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歴史上の権力者たちが手に入れる事が出来なっかった物

「・・という訳で、つい先日、我が家のダンジョンの制覇を成功しました。以上です。」


我が家のダンジョンを攻略成功を既にメールで送っていたが、改めて兄夫婦と俺とお母ちゃんの会合を、我が家のリビングで開き詳しく報告する事となった。

地下1階から100階層までの主な内容と俺の魔法やスキルの説明を、簡単な報告書として皆に配ったのだが、お母ちゃんの病気とベヒモスの件は初めて話したので、あんちゃんからは、


「そういう事は、もっと早く話せ!」


と、俺とお母ちゃんは怒られてしまった。


「いや、だって、お母ちゃんが癌だと分かったのは、病院の診察じゃあなく俺のスキルで分かったわけだし、次の日の夕方には完治しちゃってたんだし・・。」


「そういう事じゃあない。そうであったも命に係わる事だったんだから、早く事後報告でもいいから、もっと早く話せ。!」


「まあまあ、光太郎、終わったことだし、病院で検査しても問題無かったんだから。」


「大体、なんだよ、ベヒモスを一人でやっつけたって、大体ベヒモスっていや某大国の軍隊を何百人も、確か何か月か前に全滅させたまものじゃあないか。」


「うん、そうだよ。まあ今でも某大国やK国や北T国は討伐できていないけどね。」


「ん・・ああ、これか、この観察ってスキルか、これって本当なのか?。」


「少なくとも家のダンジョンの攻略は正確だったっし、大平山ダンジョンの情報もほぼ正確だったから、間違いないと思うけど、各国の機密情報を俺が知っているのは、おかしいと思われるから、確認の使用がないけど。」


「う~ん、お前の言う通り『触らぬ神に祟りなし』か、黙っているのが得策かな。」


「それで、勇次郎君、改めて私たちに話って、このことだけじゃあないんでしょ?」


「うん、気が重いんだけど、話っていうのは、地下99階のボスのドロップアイテムの、これなんだけど、」


そういって俺はアイテムボックスから金の粒の薬を取り出した。

お母ちゃん達は俺がダンジョンの外でスキルを使ったので、一瞬、目を大きくしたが、すぐに薬の方に目を向けた。


「これ以外にも、あと3個、同じものがあって、1個は予備で2個はオークションにだそうと思っている。それで、この1個を俺達で使おうと思うんだけど、みんなの意見を聞いて、場合によっては、もう1個もあけて使おうと思っている。」


「それで何の薬だ、まさか身長を伸ばす薬か?それとも万能治療薬か?」


「良く聞いてね、これは『若返りの薬』だ。」


「「「はあ?」」」


「一粒で1歳若返り、一瓶50粒入り、おそらく地下99階層ボス、フェニックスのファーストドロップアイテムで、俺が獲得出来る最後の4個だと思う。」


「わ・わ・わ・若返りって、、本当なの?」


「ただし、若返ると言っても最小年齢が20歳までで、それ以上は若返れない。効果は実際に使ってみないと分からない。それと義姉さん震えているよ。お母ちゃんは顔色が悪いよ。」


どうしたんだろう、3人とも顔色が悪いな、3人とも同時にお茶をのんで、ため息をつき、あんちゃんは話を切り出した。


「勇次郎はどうしたい?」


「俺は将来、結婚したいから20粒ほど飲むけど、どうしたの?みんな?」


俺が思っていたのと違う、うすい反応を見せるみんなに対して首を傾げた。


「・・俺は10粒でいい。」


「私も10粒でいいかな。」


「私も・・・。」


「あのさ、20歳まで若返れるんだよ、遠慮する必要はないんだよ。」


あんちゃんは、まじまじと俺の顔を見て、こういった。


「勇次郎、百花と千春の歳は幾つか、言ってみろ。」


「えーと、中2と小6だから、誕生日を考えると13歳と11歳だったか。」


「見た目20歳で13と11の子供がいる親はいねえだろ、実際に20歳に若返るとしたら、親子ではなく兄弟姉妹の年齢差だろ、ありえん!」


「私も若返るのは、嬉しいけど周りの目も考えると、30代でいいかな。それ位なら『明子さん、若いですね。』で済むもの。」


「私も長生き出来るのは良いけど、苦労を重ねるのはちょっとね~。」


これは意外だったな、てっきり20歳まで若返りたいと言うかと思ったけど。


「意外って顔をしているな、でもな、勇次郎、お前も親になれば分かると思うが、『子供が先に死んだら』と考えたら、誰でも、そう考えると思うぞ。」


「まあ、勇次郎君は私たちの事は置いていて、先に20粒、飲んでしまったら。」


「そうしなさい、勇次郎。」


「・・・分かった・・・。」


何だろ、やっぱり俺って考え方がガキだったんだな、本当の大人って、本当の親って、こういう人達の事なんだな。

考えさせられるし、感心もした。

尊敬するよ、みんな。


俺は瓶から金の粒を20粒、取り出して、纏めて一気に飲んで、冷めたお茶で流し込んだ。

すると俺の体は金色に発光して、すぐに収まった。

3人は俺の顔を見て


「すげえ!本当に若返った、顔の皺が消えた、白髪はそのままだけど、黒く染めれば20代の勇次郎だ。」


「元々、若く見えたけど、間違いなく20代の顔だわ、白髪もそのうち綺麗に黒くなると思うけど。」


・・白髪?・・試してみるか、『治療』発動


「え!髪の毛が黒くなった。」


「勇次郎、今、何をした?」


「スキル『治療』だよ、自分だけでなく、他の人にも使えるけど」


「こ、光太郎、取り敢えず、私たちも薬を飲みましょ。」


「あ、ああ、そうだな。」


3人は其々、10粒ずつ飲んで、俺が『治療』を掛けてやった。


「う~ん、そんなに変わった様に見えないけど、確かに顔の皺は減ったかしら?」


「まあ、こんなもんだろ。」


「うふふ、目元の皺が消えたわ、口元の気になる皺も、ふふふ。」


10歳若返った3人の感想は、様々だが3人とも若返った自覚はあるみたいだ。


「勇次郎、それでオークションに出品するのか?」


「あんちゃん、物事には順番と言うものが存在する。このまま出品するのは危険だ、その前にやる事がある、ある程度、ダンジョン協会、いや、政府機関に情報を公開しなければならない時期が、きてしまったみたいだ。」


「「「?」」」


「どうやら、俺がダンジョン制覇で得た魔法は、日本、いや今後の世界経済の一端を担っているみたいだ。家のダンジョンの事も踏まえ、家や俺の個人情報と財産を守る為、政府機関に掛け合う必要がある。」


「それで、俺が立てた今後の計画だけど・・・・」


こうして、俺は家族に俺が立てた計画を話し始めた。






永遠の命はいらないけど、20歳に若返るのなら考えるかな。

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