表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/14

8月5日 月曜日 PM4時

 ちょうど夕方のラッシュアワーの直前で、電車はガラガラだった。

 ラティは車窓から、眩しそうに町並みを見ていた。フワフワと長くて黒い髪の毛が揺れて、隣に座る俺の顔をくすぐる。


 駅から少し歩いて、モールの中に入ると、心地良い冷気が身体を包み、Tシャツの汗が急速に乾いていく。

 中はかなり賑わっていた。夏休みだからだろう、家族連れや、中高生らしき若者がたくさんいた。

 ラティは、目立っていた。男どもだけで無く、若い女の子からも、美に対する憧れのような視線が注がれている。

 黒髪に、独特のデザインの黒い服、ハーフのような顔立ちの彼女は、神様と言うより、妖術使いのような雰囲気を漂わせていた。

 やっぱり服を買うのは、正解だ。今の格好では目立ちすぎてしまう。

 普段注目されることなど、まったく無い平凡な男である俺も、隣に居るせいで、視線を感じた。

 ゴクリ、と、緊張して、わけもなく唾を飲み込む。

 だが、ラティは、周囲の視線など、まったく気にせず、モール内のショップを何店かまわり、服を3着選んだ。

 俺はそれをレジに持って行き、会計した。合計で3万円くらいだった。

 女の服の基準がよくわからない。高いのか?

 ついでに自分の服も、『ユニクロ』で何着か買った。俺のはユニクロで十分だ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ