コンビニ
深夜のコンビニ、そこには俺以外に人はいない。
外ではなんか紫色の電気のヤツに蛾とかが群がり、バチバチと音を立てては、その命と体を落とし、床に叩き付けている。
そして、その死体を朝には鳥がついばみ、高い空へと魂ごとはこんでいく。その後それを消化して排泄し、その排泄物が朝仕事に急いで行っているリーマンの車のフロントガラスへと直撃し、その予想外の音にリーマンはちょうどだけビックリしたあと、その排泄物を目視して、それが鳥のソレだと気づくと、朝から会社行くのすらめんどくさいのに、クソがっ!と思って舌打ちをし、ワイパーを起動する。
すると、ワイパーのせいで乾いていない鳥のソレは広がってのびてしまう。そして、リーマンは今一度言うのだ。
「クソがっ!」
と、それから会社で仕事を精一杯こなし、疲れた体で車を運転し、途中のスタンドで洗車を済ませる。そして、車を吹き上げたあとに、タバコに火をつけて一服し、また車に乗り込むと走り出す。
そして――――
コンビニの駐車場にやってきて、車を止め、店内へと入ってくる。
そこは深夜のコンビニ、そこには俺以外に人はいない。