーになろう by鈴木
「なぁ!聖也たち、 ユーチューバーにならないか」
「何だ、鈴木。 藪から棒に?」
登校した聖也たち3人にクラス委員長の鈴木がいきなり 言い出した。
「YouTube やれば絶対に成功するって!」
聖也が答える暇もなく 近くにいたクラスメイトが答えた。
「YouTube って100万回見てもらって、やっと10万になるんだろ?」
「チャンネル登録や いいね評価してもらうだけで違ってくるはずだよ」
「週に1,2回とか 定期的にやらなきゃいけないし 企画も考えなきゃだし1本の編集に何時間もかかるんだろ?」←詳しいな
「今の流行りはショートだ。 tiktok やろうよ! バズろうぜ」
「それはほとんど一発芸と変わんないんじゃないか?」
更に近くで混ぜっ返す。
「Instagramでフォロワー増やして インスタグラマーになろうよ」
「その写真 プロのカメラマンが撮ってるから」
「Twitter の拡散力を侮ったらついかん」
「Facebook で ファンクラブ 作って盛り上がろうぜ」
みな好き勝手に話し、もはや 本人たちは彼の蚊帳の外である。
まだまだ青少年たちは SNSを職業にする事に憧れを持っているのだ。
鈴木が言った。
「全部やろうよ!!」
「「「「「全部〜っ?!」」」」」
「写真を撮るのが好きなやつもいれば 企画を作るのが得意なやつもいる。 みんなそれぞれ特技がある。みんなで全部やろうよ!」
たまらず聖也はは言った。
「僕たちだってまだ海のものとも山の者ともわからない。 売れるかどうかだってわからないんだよ?」
真剣な顔で 鈴木が言う。
「学生の間は趣味の延長としてやればいい。 それで ノウハウを学んで、もし社会人になる時にこれで食べていけそうだったら会社にしちゃえばいいじゃないか!」
「「「「「会社〜?!」」」」」
「聖夜達3人だけじゃなくて どんどん新しい人を発掘していくんだ。YouTube を作りたい バズりたいっていう人がいたって、たった一人じゃ何もできないだろ? そういう人たちをサポートして売り出す新しい形の芸能プロダクションみたいなものだよ」
鈴木の 熱い言葉に 皆 しばし 無言 だった。 そして ぽつりぽつりと語り出す。
「俺やってみたい」
「僕も何ができるかわからないけどやりたい」
「俺は写真撮るのが好きなんだ。それじゃあ 食べていけないのはわかってたけど、こんな道もあるんだな。写真は俺が撮りたい」
「たった一人のスターを支える会社を作っても人気がなくなったら人が見なくなったらその会社を潰れてしまう。 だから SNS を目指す人たちを全面的にサポートするシステムを作りたいんだ」
「「「「「すげー!!」」」」」
周りから自然に拍手が湧き出した。
「僕たちも協力しよ」
「もちろんだよ」
「いっちょやったるか」
鈴木の一言が 鈴木の情熱が新しい流れを生み出し一つの社会現象として広がっていくことを この時誰も想像だにしなかった。
私はいつも YouTube を見ていますし、苦労して記載を揃えて頑張っても 芽が出ない 友達もいました。
私はTwitter Instagram Facebook はやっています。
Instagram では 収益につなげる人はもちろんプロのカメラマンに写真を撮ってもらっていますし、いかにフォロワーを獲得するか の戦略もあると思います。
たった一人のスターを支えとする会社ではなく多くのサポートをして横に繋がっていく 形があればいいという思って これを書きました。