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ズン!タッター♪ ズン!タッター♪

作中のゲームを懐かしく思い、検索してみたら何故かプレステ4で売っていた。

しかも、しばらくゲームから離れていたら、コンシュマーで最新作が去年の内に発売されていた。

作者は最新作が2010年に稼働していた事さえ知らなかった。

 俺が一人で地下71階層に挑んだ時には、公務員探索者達によってもたらせられた情報が、組合のホームページで公開されていた為、初めてこのエリアに来た時には、既に心とチートアイテムであるマナポーションレベル5を準備していたのだが、情報で知るのと実際に体験するのでは、このエリアは明らかに違っていた。

 まず初め普通に出てくるのが小型の魚で、こいつらが水中を泳ぐかのように空中を飛んでいる。

 テレビやネイチャー専門番組や映画などで、海底から水面に向けて上へ撮影された映像で見ると、画面に写る魚が空を飛ぶように目に映るときがあるが、スキューバダイビングで撮影しているカメラマンが、水の抵抗を受けて地上と比べて遅い動作で動いるのに、周りの生物たちはごく普通に早く動いて見える感じがある。

 当時レベル100を超えていた俺の目には、そこまでの差は感じなかったが、それでもこれまでとは違い、現れる魔物の殆どが空中を自在に飛んでいる為、武器による攻撃よりも範囲魔法による攻撃の方が、効率良く進むのは当然の流れだったと思う。


 探索者のパーティーが地下71階層を攻略を初めてした時、彼らのレベルは当時の俺より低いレベル60代後半からレベル70代前半だったと聞く、彼らは基本的に範囲魔法でまとめて攻撃、接近してくる敵なは直接攻撃して魔法使いを守る、オーソドックスな戦略で攻略をしてきた。

 この戦略では魔法使いの魔力の維持が攻略のかなめとなった為、他のパーティーが地下61階層から70階層での魔物の討伐で、マナポーションレベル1のドロップさせて攻略チームに渡して、魔力を補ってきた。

 彼らの情報を元に俺は一旦、地下1階から再度攻略をやり直して、地下61階から70階層までで裏技を使ってまで、チートアイテムであるマナポーションレベル5をつくる必要性を感じとったのである。


 地下71階層のドロップアイテムは鉱物資源とポーション類、そして日本人が大好きな魚そのものであった。

 魔物とは違い、我々が知っている魚と全く同じ姿をしていて、食べて見るとカツオならカツオ、マグロならマグロとはっきりと分かるのに、どちらが美味しいかと聞かれれば、間違いなくドロップアイテムの方を100人中100人が答えるだろう。

 味の表現に関してはプロに任せておいて、肉類と同じく滋養強壮疲労回復に優れていて、アンチエイジングの効能にも太鼓判を押された、海洋生物たちのドロップアイテムは、肉類よりも単価の高い価格で取引されていた。

 その理由は肉類よりも明らかに低いドロップ率の低さと、肉類が取れるエリアより厄介な魔物からとるしかないからである。


 年末の忙しい中で年末・年明け分の食材確保のために、日本のトップレベルの探索者達に組合から指名依頼をしてまで、主にマグロ・タコ・カニのドロップアイテム確保が依頼の目的ではあったが、その理由が俺から見ると馬鹿馬鹿しく感じられた。

 端的に言えば政財界の人達が食べたいが、圧倒的に数が確保できないのが主な原因で、彼らに優先的に提供する為だけに、日本でも数少ないエリア経験者を使ってドロップアイテムの確保に動いたのである。

 余談だが市場に出さずに選ばれた人達だけに、優先的に回したことが翌年にマスコミにばれたため、市場価格の平等性に欠けると非難を受けて、組合は初めて釈明に追われる羽目になる。


 「フレアバースト!」


 「サンダーバースト!」


 「フリーズバースト!」


 高田さん、加藤さん、志田さんの三人によるレベル5の魔法によって駆逐されていく魔物は、瞬く間にその場から消えていった。

 うち漏らし手7接近した魔物は、身体強化魔法でパワーアップした長田さんと中川さんの二人が、一撃で仕留めていった。


 「マナポーション3、マナポーションレベル3、マナポーションレベル3、マナポーションレベル3、マナポーションレベル3、マナポーションレベル5っと。」


 俺は5人の魔力を補充しつつ、自分の魔力を余裕を持たせて補充していった。

 彼らの最大魔法で消費する使用量よりも、俺のマナポーションレベル3で回復する量の方が多い為、俺は彼ら自身の頼みもあって、彼らのレベルアップの協力を行う事にした。

 彼らが言うには、俺がいるといないでは効率が違う事もあるが、何よりもどんなに魔力を使っても魔力が、途切れないという安心感が違い、冷静に敵の動きや戦況に対して、余裕をもって対処できるとの事だった。


 地下に深く進むにしたがって、敵の個々の強さも上がるが、フロアボスの強さもそうだが、ボスの種類の豊富さもバリエーションに富んでいた。

 イワシの超大群、シーラカンス、イソギンチャク、ヒトデ、イカ、ウミガメ、タツノオトシゴ、巨大ピラニアと小ピラニアと順調に攻略していった。

 地下79階層のボスは、自由自在な動きと、墨による範囲攻撃と保護色による幻惑と、複数の職種による連続攻撃、鑑定するとグランドオクトパスと呼ばれる全長30メートルの大ダコであった。


 俺が初めてこの海洋生物エリアに攻略した時、俺が若い頃に、はまったアーケードゲームを思い出していた。

 そのゲームは横スクロールのシューティングゲームで、出てくる敵が海洋生物をかたどった宇宙戦艦で、ゲームの筐体が独特な形で大きく、3画面を繋ぎ合わせて迫力があり、座っているシートはウーハーの効いたボディソニックの重低音で体に響き、筐体のコントローラーには二人分のイヤホンジャックがあった。

 当時発売されていたCDもゲームミュージックでは良く売れ、2作目は何かの賞を貰ったと記憶している。


 地下80階層のボスの事はホームページで予め分かっていたが、一人で攻略した時は『試練を与えし者』は知らなかった為、苦戦を余儀なくされたが、今回は複数人数でのくりゃくの為、敵は変化する事はないだろう。

 地下80階層のボスは、グランドオクトパスより大きい60メートルの巨体を持ち、おそらくダンジョンで最も大きい体と多彩な攻撃を持ち、俺が単独で攻略した時は最も時間を要したボスであった。


 地下ボス部屋の巨大空間の中空には、巨大なクジラの姿が目に写っていた。


 初めてコイツと遭遇した時、俺の頭の中では第一作目のCDのシーンBOSS7のテーマが流れ始めていた。


3日間パソコンを使用しない日々を過ごしました。

あらためて、なろう常連の先輩方は忙しい中、頑張っているんですね。

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