良心的な アイテボックスのお値段
どうやら世界で唯一のアイテムボックスの職人になってしまった俺だが、幸いなことにアイテム魔法の使い手がレベル4が3人いるこ事だったので、金や銀を無属性魔素を付与させてエルドラとミスリルへ進化させる方法を教えたのだが、後日の話だと、どうやら熟練度か本人のレベル不足なのか、エルドラとミスリルへの進化は無理だったそうだ。
彼らに関しては組合の方が面倒を見るそうなので、俺がかかわる事はなさそうである。
フェニックスとミスリルドラゴンの事だが、俺がCCDカメラを兜や鎧に搭載して、単独で討伐して録画がを見てもらった。
やはり彼らが戦った魔物とは違い、その強さとドロップアイテムの豊富さと量に驚いていた。
更に朝倉さんの話だと俺の個人情報は、国家機密となった事、俺に生涯にわたって護衛が付くこと等が説明された。
勿論、それは探索者をやめても極秘の護衛(おそらく公安関係)がつくので、覚悟を決めてくださいとの事だった。
探索者を続けている間はフェニックスとミスリルドラゴンとの戦闘以外は、ダンジョンの中にも護衛がつくので、近いうちに選別された者が正式に護衛に着くとの事だった。
アイテムボックスと販売価格だが、俺が原料を調達して俺が製造するので、一般への販売価格は俺の希望通りに値引きなしの価格で行う事となった。
俺への支払いだが、あらゆる税金や手数料を差し引いて、販売希望価格の10%を提示して、その余りにも安い卸値にダンジョン協会を驚かせた。
つまり国家機関は荒利率90%でアイテムボックスを販売する事が、俺からの条件だったと、ここでようやく気づいたようだった。
この時に販売希望価格の値引きの件を打診されたのだが、俺は絶対に値引きはするなと念を押した。
理由の一つはエルドラの価格が、まだこの時点では安定していない事、下手に値引きをすると、世界的な金の相場が崩れて、経済にどんな影響を及ぼすか分からない事が主な原因である。
二つ目の利理由は、やはりアイテムボックス自体の供給量が、絶対的に低いせいもある、考えて見て欲しい、ダンジョンの中限定とはいえ輸送の大部分をこれから、自動車のように巨大メーカーが大量生産をした価格でさえ、トラックがウン百万円とかするのに、今のところ一人の人間が、今度はそれを作らなくてはならないからだ。
一応アイテム魔法のマナポーション5の事は伏せておいたから、誤魔化せてはいるけど、下手したら原材料を他から仕入れてまで、寝ずに作れなどと言う馬鹿がいるかもしれなから、いや、絶対にいるから戦略を建てる必要もあるな。
それと、ここで朝倉さんというか組合と意見が分かれたのだが、俺はアイテムボックスの荒利益から諸経費を引いた純利益は、我が国の国債の減債に使用する事を条件に付けくわえた。
俺は自分の将来の日常を平穏に過ごすための案だったが、彼らは何とか他の使い道を検討していたらしく、言葉を濁してきたのだが、この先、アイテムボックスがもたらす経済効果を見ても、些細だとな事だと主張した結果、何とか認めさせる事が出来た。
俺への支払金額だが、差引支給額は1個当たり、4Mが300万円、8Mが1000万円、16Mが3000円万、32Mが9000万円、64Mが3億5000万円となり、販売希望価格は俺の支払金額10倍となる。
商品によって材料で使わられている比率は変わるが、ミスリルとエルドラの本来の相場から見ても、材料費と加工費に荒利を乗せた価格としては、かなり良心的な値段設定だと思う。
俺の予想では8Mが主力商品となるので、俺の国債減債としての貢献度が少しでも力になれば良いのだが。
俺はアイテムボックスを、指定ダンジョン専用と設定した為、指定されたダンジョンでしか使えない使様にしてある。
これは海外に輸出した時に、麻薬や武器の密輸や犯罪に使用されるのを、防ぐ為の予防措置である。
ダンジョンでユニークアイテムとしてドロップしたアイテムボックスは、キューブの形のデザインだったが、使えるのはダンジョン限定と同じだが、内容量は2M相当と小さいが、ダンジョンを指定設定をしていない為、どのダンジョンでも変わらずに使えた。
設定自体は大した手間ではないので、余計なトラブルを防ぐ意味でも、これだけは死守するつもりだ。
おそらく、アメリカの軍あたりが裏取引を持ってくる可能性は高いが、その時はその時である。




