この国の官僚は、基本的に優秀だが、ヘマをする時もあるが、やる時はやる。
この物語はフィクションです。架空の物語です。
作中には実在する地名、団体名が登場しますが、実在する敬称、名称とは、全て無関係です。
東京都内に2か所あるダンジョンで、日本の政府機関が把握している、世界的に見ても、小さい部類に属するダンジョンがある。その為、最も早く攻略が、進んでいるのが、「八王子ダンジョン」
外部構造は、1辺20メートル弱の立方体の岩部構造、入口の大きさは、高さ10メートル横幅10メートル、地上部分の内部空間は、1辺250メートルの面積、高さは、約50メートルと、明らかに地球の常識では、他のダンジョン同様おかしなことになっている。地下に通じる階段をおりると、そこには、1辺3キロメートルの正方形の迷宮構造体になっている。
攻略開始から、わずか1か月で、自衛隊・警察・消防・民間人で編成されたチームによる、攻略は世界最速の35階に達していた。
同じ首都圏に存在し、東京から約100キロ以上離れた、我が県の南西部に存在し、県中央にある県庁所在地から、高速道を使って1時間、隣の県の県庁所在地から、同じく1時間半に位置し、市の面積の7割が、市北部にある山間部、人口のほとんどが、市の中心から南側にある、市街地を南北を分断している、一級河川の南側という特徴を持ち、観光名所といえば、それなりに大きい『岩船ダム』の湖と、標高300メートルの高さを持ち、100メートル級の複数の山々の間から、かろうじて見える市街地と一級河川が自慢の『大平山』、そして大平山から見て西側5キロメートルに位置し、市内にありながら、市街地より隣の県の隣接市のほうが、アクセスが良いと自慢の『足利温泉』、人口は8万人、どこにでもある地方都市、これが俺が生まれ育った町『葛生市』。
そんな葛生市は、現在ダンジョンで盛り上がっている、市街地から大平山に向かった、大平山の麓の登り口にある、山間部の集落の畑に突然、今、話題のダンジョンが、出現したのである。しかも土地所有者の、一人暮らしのおばあちゃん、川田雅子さん(78歳)は、早朝3時に自宅から目と鼻の先にある畑に、ダンジョンが、現れた瞬間を見た唯一の目撃者で、その直後、警察に日本で通報した第一発報者だった。その為、東京に現れた、ダンジョンに匹敵するマスコミが、当時、葛生市にやってきたのである。
当時、ダンジョンに最も近くにあり、市街地郊外の北端に位置し、高速道路のインターチェンジから降りて、2車線の国道バイバスと環状道路の交差点の北西の角、さらに市街地から大平山ダンジョンに、向かうのに、必ずその前を通る兄が所有するコンビニは、オープンセールを上回る売り上げだったそうだ。
『大平山ダンジョン』外部構造は、1辺50メートルの立方体、入り口の大きさは、高さ10メール幅20メートル程の長方形、内部空間は、床面1辺500メートルの正方形・高さは八王子ダンジョンと同じく約50メートル、地下迷宮は、1辺5キロメートルの正方形の迷宮で、日本に現れたダンジョンの、平均的な大きさだそうだ。参考までに日本最大の大きさのダンジョンは、北海道の1辺8キロメートルの『大雪山ダンジョン』と、中部地方の『富士山・北ダンジョン』・『富士山・南ダンジョン』、九州地方の『阿蘇山ダンジョン』である。
但し五大大陸の平均は、1辺20キロメートルと大きく、某人民国に出現した世界最大のダンジョンは、1辺60キロメートルと大きく、某国政府の党首が代表演説で、国民はネットで自慢をして、世界中のマスコミ・世論から引かれたと、聞いて「さすが、某国」と感心した。
世界中から鉱物資源を、輸入に頼っていた日本だが、「ダンジョンから、鉱物資源を確保するしかない。」
その為のインフラ・システム作り・さらに迷宮探索者の刑事・民事法の制定・整備、税制整備、優遇措置、罰則措置と多岐にわたる、世紀の国家プロジェクトを成功させるべく、官僚は一丸となって、議員は馬鹿が現われて、国民から非難の猛嵐を受けたり、色々と不備・問題を含みつつも、ダンジョンが現われて、2か月、世界初の公的機関による、迷宮探索者支援機関を、発足するのであった。
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作中の葛生市は、存在しないけど、モデルとなった、実在する市は、わかる人には、わかるよね。
実際の地図を見て、ノートに架空の地図を、基にこの物語を書いてみた。
作者は、実際に高速道路を(主に山中)車で、通り過ぎた事はあるけど、よく知らないんですよね。
実際には、いろいろ有名な観光スポットが、ある某市ですが。